現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

HDR(ハイダイナミックレンジ)合成画像


SIGMAのデジカメDP2sのことをネットで調べていたら、(ローパスフィルタを使わない FOVEON X3がなんだかとてもよさそうです。)あちこち余所見してしまっていて、シグマとタムロンの28-300mmズームが欲しくなって比較したり、いやまてデジカメで28mmは広角がもう一つだから18-200mmの方がいいんじゃないか、と思ったり、AEB機能(オートブラケティング機能とか自動段階露出機能とかいうやつです。最近のカメラには普通に付いているようですね。)だとか、あちこちネットで調べていたのですが、行き着いたのがHDR合成というやつでした。iPhone4のiOS4.1 からHDR撮影機能がついていたりするので、気にはなっていたのですが・・・。


HDR画像というのは、普通に一枚の画像で写真とを撮ると写真のダイナミックレンジが狭いので(要するに、人間の目に見える現実の光の具合というのは暗いところか明るいところまでずいぶん幅があるのですが、カメラで光をフィルムなりデジタルデータで定着させることの出来る幅はごくわずかなわけです。人間の目はカメラと比べると今のところはるかに優秀なんですね。ですから写真に撮ると明るいところは白く飛んでしまい、暗いところは黒くつぶれてしまうわけです。)、明るいところ、暗いところがうまく写らない。そこで露出を変えて、明るいところがしっかり写った画像、普通の画像、暗いところもそこそこ写っている画像、と何枚か、同じ景色を撮って、そのイイトコ取りをした画像ということになります。
何度もシャッターを押すのは面倒なので、一回押せば露出を変えて何枚か写真を撮ってくれる機能が、AEB機能(オートブラケティング機能とか自動段階露出機能とかいうやつになります。最近の新しいカメラにはたいてい付いているそうです。でも僕のニコンD-40にはついていませんから、カメラに三脚を付けて固定し、露出補正機能をつかって、+−2〜3絞りほど手動で補正してシャッターを三回切りました。
この三枚の写真を合成するわけです。
合成するのはPhotoshopでもできるそうですが、簡単にやってくれるHDR画像作成ソフトというやつ、今回はPhotomatix Pro 3の体験版を使ってみました。


最初ダウンロードした体験版は3.0.3だったのですが、これが僕のMacOS X ではどうにもきれいに動かないので、あれれ?と思ったのですが、サポートページでアップデートがあるので3.2.6にしてみたら、きれいに動くようになりました。やれやれ。体験版が最新版になっていなくて動かないなんて、どうかしてますぜ。私のように気を回して体験版をアップデートするような人は少ないと思いますよ。いやはや。


とにかく、そんなこんなでHDR画像を作ることが出来ました。体験版なので保存するとウォーターマーク(透かしの文字)が出るのがうっとうしいですが、まあ体験版ですから仕方がないですかね。購入しようと思ったらそこそこいい値段なので、またもやびっくり!!うーむ、この値段ではまだ踏ん切りがつきませぬ。
左の写真の真ん中がカメラが決めてくれた標準露出です。上は3絞り分アンダーの、下は3絞り分オーバーの露出で撮影したものです。
標準露出だと堤防の木々は適性露出ですが、明るい雲は実際の目で見ているより、明るく白くなってしまって、きちんと描写されていません。上の3絞りアンダーでは、雲ははっきり写っていますが、あとは黒くつぶれてしまっています。下の3絞りオーバーでは、なんだかみんな飛んでしまっていますね。で、これのイイトコ取りで合成するのですが、合成の仕方によってさまざまな印象の画像になります。今回は彩度をぐっと上げてみました。


写真の基本はスナップ写真だとつくづく思っていますが、デジカメならではのこういう写真も僕は嫌いではないです。オートブラケティング機能のついたカメラなら三脚なくても撮れるのかなぁ?うーむ。欲しくなってきたりしています。いや、三脚立てて補正して三回押せばいいのですから、がまんがまん。オートブラケティング機能なら三脚がいらないということになると、これはこれは、いやはや、とてもとても、がまんなぞ、ということになりそうですが。
ま、この際、田んぼの写真を撮るとき、カメラは三脚でがっしり固めて撮る、と決めてしまえばいいのですが。
Photomatix Pro 3は動作も速いのであんまり合成作業が苦になりませんね。


で、そんなこんなでHDRで遊んでいて年賀状が完成せず。やれやれ。元旦には届きませんね。辛い。