現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

大豆の選別と正月丁稚と生姜玄米ごはん

ショウガ玄米ごはん

16日(月)
そういえば、夏目漱石の1000円札がたまたま財布の中に入っていることに気がついた。野口英世になってどれぐらい経つのか知らないが、最近ではちょっと珍しくなりかけているか。うーむ。


夕方から寄り合い。エコファーマーの申請についての説明会だったが、あれこれ情報交換。


17日(火)
一日、とてもよい天気で晴れる。
朝から大豆の選別をする。今日は先輩農家のところにある大豆の色彩選別機を使わせてもらって選別。大粒ではなく中粒の大豆なので品質も少し低めなので色彩選別機の力を借りることにしました。作業の間は、iPhoneでずっと米朝さんの落語をずっと聴いていた。米朝さんが人間国宝になったのはいつだったか。素晴らしかったです。ま、松の内も過ぎてしまいましたが、「正月丁稚」がなんとなく気分が出てよかったです。


      あらたまの年立ち返る朝には若柳水を汲み初めにけり
      大福や茶わんの中に開く梅
      大福や茶わんの中もよろ昆布
などと旦那や番頭さんから福茶にちなむ目出度い句が披露されて、ここで丁稚の定吉もお正月のもんは謂れのあるめでたいもんばっかりやそうで、としゃべりはじめます。


“門口に立ってる松竹梅。あれはめでたいもんでんなぁ。
      門口で青う青う(逢おう逢おう)と待つ(松)ばかり
と申しまして、松は冬でも青々してまんな。”
“竹は男の気性をあらわしたもんやそうでして、上から下まですーっと一本筋が通っておまして、腹ん中はなんのわだかまりもない、そやけど、ところどころ締めくくりの節がある。”
“梅は女の操をあらわしたもんやそうで、一生その味を変えん、ほいでまた粋な(酸いな)ところがおまんな。”
“お飾りも、置いてあるもんにみな謂れがある。昆布が置いてあるのは喜びごとが絶えんように、海老は腰の曲がるほど長生きをするように、数の子は子孫ご繁栄やそうで、ゆずり葉は親から子へ親から子へとご身代を譲りなはる、消し炭はみなよって苦労するように、串柿は家内中枕並べて患うように・・・。”
と、まあ、最後は笑わすんですけれど。


そんなこんなで大豆の選別が終わったのが14時過ぎになったので、お昼はずいぶん遅くなってしまいました。お腹もぺこぺこだったが、生姜玄米ごはんを炊くことにする。ショウガ(中サイズを一個)を千切りにしてお米の上にばらばらと置き、醤油と塩とお酒を少し入れて炊きます。もう、炊いている時からショウガのすごくいい匂いが家中に広がるし、もちろん食べてもおいしかったのですが、食べてる時から、ショウガの効果で体中がホクホクと温まってくるんですなぁ。何度か白米で食べていたのですが、今回は玄米でやってみました。ちゃんと玄米を水に浸しておくこと、ゆっくり炊いて蒸らすことに気をつければ、白米と同じようにおいしい生姜玄米ごはんができますな。