現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

田植え、全部終了!

31日(木)
ふう。五月が終わります。五月の終わりとともにうちの田植えも終えることが出来ました。ありがたいことです
終わるのは六月に入ってからかな、と思っていのですが、苗が順調に育ってきたのと、一日八条植えの田植え機を借りることが出来たのが大きかったかな。
今日も朝からいい天気で田植え日和。今日は苗代あとの三枚、24aほどなので、ゆっくり田植えをして午前中に終わってしまう。後始末を少しして昼食。昼食のあと少し昼寝(笑)。
そのあと田植え機の施肥機から肥料を取りだし、高圧洗浄機で丸洗い。田植え機は当然田んぼの泥の中を動き回るので泥だらけになるのだが、田植え機はワイヤーやら細かな部品がわりと外に出ているので、洗うのにはけっこう苦労していました。でも今年は高圧洗浄機でギュンギュンと泥を落とす。きれいになってうれしい。


夕方の田回りは自転車で行く。田植えも終わったしすこし心に余裕が出て、ゆっくり畔を歩いて、ネズミかモグラがあけた穴をいくつか見つける。穴には草を詰めて泥で補修する。
いつも思うのだが、都会の人たちは、いや田舎でも農業をやっていない人は、この作業をみたら笑うのではないか。ゆっくり畔をのぞき込むように歩いて、穴を見つけるとしゃがみ込んで近くの雑草をちぎって穴に詰めてその上から田んぼの泥を塗りこめる。また立ち上がって畔をのぞき込むようにゆっくり歩く。探しているのはネズミやモグラがあけた水漏れの穴だ。なんとも前近代的。たぶん1000年前の百姓も同じことをやっていたのではないか。自分でやっていてもときどき笑えてくるのだが。
いくら高い畔塗り機で畔をきれいに塗っても、ネズミやモグラらケラにはかないませんなぁ。百姓はしゃがみ込んでは穴を埋めるばかりです。
じゃ、コンクリートで畔を作ればいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、コンクリートの寿命は思いのほか短いし、一旦漏れ出すと補修がしにくいし、機械とぶつかれば機械も傷みます。


自転車で朝や夕方、田まわりしていると目や耳の中に虫が飛び込んできたりするようになった。


DVD『幸せのレシピ』を観る。六月は食育月間だそうです。映画の方は、まあ、型通りの恋愛話。新味なし。うーむ。