現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

チェーン除草と草刈りと新しい下駄と『海も暮れきる』

新しい下駄

1日(金)
田植え機の施肥機をもう一度水洗いしてきれいにする。肥料は塩でもあるので、きれいにしておかないとあちこち錆びるのです。
田植え機ももう来年まで一年間使わないので、車庫にしまうのだが、トラクタやコンバインの位置をかえて、次の仕事で機械を出しやすく整理して入れ替えをする。


午後は畦畔の草刈り。
夜は農協の総代の地区別懇談会。


2日(土)
完全無農薬有機栽培米の「秋の詩」の田んぼのチェーン除草をする。今季初めてのチェーン除草。
どうも水もちが悪くて、水を田んぼに目一杯張っても、どうもはやく水が地下浸透しているようで、わりとよく水が減っている。たっぷり水を10cm張っておくと、菜の花が分解される有機酸の効果もあってあまり草も生えてこないのだが、なかなか10cmが維持できないので、水の中に草が生えてきているのがわかったので、早めにチェーンを引くことにした。といっても田植えから二週間たっているので、普通ならもう除草しなくてはいけない時期なのだが。



3日(日)
朝のうち二時間ほど、農事組合の草刈りで、田んぼに水を入れる池のまわり、ポンプ小屋の周りの草刈りと田んぼの排水路の藻上げをする。
その後も今度は僕の田んぼの畦畔の草刈り。


午後も田んぼの草刈りと少し麦も色んで来て麦秋という気配なので、麦の圃場の畦畔も草刈り。
というわけで、今日は終日、草刈りとなりました。


そうそう、土曜日に注文しておいた新しい下駄が届いたので履いてみる。きもちいい。カランコロンと夕暮れに散歩してみる(笑)。


えーっとこれも書き忘れるところだったが、吉村昭『海も暮れきる』読了。尾崎放哉、ざっとなんとなくその生涯を知ってはいたけれど、こうして小説になり、ドラマになって読んでみると、甘えぶりもわがままぶりも壮絶な最期とともに昇華していく。
とにかくたくさん手紙をあちこちに書いているのだが、現代ならメールやツイッターやらフェイスブックを駆使していたことだろうか。
句の方は、やっぱりすごい。


   咳をしても一人
   墓のうらに廻る
   足のうら洗えば白くなる
   肉がやせてくる太い骨である
   いれものがない両手でうける
   こんなよい月を一人で見て寝る


でも、自由律の句としては、山頭火の方が僕は好み。