現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

麦の芽と冷たい雨と申請書類をつくること


14日(水)
寒い一日。晴れたり時雨れたり曇ったり。
もう大豆の刈り取りにでなくてもいいので、なんだか、ぼんやりと過ごす(笑)。
ふと気がついて、締切が近づいている農事組合で申請しなくてはいけない書類があることに気がつく。よく読んでみると、いろいろデータを揃えて申請しなくてはいけないのだが、どうもデータを揃えるのに時間がかかりそうな気配。ちょっと慌てて作業を開始。


15日(木)
朝から雨。レノン号の散歩につきあった時には、みぞれまじりの雨である。もう手袋無しでは指先が凍えるぜ。明日からは手袋がいるな。ほとんど終日冷たい雨。お昼頃一瞬の晴れ間で雲が切れたら小谷山も金糞山も七尾山も白かったです。余呉の方では昼の間、ずっと雪だったとか。


朝一番に去年同じ書類を申請したお隣のお百姓に申請の仕方についてあれこれレクチャーを受ける。
で、あちこち、といっても4件だが、電話をかけて確認したりしながら、概ね午前中でデータを揃えることができた。転作圃場の地図も必要なのだが、古い白地図Photoshop Elementsに読み込んで、レイヤーを重ねて、年度ごとの転作圃場を色分けしていく。道路や水路もレイヤーで重ねて書き込んでいったので、なかなかいい感じ。


午後は机回りの整理整頓と水田農業研究会の役員会。


夕方は午前中に作った書類に農事組合の組合長さんのハンコを捺してもらいに行く。


圃場の白地図はずいぶん古いものなので、圃場整備されていないところなどは、ずいぶん宅地になってしまっている所もある。それで白地図の代わりに一年ほど前に画像の精度がこのあたりでもすごく上がったGoogleマップが使えないかなどとちょっと考えてみたりする。少しいじっていて気がついたのだが、Googleマップで郷境が表示されるようになっている!うちの町名を検索フィールドに入れてみると、うちの町の号境が点線で囲まれるではありませんか!う、これはやっぱりすごい!ってそうでもないのかな?近所の他の町の郷境も表示させてみて、なんだか面白い形になっているものや、意外に大きなところ、小さなところがあっておもしろい。湖北地方は基本的に集落の回りに田んぼがひろがっているので、その田んぼがどっちの方へどれくらい伸びているか、というのが集落の形を決めるのだが、水田の稲作地域ですから、水利の関係で様々な形になっているのでしょうね。そんな気がしました。


橋本治浄瑠璃を読もう』ほんの少しづつしか読み進められなくなっているのだが、やっとすこしまた橋本治の文体になれてきたか(笑)。と書いて、読みにくいと思いつつも最後まで読了するつもりでいる自分に気がつく。
もうあまり本が読めなくなってきたのは、もちろん老眼鏡で蒲団の中で読むのが辛いからだが、また蒲団の中で落語を聞く楽しみがプチプチと湧き上がってきているからかも。うーむ。


先日の「読売歌壇」の俵万智選の第一席 “単勝の一番人気を買う奴に雨でも晴れでも恋でも勝てない”を読んでなんだか笑ってしまう。今年の秋華賞ジェンティルドンナを思いだすが、ま、単勝の一番人気を買ったからといって、そうそう当たるものではないのだが。後ろの方に選ばれていた “ダンボール子どものお城となりしあと電車となりてお風呂になりぬ” “秋の夜は手酌が似あふ父もまたひとりの酒の宴好めり”というのも好き。


衆議院選挙の日程も決まったというのに、政府はTPPへの参加を発表してしまいたい、という気配ムンムン。せめて、TPPへの参加をはっきり公約に上げた党が、選挙に勝ってからにしてくれい。党内がまとまらず、公約にはっきり書けないようなところが勝ったなら、もっともっと慎重にやるべきでしょう。選挙公約や主義主張が違うのに、小異を捨てて選挙用に大同団結、とりあえずわたしらに投票してくれ、なんて、わしらをバカにするな!としか言いようがない。


先日播種した麦が、少し芽を出してきた。うれしい。なんとか元気に育っていってほしい。