現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

台風が近づいている


だんだん風が強くなってきた。雨は降ったり止んだり、午前中はときどき陽射しも出たが、もう灰色の雲が勢いよく流れていっています。


昨日少し書いた無農薬有機栽培の大豆のことで、質問があったので、もう少し書き加えておきます。えーっとこの圃場は無農薬有機栽培でお米を作っていたのですが、転作(米の生産調整)で、米をつくれないので、昨秋にレンゲを蒔いたのです。何年かレンゲは失敗していたのですが、今年は初めてうまくレンゲが育って、春には花を咲かせてくれました。花が終わって、レンゲをすき込んだのですが、そのままだと当然、草が生えてきますから、播種までに、二回トラクタで、草を土に埋めました。要するに肥料はなにもやっていないのですが、レンゲやら雑草やらをすき込んで肥料にしているわけです。
大豆の栽培は今は手をかけずにすませられる密植栽培がこのあたりでは主流です。条間を40センチほどにして、播種と同時に除草剤(抑草ですけど)を使って、草を抑えつつ、大豆の生長を待ち、葉が茂ってきたら、条間も狭いので陰になりますから、あまり草が生えてこない、というような栽培方法です。
今回は、条間を76センチにして、ほぼ倍の条間。もちろん除草剤を使いませんから、当然草が生えてきます。ですが条間が広いので、ここに耕耘機(テーラー)を入れて、中打ち(条間の土を起こして草を抑え、また土を大豆のかけて土寄せをする)をして、雑草を抑えます。同時に土寄せをしますので、大豆の茎が倒れにくくなります。中打ちを二回する予定です。その頃には葉が茂って条間も陰になって草が生えにくくなります。条間が広いということは、豆の播種量も減りますから、豆一粒、一株あたりの栄養分も大きくなりますし、太陽の光もたくさん当たりますから、大豆一本の茎も太く大きくなります。もっとも豆類はあまり肥料は必要ないんですけどね。


うちも今の密植ができるシーダーを買う前は、すべての圃場でこんな風につくっていのですが、中打ちの手間がかかるので、手間のかからない密植に移ってきたのですが・・・。中打ちって、まあ、トラクタでするようになれば、楽なのでしょうけれど、耕耘機でやっていると、夏の暑い時期にしなければいけないし、雨が降るとできないし、できないと草が生えてしまうし・・・、とけっこう難しいんですよね。難しいというのは、技術的に難しいというわけではなくて、天気仕事だからですけど。


こうして書いてみると、どっちがいいかは、はっきりするんですけどね。


Jsportsの30日間で1800円というネットのオンデマンドの契約をしたのだが、昨夜は生中継でツール・ド・フランスを楽しんだ。うーむ。ところが、Jsportsで、ツールを観ている人のたくさんの人が書いているように、中継が深夜になるので、途中で寝てしまう、寝不足になる、などなど、私も実感しました(笑)。もともと蒲団の中に入ってからiPhoneで楽しんだのだが、長いので、途中で寝てしまったりするんですな。私も二度、寝てしまって、結局ゴールは見られず、朝になって、蒲団の中で録画を観るというようなことになってしまいました(笑)。


昨日、今日と(本当はずっと前からだが)、国会が荒れている。荒れて当然だが、ジャーナリズムというかジャーナリストには、しっかりしてほしいと僕は思っています。腰の引けたジャーナリストほどぶざまなものはないし、それはジャーナリストとは言えない。
なにはともあれ百姓は自分の家族に食べさせられないような作り方では、作物は作らないのです。たぶん。


今朝の日本農業新聞のコラム。知覧の「特攻平和会館」はいったことがあるのだが、遺書に心が揺さぶられるのはもちろんだが、その字の美しさにも驚かされるのです。
宮尾節子さんの詩は知らなかったので、今日、ネットで検索したら、すぐ出てきました。不安に思う人がたくさんいるということでしょうね。