現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

大豆の収穫も終了!


11日(日)
朝のうちは曇っていたが、ほどなく雨。麦を播種したシーダーのブラシの掃除をしていたのだが、雨も風も強くなってきたので、また続きはこんどということにする。


雨だし、午後は農事組合の水利部の部長N君に、去年使ったFileMakerのデータをもっていく。今年は役員会の承認を得て、水利部で新しいFileMaker Pro 12を買ってもらいました。去年僕がしこしこと水利費の計算システムをFileMakerで作ったので、それを利用してもらうためです。表計算ソフトしか知らないと、ちょっとデータベースソフトは取っつきにくいので、予習しておいてね、と参考書を渡しておいたのですが、まったく予習無し。ま、そらそうですわな。で、あれこれ説明しながら僕が動かしてみたのですが、だいたい一年ぶりの作業なので、水利費の計算システムを、自分で作っておきながら、どう作ったのかを忘れていて、思いだしつつの作業となりました。いやはや。僕が今年の耕作者のデータをざっと読み込ませてみたら、なかなかいい感じ。いろいろややこしいところもあるので、ここからはちょっと手作業で手直ししつつ納付書を印刷することになります。今月末までにだいたい仕上げたいのですが・・・。さて。
雨だけでなく、風もけっこう吹く。


12日(月)
昨日の雨も朝には上がっていた。10時頃からやっと晴れてくる。大豆の乾燥が終わったので選別の準備をしていたら、午後からかコンバインが使えるという連絡をいただいたので、午後は大豆の収穫をする。日没まで。


13日(火)
今日もコンバインが借りられることになる。午後は15時から雨の予報が出ている。残りの大豆は約1haほど。15時までに間に合うのか。しかも今朝は放射冷却で朝露がびっしりだ。
とりあえず朝のうちに乾燥の終わった大豆を乾燥機からコンテナに移し、乾燥機を空にすることからはじめる。
さて9時半から大豆の収穫開始。ぎゅんぎゅんコンバインを走らせるが、いささか大豆が斜めに倒れていたりして、刈りにくいことおびただしい。大苦戦でスピードを落としたり、収穫ロスを減らすためにあれこれ苦労して、時間ばかりがすぎていくぜ。昼過ぎに収穫した大豆を乾燥機に入れに戻って、昼食をとり、休憩なしですぐ大豆の収穫へ。最後の一枚を刈りはじめたところで、雲行きがあやしくなってくる。これはやばいかも・・・。と思っていたところに、なんとIさんが大きなコンバインを積載したトラックで登場!二台のコンバインで刈ったのであっと言う間に収穫できて、ちょうど大豆を車庫に広げている時に雨がポツポツ。なんとか雨を免れました。ありがたいことでした。これで大豆の刈り取りもひとまず終了。Iさんに感謝。
今年はなんだか慌ただしく、忙しかったです。転作面積が多かったということが第一ですが、ちょうど麦の播種と時期が重なってしまったということもあるし、天気が不安定だったということもあるし、コンバインの故障ということもあったし。
刈り取りさえしてしまえば、あとはゆっくり乾燥して、ゆっくり選別して、検査に合わせて出荷すればいいだけ。
ま、仕事はいろいろありますが、天気を観ながらあわてなくてもいいだけでも、すこし気分的には楽になりました。もっとも今年は袋どりのコンバインを借りることになったので、大豆の入った袋を軽トラに運んだり、乾燥のすんだ大豆をコンテナに入れたり、すでにだいぶ大豆を持っているので、腰と背中がギシギシグリグリです。


次女がレンタルショップから『夏目友人帳』なるアニメを借りてきた。僕がまったく知らなかったアニメ。『コードギアス 反逆のルルーシュ』とか『銀魂』とか、長男次男に教えられたアニメはあったが、初めて次女から知らないアニメを教えてもらう。うーむ。面白いのかぁ?
ちなみに『コードギアス 反逆のルルーシュ』は私の好みにまったく合わず、『銀魂』はあまりの下品さとはちゃめちゃさに最初、のけ反るほどびっくりしたが、笑ってしまったわしの負け。というか、観るたびに笑えるんですけど。作者は下品な人なのか、上品な人なのか。わしは上品な人とみた(笑)。


今朝の読売新聞のコラム『編集手帳』。以下その要約。

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陶芸家にして美食家の北大路魯山人が、これも食通の作家、小島政二郎さんの家に遊びに来た。魯山人はいきなり言ったという。「カツオ節削りを見せてみたまえ。」刃の切れ具合で、その家の料理がわかるのだとか。
包丁とまな板のない家庭のあるとは何年か前に聞いて驚いたところだが、道具どころか、いずれは台所すらなくなると予見した報告書もね現れたという。
台所危うし、だろう。カツオ節削りを検分する前に魯山人は「台所はどこだ?」と怒鳴らねばなるまい。
伊達家の家宝『伊達政宗壁書』にある。<朝夕の食事はうまからずとも褒めて食ふべし>。台所の命脈を末永く保つためにも、「おいしいね」の笑顔はかかせないようである。
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さすが伊達政宗。<朝夕の食事はうまからずとも褒めて食ふべし>。慌てて作ってちょっと味付けがいつもと違ったりということもあろうし、嫌いな食べ物、苦手な食べ物もありましょう。でも、褒めて感謝して食ふべし。伊達家の料理番が料理ベタだったということではあるまい。


あ、本当はもう1つうれしいことがあったのだが、ま、今日は書かない(笑)。


さて、落語を聴きつつ寝る。画像は朝の犬の散歩で拾ってきた落ち葉。桜と欅と柿と榎(?自信はない)をスキャンしてみました。