現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

大豆の選別と「人生案内」


朝からよい天気。こんな朝は久しぶりだぁ。
本当なら大豆の刈り取りをしたいところだが、コンバインが回ってこない。
朝、農業資材の廃プラスチック類の回収があるので、大量の肥料袋や農ポリなどをもっていく。


11時前から大豆の選別。13時半までかかって、それから昼食。ちょっと休憩したら14時半だ。作業所の整理をすこしして、そのままになっている麦の播種仕様のトラクタの後始末をして掃除をする。タンクに除草剤が50リットル残っているのを処理したり、シーダーの掃除など。でも途中で日没になってしまったり、夕方から寄合いがあるので、完全に終わらぬまま中断。


読売新聞の朝刊の「人生案内」という人生相談のような記事を読んでいたらなんだか笑えてきた。回答者は最相葉月(ライター)さん。

無神経な夫にイライラ
40代主婦。夫は元気で働いてくれて感謝はしていますが、無神経で時々イライラします。結婚するときに夫の側が勝手に家を買いました。悔しく思いましたが、破談にもできず仕方なく了承しました。
ある時、隣家との境にある庭の木の枝を「切って」と夫に頼んだら「あ、あああ」と上の空。やる気がないと返事でわかりました。その枝はいつの間にか隣の人が切っていました。夫は切ってもらって情けない、恥ずかしいという気持ちもなく、その話をしても笑ってお菓子を食べていました。
夫は庭に草がいっぱい生えていても気にならない様子です。もう少し外のことに気を配り、周りに不快に思われないようにして欲しいのです。夫と結婚した自分が情けなく、一時は夫の顔も見たくなかったほどですが、離婚しても経済的に自立できません。
人の気持ちを変えることは難しい。だから自分が変わらなくてはと言いますが、少しでも夫に気配りを心がけて欲しいのです。(愛知・I子)



最相葉月さんの回答。

人の気持ちは変わらない。だが自分が変わらなくては・・・。まさに、おっしゃる通りです。同じ屋根の下に暮らす夫婦なら尚の事。ただし、そこには戦略が必要です。
庭の木は、一度あなたが自分で切ってみてください。脚立に乗って不器用な様子でハサミを使い、時々声を上げて助けを求めます。夫はそのうち、危なっかしくて見ていられなくなるのではないでしょうか。
草刈りも同じです。長時間座りこんで草を抜いていると、だんだん腰が痛くなります。小さな悲鳴をあげながら作業をして、あとは寝込んでしまいましょう。疲労困憊して食事の支度もできなくなったあなたを見て、それでも夫は平然としていられるでしょうか。
要するに、一人ではとても無理だから助けて欲しい。そんな姿勢で夫を引きずり込むのです。手伝ってくれたら感謝の言葉を伝え、あなたがやるとやっぱり違うわね、上手だわ、とほめることを忘れずに。
ふだん世間を相手に忙しく働く人は、家に帰ると世間から解放されたいもの。近隣の目など、糸瓜の皮とも思わないでしょう。北風よりも太陽を心がけてください。健闘を祈ります。



私も健闘を祈りたくなった。奥さんからのお願いに生返事して、お菓子ばかり食べていると、日本で最大の発行部数を誇る大新聞に、自分のだらしなさが暴露されてしまうので、世の中の男性諸氏は注意するように。近隣の目を糸瓜の皮とも思わないようではいけませんよ。
私は夕方、奥さんがフウセンカズラ朝顔の種採りをして、グリーンカーテンの後始末をしているので、脚立を出してきて作業を手伝った所です。


米国ではオバマ大統領が再選され、日本の総理大臣はあれこれ追いつめられてこられたのか、年内解散で、その前にTPPへの参加を表明するらしい、という報道が新聞でもテレビでもなされている。やれやれ。うちが今講読している読売新聞などは、紙面のあちこちにTPPへの参加、急ぎましょう、という匂いプンプンで腹立たしい。
さきほどTPPに関するサイトを観ていたら、僕が小学校6年生の時の算数の時間に習ったナゾナゾというかクイズのような話が出てきて笑ってしまった。
原発のことでもTPPのことでも、政府は、というか政治家は、お金儲けが上手な大企業の言うことには大変よくお耳をお傾けになるのだが、美しい風景の中で安心して働き暮らせる社会を願う真摯な声は糸瓜の皮ともお思いにならないのですなぁ。いや、以前から知っていましたが。