朝起きたら道も土も濡れていた。どうやら雨が降ったらしい。レーダーで確認したら朝5時頃に雨雲が通過していっている。いやはや。6時頃に目が覚めたのだが、もちろんまだ日の出前だし、曇りだし、ずいぶん暗いのです。で、そのせいで、どんどん犬の散歩につきあう時間が遅くなってきているのですが、それでも散歩の時にはまだ太陽が昇っていないことが多くなってきました。
で、その雨で大豆の収穫に出る時間を遅らせました。ま、それでも9時過ぎには圃場にいって、コンバインの掃除をしたり、準備をして10時前から収穫を開始。最初はまだ湿り気があるような気がして、ゆっくりコンバインを動かしていきます。でもしばらくして風も出てきて陽も射しはじめたので、スピードを少し上げました。午前中に一枚刈って、午後も、昼食もそこそこに収穫をはじめたのですが、なんとくるりと一周したところで、大豆コンバインの水温インジケーターが赤色に点滅。水温異常。うーむ。エンジンがオーバーヒートしてしまっては、大変なので、すぐにエンジンを止めて、ラジエータ周りをチェックする。少しラジエータから水が漏れている気がするが、補助タンクにはまだ一杯あるし、フィルターを確認して少し埃をとってエンジン始動したら、赤いランプは消えたので、喜んで収穫を再開したが、30m運転したらまた点灯。こりゃ、だめだ、と携帯電話で農機センターに電話して見に来てもらう。
やっぱりラジエータからの水漏れが原因。これではエンジンを回せないということで、あえなく収穫は中止と相成候。やれやれ。
仕方がないので、一昨日選別してできたクズ大豆を来春に田植えする田んぼに有機肥料として撒くことにする。去年はトラクタに付けたコンポキャスターで撒いたのだが、今年はまだ麦の播種の後始末ができていないので、肩からバケツをぶら下げて、クズ大豆を手でまき散らす。トラクタで撒けばほんの数分だと思うけど、バケツで撒いているので約1時間半かけて田んぼの中を歩きつつ、あれこれ反省しつつ、クズ大豆を撒く。
僕は昔から一人言というか、いや声に出したりはしないのだが、頭の中で誰かに話をするようにしゃべりながら考え事をまとめる、というクセがあって、蘖の生えた田んぼを歩きつつ、クズ大豆を撒きつつ、一年間の田んぼの反省をして、来年気をつけないといけないことをまとめていたのでありました。
先日から橋本治『浄瑠璃を読もう』(新潮社)を枕頭本にして、読みはじめているのだが、なんというか、この人の文体はねちっこいので、どうも最初は取っつきにくい。すこし読みはじめてなれてくるとそうでもないのだが、それまでがいささか辛い。老眼鏡をかけて読んでいることもあって、なかなかすんなりなじめない。まだ最初の「仮名手本忠臣蔵」なのだが、なんで仮名手本なのかわかっただけでも今のところはよしとしておこう。というか、ここ数日、蒲団の中に入った途端、5行も読めずに寝てしまうようになっていて、読書もなにもあったもんじゃないんだが・・・。