現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

久しぶりであれやらこれやら。

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8日(金)
ちなみにきょうの3月8日は、「みつばちの日」「サバ(鯖)の日」、「サワークリームの日」「(ビール)サーバーの日」なんだそうです。「ビールの日」ならともかく、「(ビール)サーバーの日」とは。


大豆の乾燥の都合で、田植え機を冬の間、作業所に置いておいたのだが、車庫の方に移動。


9日(土)
午後から名稲会第1号、石井稔氏の講演を聴きに行く。石井稔氏はNHKの『プロフェッショナル仕事の流儀』でも『苦労の数だけ、人生は実る』というタイトルで紹介された無農薬の農家。全国米・食味分析鑑定コンクール総合部門で2002年から三年連続金賞受賞で、全国名稲会『ダイヤモンド褒章』の第一回の受賞者で名稲会会員第1号。お米は売ると一俵10万円になるんだそうです。すごいですねぇ。
中学卒業と同時に一人前になった、という伝説の持ち主なんですが、とても研究熱心な様子はお話から感じ取れましたが、あまり具体的にどのように米を作っているのか、という話はわりと少なめで、最後の質疑応答の時間にも、いくつか具体的なことを訊ねる質問がありましたが、あまりはっきりしたお答えではなかったような気がしました。僕の勉強不足もあるのかな。無農薬有機栽培ですから、土づくりが違うんだと思いますが、耕起はとても浅く5cmほどで田んぼの中を歩くのが、とても楽なんだ、というのが印象的でした。


次男の自転車のパンクを直してやろうと思ったら、タイヤそのものが磨り切れている。次女の中学入学の新しい自転車も取りに行くついでがあるので、タイヤとチューブを交換してもらい、割れていた反射鏡も交換してもらう。天気もよかったし、自転車屋さんは親子連れで満員でありました。


10日(日)
終日、確定申告の準備。ファイルメーカーで計算させた結果を国税庁のHPにパチパチと打込んで、おおむね書類は仕上がる。


11日(月)
朝からいい天気になる。風は少々冷たいが、春の陽射し。麦に肥料をまく。
畦畔に慌て者のタンポポをみつけたと思ったら、オオイヌノフグリホトケノザも花を咲かせていた。春の陽射しで、花を咲かせたのだろう。ヒバリも盛んに鳴いていた。


奥さんが保険の請求もあって計算している医療費控除の書類も一緒に出すことになったので、税務署にいくのは明日にする。
僕の方は国民年金だの健康保険だの生命保険なんかの控除の書類も貼付して準備は万端。


メールの句会の投句締め切り日で、あわてて句をひねり出す。


12日(火)
放射冷却で、冷え込む朝。田んぼも麦も真っ白に霜が降りている。
でもどんどん気温が上がって気持ちがいい。体がらく。


さっそく税務署に確定申告の書類を提出。提出締め切り間近で税務署も混んでいました。駐車場が一杯で税務署の敷地に入るのに5分。車を止めて中にはいって提出の順番が来るのに10分弱待つ。毎年、来年こそはもっと早く提出できるようにしようと思うのだけれど。



で、田んぼもすこし乾いてきているので、冬の間に選別した大豆のクズ豆をコンポキャスタで田んぼに撒くことにする。軽トラに山盛り一杯のクズ豆なので、とても手では薄く広くは撒けないのであります。一町三反分の田んぼにまく。昼過ぎまでかかる。


午後はフォークリフトのチェーンやトラクタのPTO周りにグリースを塗る。


夕方、お茶屋さんで久しぶりに玉露を買ってみたり、スーパーでうるめいわしの一夜干しなんかを買う。


坂田明『クラゲの正体』(晶文社)読了。面白かったです。楽しめました。1994年に出た本なんですが、そういえば数年前にクラゲのブームがあったような気がします。『ミジンコの都合』の続編のような体裁ですけれど。これも対談の本です。


坂田:慈悲は、ようするに宇宙の原理だと。地球上の生き物は食物連鎖でつながってますよね。われわれ人間もほかの動植物の死によって生を支えている。慈悲とは、このどうしようもない事実を受け入れ、生かされていることに感謝する気持ちだと。なんとなく納得しちゃいました。


なんて話も出てきます。それから


柿沼:原始的といわれる生物の方が、『生物とは何か』という問いかけに対する答えをたくさん持っているような気がします。


なんてね。百姓していると、同じようなこと感じたりすることがあります。