現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

農園のHPの更新と事務仕事と溝口健二監督『赤線地帯』


18日(金)
 明日の寄り合いの資料作りと今年の田んぼの計画などをつくる。
 それから辻井農園のホームページを更新してみる。まだまだいろいろ気になるところはあるのだが・・・。こういうことのセンスがいささか足りない。それにまたこうしたいと思ってもその通りになかなかできない。いやはや。でも少しカラフルにしてみたので(笑)、時間があるときにでもチラッと観ていただけるとありがたいです。と言っても「お客様の声」がまだ更新できていないんだなぁ。


19日(土)
 昼間は夜の寄り合いの資料作り。で、夜は寄り合いと懇親会。資料はバッチリだったのでありがたい。うーむ。「ばっちり」も最近は使われませんなぁ。さらに「バッチグー」もいよいよ使われませんなぁ(笑)。


20日(日) 大寒
 大寒ですな。ま、暦上では一番寒い時期。ですが二十四節気では大寒の次は立春ですな。百姓としては立春が待ち遠しい感じはどこかにあります。ええ、だからといってなにがどうなるというわけではないのですが。
 お米の礼状にペリカンのM1000のBBニブを使ってみたのですが、軟らかいニブ(ペン先)なので速く書くことはなかなか難しいということがわかってきました。それから少しペンを寝かせた方が書きやすいようですね。ドバドバと太い線で書きましたので、あまり美しく見えませんね、ってそれは単に字が下手ということなんでしょうが。
 昨日からセンター試験がはじまりました。受験生には実力を充分に発揮してもらいたいところです。国語の試験の第二問に上林暁の作品が採り上げられてました。



21日(月) 旧暦では十二月十六日 月齢15.1 満月
 午前中は精米など。
 午後はまた事務仕事。さらに歯医者さんに行く。


22日(火)
 午前中は精米など。
 午後は書類を調えて農協へ提出する。ふー。いや、まだ提出書類は残っているのだが・・・。


 溝口健二監督『赤線地帯』(1956年)を観る。ポスターには「女が知らない女の世界。巨匠溝口が描く文芸巨編」とありますね。うーむ。なかなかに哀しいなぁ。東京の落語を聴くとたまにマクラで赤線のことが出てくることがありますね。赤線は廃止されても、まあ、風俗産業はあれやこれやと続いていくわけです。京マチ子沢村貞子若尾文子というような女優さんも出ているのだが、役者ですぐにわかったのは沢村貞子浦辺粂子だけで、ぱっと観ただけでは、誰が誰なのか、よくわからない。観てからウィキベディアで誰が誰の役で出ていたのか確認したりする。多々良純も出ていたらしいが、うーむ、わからなかった(笑)。だいたい京マチ子さんとか、黒澤の『羅生門』でも溝口の『雨月物語』でも、白塗りに描いた眉毛で、ほとんど素顔を見せていないので、こういう現代劇ではなんだか顔の印象があまりありませんね。
 なんだかんだでこれが溝口健二の遺作になったんですな。1952年の『西鶴一代女』がヴェネツィア国際映画祭で国際賞、1953年『雨月物語』が銀獅子賞、1954年『山椒大夫』にて再び銀獅子賞と、世界の巨匠になっていったわけで、そういう中での『赤線地帯』になるわけです。ええ、私が生まれる前の映画です。