現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

なんだか雨と曇り空、「こなし」作業とデスクマット


4月30日(火) 国民の休日
 朝、平成最後の目覚め。雨が降っている。すぐに平成最後の犬の散歩。それから苗代を見にいったら、昨夜からの雨でプール苗代が水位が上がっている。うーむ。昨夜はけっこうな雨量だったんだろうな。確かに雨音がしていたし。すでに葉が伸びてきている苗なら何ともないが、昨日並べたばかりの苗箱には影響大。すぐに端の板を外して溜まっていた水を流す。もちろん板は低くしてあまり水が溜まらなくしておいたつもりだが、思いのほかたっぷり溜まっていた。ちょっと心配だ。酸素不足だと芽が出てこないことがあるので・・・。ま、気温はそれほど低くはないのがありがたい。これ以上は心配しても仕方がないので、頭を切り替えよう。
 午前中は平成最後の精米など。
 午後はトラクタに乗って平成最後の「こなし」に出る。こちらも雨で田んぼに水がたっぷりなので、いささかやり難い。終日、曇り空、時々雨、というお天気で、平成最後の日没は見えなかったが、18時過ぎまで頑張る。


 こうやって書いていくと「平成最後の・・・」という表現がいかにばかばかしいものか、わかりますね。今日で天皇陛下が退位されます。「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」と憲法にサラッと書いてありますけれども、よくよく考えてみればこれほど難しい役目もありません。でも実質的に立派に務めていただいたと思っています。
 天皇という地位は戦後の新憲法でがらっと変わってしまったわけですが、坂口安吾の「天皇陛下にささぐる言葉」というエッセイは昭和23年の1月に出たものですが、安吾のファンとしては、何度も読んでいます。「実質的」ということをいつも考えさせられます。充実した労働があり、それによって経済的にも安定して暮らせていけること。家族が助けあって尊重しあい、それぞれが健康で自信を持って生きていけること。そのあたりが「実質的」で基本だと思うのですが、こういうことは元号が変わってもあまり変化はないでしょうね、気分は少し変わるかもしれませんが。暮らし向きの変化は本当は政治が変わらないといけません。


 昨日からのトラクタ作業でなんだか肩が凝る。夕方、コンビニで「ジョニ黒」を見つけて買ってみる。むふふ。また「ジョニ赤」とは違って、ちょっとストロングでウマイ。でも「ジョニ黒」って、こんな味だっけ?


 カープのラジオ中継を聴いているが、タイガース戦だし甲子園での試合なので解説は赤星憲広だし、実況は小縣裕介で、もろタイガースサイドの解説と実況。まあ、それはいいとして、小縣アナウンサーの実況はなかなか盛り上げるし、うまいんだろうけど、カープファンとしては、いささか腹が立つ(笑)。カープも8連勝のあとの3連敗。ま、勝ったり負けたりですな。ボチボチ行きましょう。頼むぜ。



5月1日(水) 天皇即位の日
 朝から雨。今日も苗代を見て回る。うーむ。大丈夫か?頼むぜ。
 午前中は昨日の「こなし」の続き。さらに午後も。
 夕方近くになって「こなし」も一段落したような気がしたので(ええ、実際は一息つける状況にはないのですが(笑))、「こなし」で使っているアタッチメントのロータリーをザッと水洗いして、ブロックマスターというアタッチメントを取り付ける。ブロックマスターという器具は、畦畔ブロックの畦裏の土をきれいに剥がしとるものです。毎年説明しているような気がするが、要するに畦畔ブロックが入っているところはロータリーがコンクリートのブロックにはギリギリにしか近づけないので、ブロック際にどうしても草の生えている部分が少し残るんですね。それを根こそぎはぎ取ってしまう器具なんですな。
 で、まあ17時を過ぎていたが試運転をしようということで、長男とあらためて出動。思いのほかきれいにはぎ取れました。さて、明日はこのブロックマスターから作業ですな。


 ラジオではジャイアンツ対ドラゴンズの中継しか入ってこない。甲子園のカープ対タイガースにチューニングしたいのだが、どうも電波がひろえないようだ。ネットで速報をときどき見ながら作業していたが・・・。どうも4連敗ですな。いやはや。


 そういえば、黒いデスクマットなるものを買ってみた。僕の机はもう二十数年前に自作した畳一畳ほどの広さのある松の無垢材でつくったなかなかの一品であります(笑)。
 なぜ松なのか?家具ならばもっと違う材を使うべきではないのか?というお声があるのはもちろん当初より知っているが、近所に住む同級生の大工をやっているS君に相談したら、「まあ、なんでも言うてくれたら、入ってくるけど、ヒロアキちゃん、おまん初めて作るんやろ?その机。工具もまだないんやろ?おまんの言うてる材のサイズやと、ナラとかブナとかクリとか言うてたら、材だけで最低でも10万はするで。ちょっと美しい木目のそろった材とかなったら、軽く50万くらいはするで。まずは練習やな。一つうちの工場にある材で作ってみーな。」という実に実質的な助言をいただいて、松で作ってみることになったのでありました。ええ、言われていた通りヤニが出ます。ヤニの出る家具などあまり聞いたことはありませんね。何度も雑巾や消しゴムで滲んできたヤニをとりました。でもそれも二十数年経つとおさまりました(笑)。材も歳をとったわけです。
 そんなこんなで私の習作時代の、ええ、いや、あえて習作時代としておきましょう、習作時代の松の机もいい感じになってきたのですが、最近、私はときどき万年筆を使うようになってきました。こうなると年輪の木目がハッキリ浮き出てくる松だとたいへん書きにくいわけです。いや、まあ、それは鉛筆でもボールペンでも一緒で、年輪の木目のところでガタガタするわけですから。いや。最初からガタガタだったわけではないんですよ、あーた、カンナをかけ、サンダーをかけ、最初はツルツルだったのです。あ、いやいくつかある大きな節のところを除いてはね。でも使っていくうちに木目が大きくハッキリ出てきて、ガタガタになってきたのですな。そうなると下敷きの出番です。ずっと紙を何枚か敷いた上で書いてきたのですが、それもある程度の枚数が必要ですし、薄めのボール紙を敷いたりしてきたのです。が、先日、掃除をしているときにBiNDというか"ID for WebLife"のオマケの小さなデスクマットが出てきたんです。これがなかなか使いごこちがいいということに気がつきました。"ID for WebLife"って、もう10年くらい前に買ったソフトだけど。ですが、これはオマケなので、裏が紙でいかにも安っぽい。大人が愛用する代物としては見るに堪えないものなので、ちょっとネット検索して、こういうものはピンキリですから、ぎりぎり見た目の良さそうなものを選んだわけです。でもちと大きすぎたかな?ま、あまり高級感もありませんが、しばらく使ってみようと思っています。