現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

餅つきと『シコふんじゃった。』と『Shall We ダンス?』と大晦日


30日(月)
 午前中は雨。午後から雨があがる。
 午前中は餅つき。といっても餅つき機だけど。お隣がもち米を作っていらっしゃるので、わけていただいて、昨日から奥さんが水に浸けておいてくれたのを蒸して、搗きあげてくれる。それを奥さんがちぎって、僕が丸めて鏡餅と丸餅をつくる。で、最後には、大根おろしと海苔で、まだ熱いお餅をいただきました。むふふふ。
 午後はお寺さんの鏡餅を餅屋さんにとりにいってくる。


 周防正行監督『シコふんじゃった。』(1992)と『Shall We ダンス?』(1996)を観る。『Shall We ダンス?』はたぶん3度目だが、『シコふんじゃった。』は初めて観る。うーむ。周防監督が昨日観た『ファンシイダンス』より上手になっているというか、ストーリー展開が滑らかになっていますな。
 それにしてもみんな若い。役所広司は浪人役もいいけれど、こういうサラリーマン役もかっこいいですな。竹中直人はここまで観た周防監督の映画にすべて登場しているけど、だいたいおおむね同じような役どころですな。おもしろいけど(笑)。本木雅弘清水美砂、榎本明、田口浩正、宮坂ひろしなどなど、周防正行監督のチームですな。




31日(火)
 さて、今日は大晦日。2019年も最後の一日です。この一年を少し振り返ってみると(笑)、・・・。
 滋賀県米の作況指数(100が平年並になります)は98で、「やや不良」でしたが、このあたりは収量としては、明らかに「不良」で、あまりの米の少なさに本当に青くなったことでした。いろいろ原因はあるようですが、僕の感じでは台風10号の影響が大きかったのではないかと思います。ちょうど6月植えの「コシヒカリ」、連休植えの「秋の詩」等の出穂期に当たったし、台風の進路の東側で短時間でしたが風も強かったですしね。不稔の籾が多かったような。さらに去年は秋の長雨で田んぼが乾かず稲刈りに苦労したため、今年は少し早めに落水して田んぼを乾かしたのですが、ちょうど猛暑というか、雨が降らなくて、うまく入水出来なかったことが大きいような気がしています。
 十数年くらい前から百姓仲間の間で声が上がりはじめ、ここ5年ほどは、もはや異常でも何でもないと言われている「異常気象」ですけれど、もうメディアも「異常気象」という言葉はあまり使わず、「地球温暖化の影響」という言葉を多く使うようになってきていると思います。なんにせよ、百姓でなくても、気象が激しさを増しているのは、多くの人が実感しているのではないでしょうか。
 水も空気も、国境を越えて行き来するものなので、日本だけの問題ではありませんが、環境問題はやはりなんとしても知恵と勇気とお金を出してみんなで取り組まなければならない問題でしょうし、この問題でリーダーになる国が、本当の意味でリーダーになるのでしょう。このままなにもしなければ2050年には平均気温はどうなるのか?インターネットで「2050年 平均気温」で検索してみるといろいろ出てきて、たぶん、普通の日本人が思っている以上に温暖化は深刻なようだ、ぐらいはわかります。日本の環境省が出している気候シナリオもあります。16歳のスウェーデンの少女が怒るのも無理はないです。30年後に彼女は46歳なんですから。16歳のスウェーデンの少女の発言に逆ギレしたかのような老人の政治家が世界中にいるようですが。


 「安全安心おいしいお米」を標榜する辻井農園としましては、無農薬有機栽培をおしすすめているわけですが、来年も頑張っていこうと思っています。収量はいささか少ないですが、有機栽培の方が少ないなりに返って安定しているのではないか、と思えてきたからです(笑)、たぶん錯覚でしょうけれど。
 この秋はどういうわけか、新米のネット販売がビックリするくらいたくさんあって、あっという間に完売・品切れになってしまったことに、ちょっと驚いているのですが、ネット上のお店が10ヶ月も売り切れ状態だと、忘れられてしまうのではないか、と気をもんだりしているのですが。


 というわけで、みなさま、よいお年を。
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