現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

「秋の詩」を苗代に並べることと「コシヒカリ」の播種。それから畦畔ブロックの裏の土をはがすこと。



27日(月)
 一日晴れてありがたかったが、お昼前からときどき突風のような風が吹いて、よわる。
 午前中は苗代に「秋の詩」を並べる。ちょうどいい感じに芽が出てきている。
 昨年の秋に収穫された籾だけれども、保存できるように乾燥されてぱらぱらの籾で、生命があるようにはとても見えませんが、水に十日間ほど浸けられると、目を覚まして、温度を27度か28度ぐらいに上げてやるとぐんぐん芽が伸びてくるんですね。言葉では簡単に「生命の不思議」なんて書いてしまうけれど、ほんとに不思議というか、不可思議というか、どこにそんなエネルギーが隠れていたのだろうと思ってしまいます。ま、人間でも同じで赤ん坊の誕生とその成長を見るときもなんだかドキドキしてしまいますね。


 苗代に並べるが、風があまりなくスムーズにすすんだので、続いて「コシヒカリ」の播種をする。このときに何度か突風にあって、よわる。春は風だなぁ。


 播種が昼過ぎまでかかったので、午後は長男とトラクタのロータリーにブロックマスターを取り付けて、畦畔ブロックの裏側の土をはがす作業にでる。一年ぶりの作業で、最初ブロックマスターの取り付け方を忘れてしまっていて、ちょっと手こずる(笑)。すぐに思い出したけど。
 はい。すごくきれいに畦畔ブロックの裏の土と草をはがしてくれます。これでロータリーをかければ、きれいになります。


 夕方から歯医者さんへ。玄関でアルコール消毒をします。「手に擦り込んでください。」と書いてあります。椅子に座るとピッと顔で体温を測られました。36.2℃。一秒で今は測定できるんですね!先生もマスクはもちろんですけど、透明なフェイスガードをしておられます。



28日(火)
 朝から快晴。無風。苗代の様子は順調。
 今日はこれからすぐ昨日のブロックマスターの続きをして、長男は「こなし」。僕は温湯消毒と精米をする予定。田植えが近づいてきて、いよいよバタバタしてきました(笑)。
 「苗半作(なえはんさく)」とはよくいわれますが、この時期の米農家の仕事には、一年分の思いというか夢と希望がたくさんつまっているので、細かな作業がたくさんあって、まあ、丁寧に稲作をしようということなんですが、バタバタとすることが多くなりますね。頑張ります。