現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

終日「こなし」作業とキアゲハの幼虫と


 今日から新田地区の「こなし」作業開始。うちとあまり変わらない規模の農家で、すでに田植えを終えたところも出てきて、ちと焦らないでもないが、ま、一枚一枚仕上げていくしかない。


 朝は、昨日から水を入れはじめた田んぼの尻水戸を確認して高さを調節。
 それからトラクタのアタッチメントをドライブハローからロータリーに交換して「こなし」開始。荒起しのあと時間が経っているので、いささかならず草が生えてきていて、埋め込むのに苦労する。生の草を埋め込むと「湧く」というか、いわゆる分解によるガス湧きの問題が出てくるので、気をつけていかないと。
 長男と交代でトラクタを動かしたけれど、長男が「こなし」ているときは、畦畔の草刈りをする。もう2度目だか、3度目の草刈りになるが、春は刈っても刈ってもよく伸びてきますなぁ(笑)。


 そういえば、思い出したのだが、昨日の朝の打ち合わせの時、工事関係の業者さんがもっていた手帳はコクヨの「測量野帳」でした。使い古された感が出ていましたが、なるほど、測量もするプロの業者さんが使っているのを初めて見ました。いいねぇ。「測量野帳」には「レベル」「トランシット」「スケッチブック」と三種類あって、僕が使っているのは「スケッチブック」なのだが、その若い人工事監督の人がなにを使っていたのかはわかりません。でも、仲間を見つけたような気になって、少しうれしくなってしまいました(笑)。


 朝の田回りの時、田んぼの畦畔でキアゲハの幼虫を見つける。終齢幼虫ではないと思うが、橙色の斑があるので、3齢くらいなのかな?
 しかしなんだな、スマホのレンズは広角なので僕の手がいびつに写ってますな、本物はもっと白魚のような指です(笑)。


 そういえば。夕方の田回りの時、うちの有機栽培の「コシヒカリ」の圃場にカモが5羽やってきて泳いでいる。無農薬の圃場なので少し深水にしてあったので、泳ぎやすかったんだろう。直播きの圃場でもここのところよく見かける。
 う!と思って、軽トラを停め、スマホを出そうとしているうちに、1羽が飛び立ち、カメラを立ち上げているときに2羽が飛び立ち、動画のビデオの録画ボタンを押しているときに、最後の2羽が飛び立った。スマホで虫を撮るのも難しいが、野鳥を撮るのはもっと難しい。実際、飛んでいるカモが見えるのかな?僕には見えますが(笑)。
 僕が幼い頃『かもとりごんべい』の絵本が、家にあって、何度も繰り返し読んだ覚えがあります。落語では『鷺とり』ですが、枝雀さんが圧倒的にオモシロイです。ええ、カモが田んぼにいるのを見るたびに、たくさんのカモに釣り上げられて、五重の塔のてっぺんに上がってみることを想像してしまう。


飛び立つ鴨