現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

晴れて除雪と有機資材の注文と有機JAS認証とオーガニックワイン

8日(火)
 朝は少し曇っていたが、そのうちに晴れてくる。積もっていた雪の嵩がどんどん減ってきている。うれしい。14時過ぎまで、朝ご飯もお昼ご飯も食べずに精米と発送準備。注文いただいていたお米の最後の発送。あとはご予約の分だけになりました。ありがたい。
 午後は除雪と歯医者さんへ。
 夜は早々に寝てしまう。たぶん除雪の疲れ(笑)。


9日(水)
 今日も朝から晴れる。その分、朝は冷え込んであちこちコチコチに凍っている。雪かきしたところもコチコチ。昨日の暖かさで融けて水が流れていたところもコチコチ。滑って大変危険。
 午後、少し雪や氷が緩んできたところで、家の裏の日陰の氷をハンマーで割り、鍬でひっくり返す。これで少し早く融けるはず。

 あとは少し事務仕事。BGMにブルースハープを検索したらいくつも出てきたのだが、ご機嫌になってしまって、事務仕事はすすまず。
 S商事のSさんが今年の肥料や培土の注文を取りにこられたので、去年並に注文する。有機資材は注文してもすぐ届くとは限らないし、農協だと有機JAS認証適合資材が少ないので、有機の資材はSさんのところでお願いしている。例えば、「油かす」や「発酵鶏糞」なら有機認証の肥料として使えるかというと、そういうことではなくて、菜種の栽培や鶏糞の元の鶏の餌とか、さらに製造工程にもチェックが入って、きちんと有機JASの適合資材という証明がないと有機JASの認証がもらえないということになっているんです。辻井農園ではもう10年以上無農薬で無化学肥料で水稲を栽培してきましたが、苗代用の培土が引っかかったんですね。もちろん無肥料の土なんですが、播種機で使いやすいように粒状になっていたり、雑草が生えないように土を焼いていたりするわけですが、使っていた培土のメーカーが有機JASに適合した資材です、という申請をしてない、というか、しないのかもしれませんが、それでうちのお米も無農薬・無化学肥料でずっとやってきていたのに有機JASの認証を受けるのに3年ほどかかったんですね。去年までは「有機JAS転換期間中」でしたが、今年のお米から正式に「有機JAS農産物」になる予定です。
 先日も熊本県産のアサリとして売られていたアサリの97%が輸入アサリで、産地偽装されていたというニュースが流れたけれど、こんなの真面目にやっている熊本の漁業者さんたちはたまったもんじゃないですね。
 でも同様のことは有機農産物にも言えるわけで・・・。もちろん勝手に「うちのお米は無農薬で有機栽培ですよ!」と宣言したところで、それが本当かどうかはわからないので、どこかで誰かが担保しなくてはいけないので、こういうシステムになっているのでしょうけれど、認証は取っていないけれど、きちんと無農薬(あるいは農薬不使用)、無化学肥料で栽培されている農家もたくさんおられます。僕も認証をとろうかどうか、ずいぶん悩みました。認証を取っていても、取っていなくても、最後は信用とか信頼の問題だし。認証を取るのにもお金がかかります。で、認証の仕組みは、どこか政治や利権の匂いがして、ストンと胸に落ちてくるシステムではないような気がするが、・・・。

コンビニでビールを買うついでにワインも一本買おうとワインの棚の前に立ったら、イタリア産の有機栽培葡萄を使用したワインが目に付いた。宣伝文句には「タヴェルネッロ オルガニコは、何よりも素材を大切にするスローフードの国・イタリアが誇るオーガニックワインです。」とあります。なるほど。なんとなくデザインがいいので、白ワインを一本買う。飲んでみたら端麗辛口のパスタに合いそうな安ワインで、グビグビといけました(笑)。で、次の日にまたもや出撃して今度は赤ワインも買ってみる。なるほどこれも端麗辛口で渋味はそこそこあるけどまろやかかも。と食レポ風に書いているのが、我ながら笑える。