現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

茶わんを育てる・机を育てる


↑抹茶入りの玄米茶を淹れて飲む。

28日(土)
 数日前の予報は晴れだったのだが、どうも午後も曇ったり、ちょっと雨が降ったりして、夕方から晴れてきました。やれやれ。

 「茶わんを育てる」という言い方があって、陶器の貫入なんかに茶渋とかが染み込んで茶わんに、まあ、姿というか、様子が変わってくるんだそうです。昔、給料取りだったころ、20年ほど使った陶器の湯飲みには確かに貫入に茶渋が染み込んでひびの様子がはっきりわかるようになってきていました。お茶に触れている時間が長い茶わんの底の方がしっかり貫入の様子が見えるようになっていました。
この茶わんも、使いはじめて10年ほどかな?もっとかも。内側には貫入のひびがわりとよく見えるようになってきましたが、外側はまだわりときれいです。でもその外側にもわりと大きな染みがいくつか花が咲いたように見えてきています。ま、経年変化を楽しむということなのでしょうけれど。でもまだまだだな。
 いえ、私は別に抹茶を飲んでいるわけではないのですが、普通の緑茶ですけどね。抹茶じゃないといけないのかな、そんなこともないよね?

 机の上に数年前に黒いマットを敷きました。机は私が30年ほど前に作った無垢の木の立派なものなんですが(笑)、材が松なんですね。ええ、作るときに指導を受けた大工さんからは材を持ち込んだときに「あれ?松?」と驚かれました。まあ、家具の材としては松は使われることがほとんどないからです。ヤニが出ますしね。建築材なんですね。梁とかにあの曲りを利用して使われていますね。でも檜や杉、欅と比べると、建築材としての格はちょっと落ちるんだそうです。水には強いので船の材にはよく使われるそうですけど。
 で、この机、無垢の材なので木目が出るんですけど、木目の硬いところと柔らかいところの差が大きいので下敷きをしないとガタガタとして字が書きにくいのでマットを敷いてみました。もっともマットを敷いても紙を何枚か重ねて敷いてるんですけどね。いや、書きたいことは茶わんと同じように机も、木目、節、ヤニ、染みや汚れで姿、様子がだんだん変わってきて、育てていたんですけどね。マットは邪道ですな(笑)。

 そういえば朝、ワールドカップの三位決定戦イングランド対アルゼンチンのゲームを後半だけ観る。アルゼンチンは後半わりと押してプレッシャーをかけてましたが、イングランドも反則しないようにして逃げ切った感じです。明日の早朝は南アフリカニュージーランドの決勝ですな。起きられるかな?