現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

冬の彼岸花


いろいろしなくてはならないことはあるのだが、これがなかなか。何故出来ないんだろう、事務仕事は(笑)。
午前中に歯医者さんにいく。
お昼にはいくつかお金を払いに行ったり、買い物をしたり。


この季節、朝の散歩で、草むらというか田んぼ道を歩くと、一際、色鮮やかな緑を見せているのが、彼岸花である。
彼岸花は、お彼岸の頃になると、急に茎を伸ばしてきて、真っ赤な毒々しいような花を咲かせるので、驚かせるが、花が終わると、また枯れるように何もなくなってしまう。地上にはなにも痕跡が残っていないのだ。ところがしばらくして晩秋の気配になってくると、驚いたことにこんな風に葉をどんどんと伸ばしてくるのだ。こういうことを僕は知らなかった。朝の散歩をするようになって気がついたのだ。
こうして彼岸花は冬の間に濃い緑の葉を茂らせ、光合成をして、球根を太らせるのだ。で、また春になってくると、この葉が枯れて、地上にはなにも痕跡を残さなくなる。そしてまた秋の彼岸になると、急に茎を伸ばして花を咲かせる・・・。そういう繰り返し。
なるほどねぇ。
僕は彼岸花のあの花も好きだが、この初冬の濃い緑の姿も大変気に入っている。
昔、湖西の田んぼで、それはみごとに畦畔に咲いていた彼岸花の話を父にしたら、「うん、彼岸花は田んぼの邪魔にならんからなぁ。」と言ったのも、よくおぼえている。彼岸花は球根に毒があるのですぐには食べられないのだが、それを晒せば、飢饉の時の食料にもなる、というような話を聞いたことがある。ホントなのかウソなのか、よくは知らないが、そういう理由で畦畔に植えられているのだと理解していたが、田んぼ仕事の邪魔にならないのも大きな理由なんだろうと思う。だって春から夏の一番草刈りの忙しいときには、地上に痕跡を残さず、さて稲刈りというときにはしゅるしゅると茎と花ばかり。畦畔を歩くときの邪魔にはならず。冬になって田んぼを歩かなくなったら葉を伸ばしてきて、春になって忙しくなってきたころには枯れてなくなってしまうのですから。田んぼ仕事と相性がいいんでしょうね。

僕の机は自作で、松の無垢材を使っているのだが、材が松だからヤニがでるんだなぁ(笑)。ふっと机の上にあったウエットティッシュで机をゴシゴシしてみたら、とてもきれいになって、なんだかツルツルになって気持ちがいい。久しぶりにウルメイワシを焼いてみたのだが、いいねぇ。机がきれいだと、いよいよおいしく感じるぜ。


中日新聞の11月24日の社説。「勤労感謝の国であれ 「総活躍」というのなら」からの一部抜粋。

 職業に貴賤(きせん)はない。ただ「尊敬される仕事」と「尊敬されない仕事」というのは外国でよくある。フランスはお金に縁が無い職業が「いい仕事」と尊敬を集める。パリに二十年以上暮らしたエッセイストの吉村葉子さんが書いている(「フランス人は人生を三分割して味わい尽くす」)。

 尊敬される仕事の最たるものは学校の先生で、売れない作家や芸術家も「いい仕事」とみられている。逆にお金が儲(もう)かる職業をフランス人は尊敬しない。正確にいえば、お金のにおいがプンプンする職業は蔑(さげす)まれる。仕事に誇りをもち、お金を稼ぐために働くのではないとの矜持(きょうじ)(プライド)があるからだ、という。

 安倍晋三首相は九月の訪米先で投資家らを前にスピーチした。安倍政権は「一に経済、二にも三にも経済だ」と日本への投資を促した。聞く人によっては「金、金(マネー、マネー)」と叫んだと受け取られかねない発言だった。

 首相が掲げる「一億総活躍社会」も、それが経済成長のため、経済最優先の発想が出発点だとしたら、国民の多くが望むものとは違う。低賃金で不安定雇用の非正規労働ばかりが増えたり、生産性向上のためだからと残業代ゼロで、成果が出るまで長時間労働させるようなブラック社会では看板倒れである。

総理大臣が忙しい激務であるだろうことは、まあよく承知しているつもりだが、それでもプランターでもいいから花や野菜を育ててほしいな。ご自身で水やりくらいはする時間はつくれないかな。毎日、花や野菜を観察したり、水やりの世話をすれば、総理大臣の言葉も変わってくるのではないかと思うのだが。総理大臣には、もうすこし落ち着いて、植物が根を広げるように、花を咲かせるように、そんな風に話をしてほしいな。そういう心持ちで話をしていただきたいな。僕はそう思っています。


クルマを運転しているとき、ラジオからRod Stewart の Maggie Mayが流れてきた。悪くない、こういうラジオから不意打ちのように、急に流れてくる曲に心ふるえることがたまにある。
どうも、このYouTubeは、3D動画にになっているようである。昔、流行りましたな、立体視というやつ。交差法と平行法とかありました。えー、当時ちょっと練習しましたが、すぐに両方ともマスターして、得意でした(笑)。寄り目にする交差法がやりやすいですね。
これもRod StewartやRon Woodが立体的に見えます。僕だけ?(笑)お試しアレ。