現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

白菜と悪人正機のことなど

 というわけで、法事をつとめたので、最後にごえんさんが短いお説教をしてくださり、『歎異抄』の “悪人正機” のお話でした。
   善人なおもって往生を遂ぐ。いわんや悪人をや  (『歎異抄』第3章)
です。現代語訳すると「善人でさえ助かるんだから。悪人ならなおさら助かります。」ということですけど、確かにわかりにくいですね。普通は善人と悪人を入れ替えて「悪人でさえ助かるんだから。善人ならなおさら助かります」ならわかりやすいんですけどね。
 なぜわかりにくいのか。それはね、ごえんさんがおっしゃるには・・・。自分は善人だ、と思っている人もいるかもしれません、自分はそれほどでもないけれど、あの人は善人だ、いい人だ、と思う人がおられるかもしれない。でも人間は欲望の塊、煩悩の塊です。そうして、人の欲にはキリがなく、その欲をむさぼろうとします。誰の心の中にも欲をむさぼる心があります。ですから善人などと云う人はいないんです。そうなると生きている人間はみな悪人と言えます。「悪人ならなおさら助かります。」なんですから、すべての人は助かりますよ、ということなんです。「悪人正機」の「正機」が、仏教用語なのでムズカシイですね、「目当て」というような意味らしいです。阿弥陀仏は悪人(あらゆる人、すべての人、普通の人)を目当てに、狙って救ってくださるのです。というようなお話だったと思います。

 私がこんなことを書くのもおこがましいですが、あらゆる宗教とか哲学の根本というか、はじまりは人間の限りない欲望、むさぼろうとする欲望、煩悩に気がつくことですよね。いや、これに気がつくのはそれほど難しいことではないんですが、気がついてもすぐ忘れるし、その欲や煩悩を捨て去ることは、さらにむずかしいわけで。

 久し振りに『マトリックス』(1999)を観る。何度目かはわからない。このちょっと暗い感じが悪くない。監督はウォシャウスキー兄弟だけれど、Wikiを見たら注釈がついているので、あれ?と思う。なんと「かつてはラリー&アンディ・ウォシャウスキー兄弟(Larry and Andy Wachowski brothers)と呼ばれたが、2人とも性別適合手術を受けたことにより、以降はラナ&リリー・ウォシャウスキー姉妹(Lana and Lilly Wachowski sisters)として呼ばれている。」と出てくるではないかいな。ちょっと驚く。
 キアヌ・リーブスは『スピード』のあの短髪の警官役からのファンです。まあ、でも最近はジョン・ウィックシリーズなど、ずいぶん風貌というか雰囲気が違いますけど、カッコいいですわな。千葉真一のファンだというのもなんとなくわかります。あとトリニティのキャリー=アン・モスもカッコいい。


 諸般の事情で、ここ三年ほどの確定申告書をまた眺めたりしているのだが・・・。12月でまた会計を締めなければいけませんね。それにしてもタイマーズ、最高!(笑)