現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

流しの上の蕪と広告と「おかしきことこそめでたけれ」と身だしなみと二十四節気の「雨水」


19日(月) 二十四節気の「雨水」
 今日は雨ですが、こちら季節外れの暖かさです。春一番はもう吹いたんでしたっけ?
 精米と事務仕事。やれやれ。

 そういえば、先日、人気YouTuberのなんとかいう黄色いサングラスをかけた若者が、月収が4000万円だと話していた。月収ですぜ(ホンマやろか?)、いっしょにいた芸能人やお笑い芸人もお約束なのかズッコケていたが、単純に12倍すると年収が4億8000万円(?)。ま、未だにYouTuberがなにをやっているのか、なぜそんなに稼げるのか、わかっていない私には、現代社会のしくみがよくわかっていないのだろう。
 広告収入なの?お気付きかどうかわからないが、私のブログには広告が表示されていないはずです。tsujiifarmでアップしているYouTubeも基本子ども向けにしているし、広告が表示されないようにはしているんですが。しかし成功すれば月収4000万円にもなるのか。すごいですなぁ。米作りしてる場合やおまへんな(笑)。
 って、辻井農園のブログもYouTubeもお米販売、農園の宣伝のためにはじめた企画なのですが、そのわりに宣伝にはなっていないような、力が入っている割には効果がないんとちゃいますか?(笑)

 『光る君へ』を観ていたら小遊三さんが出てきて「おかしいものにこそ魂は宿る」と云い、散楽の男前の若者が「おかしきことこそめでたけれ」と云っていた。誰だったか落語家さん(たぶん志の輔さん)が「真面目な話なんて聞いていられるのは2分ですからね、人間、笑いがなければ他人の話なんて聞いていられるもんじゃないんです。」とマクラで話していた。

 そういえば。昨日、散髪した。前回は12月の半ばだったと思うので、二ヶ月ほどそのままだったことになりますな。ま、やはり月に一度ぐらいは散髪したい。就職して給料取りの時代は、概ね短髪にしていて、だいたい月に一度ぐらい刈っていたと思うが、就農してからは、バタバタして二ヶ月に一度ぐらいになってしまうことも多い。この頃は髪に白いものが混じるようになってきたので、長いとそういうのが目立つので、やっぱり短めにしておくのがよろしいですな。

 そういえば。
 身だしなみは相手に対する敬意のあらわれです、なんて言われますね。百姓なんかをして、家の中と田んぼだけの往復なんて暮らしだと身だしなみに気をつかう必要もないので、ずいぶんとだらしないことになりがちです。
 身だしなみとオシャレは違うのか?身だしなみといって思い出すのは、靴のこと。「オシャレは足元から」「人の足元を見る」「靴を見ればその人がわかります」とか「靴は人を表す」「靴は人なり」とか1980年代の『POPEYE』とか『BRUTUS』のオシャレな靴の広告のコピーにはそういう文句が並んでいました(笑)。
 高校を卒業し詰め襟の学生服から開放されて、初めて一人暮らしをして、オシャレにも目覚めるわけですが、ま、最初はみんなトンチンカンな格好になりますよね(笑)。今はそうでもないのでしょうけれど。そういう何も知らない学生時代は、靴のことを言われるとドキッとしました。だいたいスニーカーでした。というかスニーカーという言葉が定着し始めたころだったような。当時はバッシュと言っていましたよね、たしか。バスケットボールシューズ。基本はロング、というかハイカットが基本でした。で、そのちょっと前からローカットのバッシュが出てくるようになって、なんとなくスニーカーという言葉が定着したような気がしている。財津和夫のチューリップのヒット曲「虹とスニーカーの頃」がでたのは1979年ですな。はいはい。でもやっぱりその頃からですわな「スニーカー」が定着したのは。それまでは運動靴かズックだったような気がする(笑)。Converse(コンバース)。それからKeds(ケッズ)とかが人気でしたが、そういうバスケットボールからの流れとそういえばもう一つ、テニスシューズからの流れもありましたな。STAN SMITH(スタンスミス)。白に緑が美しかったです。でも僕にはスタンスミスは靴底があまり曲らない気がして歩きにくかったですけれど。
 初めて買った革靴はワラビーとかデザートブーツと言われるタイプで裏革というかスウェードというのか、起毛というのか、光っていない靴でした。でも初めて靴屋さんの店員さんと話をして、いろいろ知識を得たんですが、「オシャレは足元から」「足元を見る」という話もしたのですが、その店員さんは優しい人だったんだろうなぁ。「靴は手入れしてブラシでホコリを落してあげたり磨いてあげたりして、大事にしてあげてくださいね。光る靴は光らせておかないと。靴の値段自体は、ま、さておいて、革ならお手入れを。」と私におっしゃいました。
 だいたい一番汚くなるところを一番きれいに。というのが掃除の基本ですわね。家の中なら便所、洗面所、台所、お風呂場なんかが汚くなりがち。だからそういうところをまずキレイにしておきなさい、と。服装でも靴は雨やホコリや泥水、はたまた汗なんかで、一番汚れやすいし、簡単に洗濯できるものでもないですね。だからそういうところをまずキレイにしておきなさい、と。おなじような理屈なのかなぁ。
 「ワラビーにはいりませんが、革靴には是非シューキーパーも使ってくださいね。」と靴屋の店員さんに教えてもらったのも忘れられないなぁ。ええ、でもシューキーパーは買ったことないですが(笑)。
 でもあの頃より「オシャレは足下から」なんて言わなくなりましたなぁ。ま、常識化したのかな。見ている人は見ているもんですよね、靴。ピカピカ光ったいい靴はすごく目立つし。
 そういえば。男の身だしなみ・オシャレ関係でなんとなく気になるのが「指の爪の汚い人はNG」というようなフレーズ(笑)。ま、最近は百姓も作業中は軍手など手袋をすることも増えましたが・・・。仕事をするとどうしても泥や土で爪が汚れます。春はとくに土や泥で手の油分もとられるのかな、かさつくこともありますね。いや私だって汚れたらちゃんと石鹸でごしごし洗いますし、かさつきそうならメンタームを塗ったりしますが。私の場合髭剃りあともメンタームです。「指の爪の汚い人はNG」って、なにがNGなのかはさておき、身だしなみには気をつけたいですが、「てやんでぇ!」という気分もちょっとあります(笑)。

20日(火)
 外はまだ暗い。
 うーむ。長々と書いてあるけれど、「おかしきことこそめでたけれ」という域にはまったく達していないなぁ。