現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

ホトケノザと湛水直播と孫の手と春分の日の荒天


↑畦畔の草刈りをしていたら、川べりでホトケノザがたくさん咲いていた。春の七草ホトケノザとはまた違うらしい。「春の七草」のホトケノザはキク科のタビラコとのこと。

19日(水)
 午前中は湛水直播の機械利用組合の役員会。ええ、役員会に出席している役員ではあるのですが、ここ数年、直播きはやっていません。ここ数年は田植えばかりです。田植えは田植え機でやりますので、苗箱に播種して、苗代で育てて、苗を田んぼに植えるわけですが、湛水直播というのは、代かきをした田んぼに直接播種するわけです。苗代を省略するのですね。ま、苗代を省略するとコスト削減になりますね。苗代をつくる手間も時間も資材も。
 なぜ苗代で苗を育てて田植えするかというと、代かきをしたまっさらの田んぼに植えると、周りに雑草はないわけですから、苗が先に大きくなっている分アドバンテージを得るわけです。だから雑草との競争に負けにくいわけですね。(ええ、でも無農薬の有機栽培では、雑草も早々負けていませんから、あっという間に逆転されてしまうことも多いのですが。)ところが、直播きだと、稲の発芽と雑草の発芽と同時ですから、よーいドンで発芽させると、どうしても雑草に負けてしまいます。というか水田雑草はもともと稲より生長が早くて生き残ってきているわけです。で、負ける稲を勝たせるために田植えという方法が取られてきたわけですね。
 要するに直播きで何もしないと勝負はわかっているので、除草剤を使うわけですね。というか直播きという技術は除草剤の使用が前提です。
 で、あまり除草剤を使いたくないと思っている私としては直播きという栽培方法をここ数年やめてきたわけです。三年ほど直播き栽培も試してはみたのですが。ま、苗代を作らない分、コスト削減になって楽にはなりますが、不安的になりがちということもわかってましたので。
 でも今年は数年ぶりにやってみようかと思っています。うーむ。続ける続けないはさておき、うまくいったことが一度もない、なんてのは、やっぱり悔しいし、経験はやはり大事だと思うので。

 午後は昨日に続いて畦畔の草刈り。

 新しい作業所の水道の水が出るようになる。水道といっても池をついたのでポンプで地下水を汲み上げているのですが。


↑娘から送られてきた孫の手。絵の具でいろいろ絵というか線を描いて遊んだらしい。動画も送られてきた。僕が教えたヒゲダンスの音楽が好きらしい(笑)。

20日(木) 春分の日
 おお、もう春分の日。昼の時間と夜の時間が同じ日。真東から登って真西に沈む日。明日からは昼間の時間のほうが長くなるのか・・・。がんばらんならんわい。
 とは云うものの強風と雨と雪と霰の日。寒い。
 午前中はホームセンターで巻取のホースとグレーのペンキと刷毛、それからインパクトドライバーにつけるヤスリのスポンジと紙やすりを買う。
 午後は新しい作業所でH鋼にでたサビを落し、グレーのペンキの下塗り。乾かして明日2度目を塗るつもり。
 新しい温湯消毒機が届いたので、早速開封して組み立てようとしたのだが、うーむ。どうもうまくいかない。うーむ。これもまた明日だな。


↑作業所から眺めた春分の日の荒天。雨、風、雪、霰。

ロバータ・フラック「The First Time Ever I Saw Your Face (2006 Remaster)」もちろん悪くない。