現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

大豆の播種をはじめることと雨の日の事務仕事


25日(火) 晴れ
 朝からトラクタにシーダーを付けたりして、大豆の播種の準備。今年は大豆の無農薬栽培にもチャレンジするつもりなので、除草剤の散布機を取り付けなくていいので、気分的に楽。
で、そのまますぐに圃場に出て播種。去年までは大豆の密植栽培で条間が狭かったが、今年は80cmの条間をとってみた。でも溝の間をきれいに80cm間隔にするのは、けっこう難しいですな。これあいろいろ研究する必要がありますな(笑)。
 というわけで終日、大豆の播種。頑張って播種していたのだが、ふっと気がつくと一番右のシーダー(播種機)からどうも大豆が落ちていない。あれれ?よくよく見てみるとシーダーの金属部分が腐食して折れてしまっているではないですか。それで大豆の落下するところが圧迫されて詰まっていたんですな。やれやれ。シーダー(播種機)は大豆のタネと肥料を同時に土に落として覆土してくれるのだが、肥料(塩ですな。)が付着したりするのですぐに錆びてしまうのだ。
 ま、すぐに予備のやつに交換しましたが・・・。


26日(水) 晴れ後薄曇り
 朝のうちに精米など。その後は終日大豆の播種。今日は昨日と比べると安定した仕事ぶり(笑)。麦わらを焼いたところはだいたい播種し終える。
 それから昨日のシーダーの不調で大豆が落ちていなかった一列を手作業で播種して覆土する。いやはや。


27日(木) 曇り後雨
 近畿地方に梅雨入り宣言。観測史上もっとも遅い梅雨入りだとか。
 昨日から今日は大雨になりまっせ、熱帯低気圧は台風になりまっせ、とテレビやラジオの気象予報士のオジサンもお兄さんもオネエサンも、みんなが言うものだから心配したが、雨は午後から降り出したが、たいしたことはないかな?と思っていたが、夕方から夜にちょっとしっかり降りました。あんまり降るとまた大豆の発芽に影響するので、このあたりで穏やかになってほしいところ。


 田植えがはじまってから休みらしい休みがまったくなく働いてきたけれど、今日は朝から事務仕事をあれこれやってすごす。送られてきている書類の処理がまったく出来ていなくて、あちこちから催促・督促の電話なんかがかかってきている。先週は一度夜の寄合をすっ飛ばしてしまった。ダメだなぁ、こんなことでは。概ね書類はできたので、明日、あちこちへ提出したり郵送したりしますぜ。
 明日も天気はどうなのかあやしいな。


 書きたいことはたくさんあったような気がするが、今は思い出せない(笑)。


大豆の播種20190626

小麦の刈取り終了と大豆播種に向けて溝切りとアキアカネの羽化とカルガモの抱卵



20日(木)
 終日、小麦を刈る。どんどん刈って、本日で麦刈りも終了。ありがたい。
 さっきざっと計算したら、反当たりの小麦の収量は去年と比べるとアップしました。というか去年が悪かったのだが、今年は小麦作付けの最後の年になるので、いい小麦をたくさん獲ろうと肥料をたくさん振りまいたら、少し振り過ぎたので、概ね小麦は倒伏傾向で、刈取り作業は難儀しましたが、収量はアップしました。田植えに続いて、小麦の刈取りでも天候に恵まれて順調に予定通り収穫できたのもありがたいことでした。


小麦の刈取り終了20190620



21日(金)
 小麦を刈り終えたので、次の作付けの大豆の播種がしやすいように、小麦の圃場の麦わらを焼きました。
 最初は風がほとんどなかったのですが、火をつけた頃から少し風が出てきました。長男と一緒に焼いたのですが、乾いているし風が少しあるし、どんどん焼けます。
 しかし、風が少し強くなり過ぎたのでしょうか、ワラもよく乾いているので、隣の圃場にも燃え移って慌てました。水路から何度バケツで水をかけたことか。麦は刈り終えてあるので麦わらを燃やしても怒られることはあまりないだろう、とはわかっていても、火の管理が出来ていないのは大失態ですから慌てました。圃場の1/6ほどが燃えてしまいました。やれやれ。


 そういえば、朝、田回りをしていたら、うちの田んぼの稲の上がなんだかふわふわしているぞ、と遠目に思えたのだが、近づいてみると、なんと!羽化したばかりのトンボがわらわらわらわらと大量に田んぼから飛び立っているのでありました。わぉ!なんどか今の時期、溝切りの時期に立ち合っているのだが、こんなにもすごい数のトンボの羽化の飛び立ちには初めて遭遇しました!以前はこれがアキアカネの仲間、赤とんぼだと気がつかなかったのですが、気がつけば、当たり前ですが、これは赤とんぼです。たぶんアキアカネ。羽化したばかりなので胴体の色がまだ 黄色いのでだまされていたのです。夏を山中ですごして、秋にまた田んぼに帰ってくるのですな。
 そういう豊な自然の循環の中に辻井農園の田んぼもあるのだと思うと、本当にうれしくなってしまうのでありました(笑)。
 というわけで、本当は不染鉄風に描きたかったのだが、なんだか絵手紙風になってしまった(笑)。ま、いいけど。



22日(土) 夏至
 午前中は精米など。
 午後は長男に大豆の播種のために小麦あとの圃場の溝を切り直すやり方を教えて、僕は無農薬の圃場に除草機をかける。
 こうして長男に仕事を教えながら一緒に作業するのではなく、作業を任せて別の作業ができると、仕事は一気にはかどりますな。ま、こういうことはすぐに移行できることでもないので、ボチボチとやっていくしかないのだが、・・・。


] そういえば、朝、田回りをして、うちの無農薬の圃場の畦畔をあるていたら、足下から(ほんの1mほど前から)バタバタバタバタ!と鳥が飛び立って、思わず「うわっ!」と声をあげてしまったぜ。誰もいない田んぼの畦畔で驚いて一人大声をあげるなんざ羞恥の極みだが、ま、誰にも聞かれていないことを願うぜ。でも住宅地の中の田んぼなんだなぁ。いやはや。
 ちょっと落ち着いて何ごとかと観てみると、カルガモがうちの田んぼの畦畔に卵を産んで抱いていたのですな。そこへ無分別きわまりない無礼な男がやってきたので、ま、ほんの1mまでは我慢していたのだが、さらにかまわず近づいてくるので、卵を置いて畦畔から田んぼに逃げた、ということなのでした。ごめんね、カルガモちゃん。
しかし、なんだな、いままでケリが畦畔に卵を抱いているのは何度か目撃して知っているのだが、カルガモがうちの畦畔で抱卵していたのは初めてのことです。なんだかうれしくて、心臓がドキドキウハウハしてしまいました。今年はカルガモになんだか縁があるなぁ。これは豊年満作の吉兆かな?(笑)
 それはともかく。カルガモはわりと人里で抱卵するのだが、人が近づくと卵を捨てて抱かなくなってしまうので、ちょっと心配している。あたしゃ、あーたの抱卵を応援するので、おびえることなく抱卵するように。


 午後、この圃場に除草機をかけたのだが、除草機を乗り入れると、すぐにカルガモが畦畔から飛び立ってしまいました。うーむ。
しかし、あたしも除草作業をしなくてはならないしな。ごめんね、カルガモ氏。悪気はないからね。


 それはそうとしてカルガモ。しばらく畦畔は歩かないようにするので、抱卵してヒナを育ててくださいな。って、うちの田んぼで野生のカルガモがピヨピヨ泳ぎ出したら、どうなるんだろう?すぐそばの小学校の校長をしている同級生のNくんに知らせて、子供たちに見せてあげたい気もするが、うーむ。自然界はキビシイからなぁ。だいたいカルガモは卵を何個産むんだ?2個しかなかったけど・・・。なんかテレビではもっとたくさんヒナを連れて道路を横断しているような。うーむ。自然界はキビシイなぁ。


23日(日) 沖縄慰霊の日
朝の田回りのあと道路愛護活動に参加して道路脇の草刈りなど。
それから終日、麦あとの圃場で大豆の播種用に溝を切り直す。


大豆の圃場の溝切り20190623



24日(月)
今日も一日よく晴れて暑い。朝、田回りの時、うっかりカルガモの巣に近づいてしまったら、またカルガモがバタバタバタバタ!と飛び立たせてしまった。いやはや。でもまだちゃんと抱いていたんだな。


長男に大豆の圃場の溝切りを任せて、僕はお米の精米。それから農機センターのKさんと取扱説明書を見ながら除草機のアタッチメントを取り外して、水田の溝切りの舟を取り付ける作業。うーむ、思っていたよりあれこれ手順がありますな。一人で出来るかな?
その後は書類提出。それから田回り。でいつも食べてくださっているHさんが4袋取りにこられたので、あれこれよもやま話。
さて、明日からは大豆の播種をする予定。

中耕除草と小麦の刈取りと「秋の詩」と「みどり豊」の完売。ありがとうございました。


16日(日)
雨が降ったり止んだり。
祖母の法事。


17日(月)
午前中は精米と無農薬の田んぼに中耕除草機をかける。
午後は小麦の刈取り。


18日(火)
午前中は精米と無農薬の田んぼに中耕除草機をかける。
午後は小麦の刈取り。
あれ?昨日と同じだ。


19日(水)
朝、精米など。
その後、小麦を刈りに出る。
午後、途中でコンバインの排ワラチェーンを回すベルトがはずれて熱で焦げてしまうというアクシデントが起きる。いやはや。新しいコンバインなのに。
すぐに新しいベルトに交換してもらう。
ベルトが届くまでの間に、麦を刈ったあとの麦わらをコンバインは田んぼにカットして撒いてくれるのだが、大豆の播種の邪魔になったりするので、焼いてみる。田んぼ4枚分、1.2haほど焼く。よく乾いているので、シュルシュルとよく焼けた。
焼け終わった頃にベルトが届いたので、ほんの少し小麦を刈ったが、もう日没間近なので、今日はここまでとする。やれやれ。


麦あとの圃場を焼く



ま、いろいろあったような気がするが、ざっと書くとこんな四日間でありました。小麦はいささか肥料をやり過ぎたのか、概ね倒伏傾向で(笑)、コンバインで刈るのに難儀しています。稲と違って小麦の茎はあまりしなりがないので、倒れた小麦を引き起こすときにどうもクシャクシャとなってしまいがち。そうなるとうまく流れていかずコンバインの脱穀部に入るところで詰まってしまいがち。いやはや。ま、辛抱して刈っています。
ちょうど無農薬栽培の圃場の中耕除草のタイミングと重なってしまって、半日づつしかすすんでいかないのもツライ。ま、頑張るしかない。


Sting『My Songs (Deluxe)』、Boz Scaggs『Greatest Hits Live』、Brad Mehldau『Finding Gabriel』、Bruce Springsteen『Western Stars』というのをこのところiTunesからダウンロードして聴いているのだが、いやー、やはりボスの『Western Stars』がなんともいいですな。このブログを書いているときも、クルマを運転しているときも、ずっと聴いている。


カープは今夜もマリーンズにやられてしまった。しかも大世良が先発したのに。交流戦は相変わらず最下位だが、セ・リーグの成績でも2位になってしまったぜ。しかしこれだけ負けてもまだ2位だし、パ・リーグの球団は勝っても勝ってもリーグ成績は上がっていかないという状況なんでしょうな。去年もそうだったような気がする。恐るべしパ・リーグ。ピッチャーがいいんだろうと思いますが、いろいろパ・リーグのピッチャーにはバリエーションがありますな。セ・リーグのピッチャーは概ねオーバースローやスリークオーターだし。


それから、まだHPの方は直せていませんが、「秋の詩」と「みどり豊」は完売いたしました。注文できないようにはしたのですが、早くその旨告知しないと。完売、ありがとうございます。「コシヒカリ」はまだあります。どんどんご注文ください。

大掃除の一日と『Western Stars』

 もっと降るかと思っていたけど、雨は朝にはやんで、夕方からまた強く降る。
 朝は農事組合の草刈りにでる。
 その後は終日、家の大掃除。


 半月ほど前だったかNHKの『鶴瓶の家族に乾杯』で、結婚する若い男女に出会った鶴瓶が「ええか、わかってるか、言いなりやで。嫁さんの言いなりになるんやで。それが結婚生活のコツやで。それしかないんんやで。」と男性のほうに囁いていて、思わず笑ってしまった。同意いたします。


 明日は父の日らしいが、うちは法事をするので、バタバタと大掃除。


僕は子どもたちのせめてもの気遣いというよりは、すんなり笑ってしまうけど。ユンケルも効くだろうけど、ビールやウイスキーや冷や酒や焼酎のお湯割りの方が、もっと効きそうです(笑)。


 ブルース・スプリングスティーンの新しいアルバム『Western Stars』が昨日発売されたようで、早速、iTunesで聴いてみた。うーむ。懐しい感じ。ストリングスやブラスが入っていて、曲の盛り上げ方が変わってきているが、悪くない。ただiTunesで聴いているので、歌詞カードがついてないので、どういうことを歌っているか、半分もわからない。
 ボスには「ボーン・イン・ザ・U.S.A.事件」というのもあったし、「オバマ支持表明」というのもあったし、なにかと政治的なことにからまれていくところがあるので、歌詞も読んでみたいな。
ジャケットは馬なんだ。西部だぜ。

小麦の畦畔の草刈りと小麦刈取りの試運転


13日(木)
 朝から快晴。気持ちのいい天気。
 終日、小麦の畦畔の草刈り。
 今日から村の百姓仲間は小麦を刈り出しました。天気もいいしね。刈るのにはいいですわな。うちの小麦の圃場は、ちょっと肥料をやりすぎたのか、いささか倒伏気味のところが多く、すんなり刈れそうにない気もするし、新しいコンバインなので、畦際がはっきりしないと不安でもあるので、とりあえずギュンギュンと畦畔の草を刈りました。
 夕方、農協に電話したら、集荷した小麦の水分は午前中は20%ほど。午後は18%〜19%というところでした。なるほど。


 今日は太宰治が亡くなった日ということになっている。桜桃忌は19日。玉川上水で遺体が発見された日です。そんな話を新聞のコラムで読む。太宰には一時、すごくハマってよく読んだ。坂口安吾にハマったのも、太宰つながりだからなぁ。安吾はその後も縁があってたまに読み返したりしているが、太宰はここのところ20年ほど読んでいないかも。


14日(金)
 朝から曇り空。夜は雨になるという予報。
 午前中は昨日の続きで畦畔の草刈り。これで概ね終了したので、午後は一枚だけ試運転で小麦の刈取り。一番倒伏している部分が多い圃場を刈ることにする。新しいコンバインで、メーカーも代わったので、まだまだ馴れないし、どこをどうするんだっけ?というところもあったので、もう一度取扱説明書で確認しなくては。
 でも快調に刈ってくれて、農協のカントリーエレベーターに持ち込んだら、収穫量もまあまあそこそこでちょっとうれしい(笑)。


 夕方、父を眼科に送っていったり迎えにいったりしなくてはならないので、15時半で刈取りは終了する。父は眼底のレーザー治療を受けたのだが、迎えにいく時間帯から雨がポツポツと降ってきました。風もだんだん強くなってきましたな。これは今夜は荒れそうです。まずいなぁ。倒れ掛かっているだから小麦は・・・。お手柔らかにたのんますぜ


 そういえば、卵かけご飯をしようと卵を割ったら、双子でした。むふふふ。なにかいいことがあるかも。うん?茶柱じゃないんだから、関係ないか。


 交流戦は、なかなかテレビ観戦していてもおもしろいのだが・・・。交流戦に入ってカープは2勝7敗1分けで、現在最下位ですな。どうなってるんだ?今日もほんの少しだけテレビ観戦したのだが・・・。床田がイーグルス打線に初回先頭打者ホームランからはじまって3本のホームランを浴びて、5点もとられてしまっている。すぐに薮田に代わったようだけど、なんだかんだで5回まで毎回点数をとられて、終わってみれば2:11かぁ。恐いわぁ、パ・リーグ(笑)。ま、忘れて明日から頑張ってもらいたい。


 火照った身体は、氷をいれた冷たいお茶で冷やすぜ。ほんとはビールがいいけど。(笑)

 日曜日に法事をつとめるので、ここのところバタバタと奥さんが家の中の掃除をがんばってくれている。いや、私も手伝っていますが。

             草の戸や畳かへたる夏祓   炭太祇

 夏祓は「夏越の祓」ですね。年末のは「年越の祓」。六月の晦日なので、まだ少し先ですが・・・。ま、家をきれいに清々しくして、お客さんを迎えたいです。あ、いや畳は替えませんが。

今年の田植えも終了したこととホウネンエビと「ほな」


11日(火)
朝一番に精米をする。
それから午前中は「苗代じまい」で、最後の田植え。苗代をつくっていたところに田植え。これで今年の田植えも全部終了。うれしい。あいがたい。あとはどんどんと根を張っていって順調に伸びていってほしいです。


午後はまた精米など。長男に田植え機を水洗いしてもらう。


12日(水)
午前中は無農薬栽培の「みどり豊」と「秋の詩」の圃場に除草機をかける。どちらも二回目。初回から10日過ぎたので、今回は条間だけでなく株間にも針金が動くようにしてみる。「みどり豊」のほうは条間にずいぶんヒエが生えてきている部分があって、さてさてどうなるかな?
午後は精米とお米の配達をして、小麦の圃場の畦畔の草刈りに出る。今日から農協が小麦の受け取りをはじめたようです。うちの小麦は少し肥料をやりすぎたのか、雨が降るたびにどんどんと倒れてきつつあります。ああ、でもその分登熟も少しだけ回りの圃場より遅れていたのですが、ここにきてどんどん登熟してきましたな。急いで草刈りもしないと。



ホウネンエビを見つける20190612

除草機をかけているとき、ふっと田んぼの水面をみると、いました!ホウネンエビ!今年も豊年満作たのみまっせ!(笑)しかし、こいつはほんとにかわいいのでうれしくなってしまいました。


田辺聖子さんが亡くなった。中学生だったか高校生だったか本屋さんで文庫本の背表紙を眺めていたら田辺聖子『ラーメン煮えたもご存じない』というのがあって、ラーメンって煮えるものなの?ラーメンを煮る?という妙な感じがしたのを覚えています。誰かにインスタントラーメンを作ってほしいとき、「ラーメンつくって!」といいますな。「ラーメンして!」ともいいますな。「ラーメン炊いて!」も今は言わないけど、昔、子どもの頃は言っていたような気がするなぁ。「ラーメン煮て!」とは言わんよなぁ。と思った記憶があります。
というわけで僕が読んだ田辺聖子さんの本は一冊だけで『文車日記 私の古典散歩』(新潮文庫)。これが、あーた、スバラシイ文章でした。日本の古典作品を紹介する入門書としては最高の一冊だと長年思って、何度も再読しています。ところが今本棚を探してみたのだが、これが見つかりませんのです。うーむ。

「人生で一番いい言葉は<ほな>である。」って、確かにいいなぁ。ま、関西人にしか通用しないかもしれんけど。ほな。

田回りとタニシとサワガニと『ドリーム』


9日(日)
 朝のうちは村の総出の草刈りに出る。
 その後は田回りなど。それからドライブハローの水洗いなど。
 夕方、法事のふれに歩く。


 夜、セオドア・メルフィ監督『ドリーム』(2016)をiTunesで観る。
 いやー、スバラシイ映画でした。痛快!NASAを舞台にした黒人差別の映画。あたしゃ、何度か泣けてきましたし、何度かパソコンの画面に向かって拍手してしまいました(笑)。1961年の NASAにもこんなに白人と非白人の差別があったとは、あのNASAに。って、まあどこまでがドキュメンタリーかわからないけど。
 ケビン・コスナーも悪くないけど、 タラジ・P・ヘンソンオクタヴィア・スペンサージャネール・モネイの三人がいいですね。いや、とてもいい。
 なにはともあれ、疲労を忘れさせてくれる映画でした。スピルバーグなら同じどんな映画にしたかな、ってちょっと思わされました。
 映画では笑顔まで爽やかな男前の若きグレン・パウエルが演じたジョン・グレンだが、「ヤホーで調べましたら」ジョン・グレンはマーキュリー・アトラス6号でアメリカ人として初めて地球周回軌道を飛んだ当時はすでに40歳だったことがわかり、ちょっとびっくりだが、考えてみれば、それくらいの優秀でベテランのパイロットでないと初めてのロケットには乗せられませんわな。訓練を積んだ海軍のパイロットなら体力的にも40歳なら充分だろうし。


10日(月)
 終日、雨。
 午前中は精米など。午後は特養の老人ホームであれこれ話を聴く。いつでもどこでも施設の職員さんの元気のよさと明るい笑顔と声の大きさに頭が下がります。
 明日はいよいよ最後の田植えをする予定。


 田回りをしていて、用水路から水を入れようと水口を開けたら、水と一緒にちょっと大きいサワガニが勢いよく田んぼに流れ込んできた。それから田んぼの中にはタニシがゴロゴロとしていて、這い回っている(笑)。田んぼに残った這い回ったあとはなかなか美しい模様を描いていて写真を撮ったのだが、水面の反射でうまく撮れませんでした。うーむ。


田んぼでサワガニを見つける