現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

土壌採取と『ワイルダーピープル』と『挿絵で読む「坂の上の雲」をゆく』と有機栽培談義

29日(水)
 朝から異常に暖かい感じ。風もない。午後からは風が出たけれど、それでも寒い感じはしない。どうなっているんだ?朝食の時に父親がとぼけた風情で「この冬は、氷が張ったことあった?」などといったが、さて、12月に薄氷が張ったのは覚えているが、そういえばバリバリ、カリカリに凍てた朝が思い出せない。うーむ。


 午前中は朝早くから起きているのに、メールやSNSのチェックをしたりして、ウダウダ過ごしてしまい、午後は、土壌分析検査をするために土壌の採取をする。農協が五点までなら無料で土壌分析をしてくれるのだ。今年は基本無農薬有機栽培をする圃場の土を集めてきました。土を乾かしてから提出です。


 タイカ・ワイティティ監督『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』(2017)を観る。ニュージーランドの映画。たぶんコメディとして作っていると思うけど、おもしろかったです。楽しめました。ニュージーランドの自然も美しく描かれていますな。そして安上がりの映画のはず。ベラの死因とかヘクターの刑がどうだったのか等々、よくわからないこともあるのだが、でもおもしろい。
 タイカ・ワイティティ監督については、初めて知ったのですが、脚本や俳優、コメディアンでもあるんですね、なるほど。父親はマオリだそうですけど、オールブラックスが試合前に踊るハカのマオリですな。リッキー役のジュリアン・デニソンもかわいいし、おじさん役のサム・ニールもなかなか偏屈オヤジを上手にやっていますな。
 それから施設から引き取った12歳の問題児(?)のリッキーが俳句を詠むんですな。これが日本人からすると俳句にもなっていないのですが、いや、なかなかおもしろいです。でも施設は自己表現することが大事だとして、なぜ俳句を選んだんだろうか?


 午前中はウダウダしていたので、ラジオで国会中継をちょっと聴いていたのだが、やはり国会中継専門チャンネルは必要ですな(笑)。ゴールデンタイムに本日のハイライトとなる場面を3時間ほど、編集なしで流してほしいな。ニュース番組の5分ほどの編集された報道では、あのうろたえ方、しどろもどろ感、答弁はするが質問にはきちんと応えず何度も官僚の作った答弁書の同じところを繰り返し読む鉄面皮ぶり、イライラした話し方、委員会の進行をする委員長の不公平とえこひいきな議長ぶりは伝わりません。プロ野球中継などスポーツ中継がないときには、けっこうな視聴がありそうなんだけどな。やはりそんなの観たくないという人が多いのかな。


 産経新聞取材班・挿絵下高原健二『挿絵で読む「坂の上の雲」をゆく』読了。うーむ。下高原健二画伯の挿絵はスバラシイが、なにせ『坂の上の雲』を読んでいないので、どうも取材場所がピンとこない(笑)。でも漱石、鷗外、子規など、文人に関する場所の取材はおもしろく読めました。


30日(木)
 朝の散歩の時は雨は上がっていたけれど、通学や通勤の時間帯になると雨が降りだす。終日、北西の風、時雨模様。
 午前中は精米など。
 午後は農産普及所のKさんとあれこれ有機栽培について話をする。なかなか有機の栽培方法について、細かい話をするのはすくないのであれこれ話をするのは楽しい。今年は苗箱の播種量、肥料、それから追肥についてご意見をいただいたりする。ご近所に有機栽培している農家はすくないので、とても刺激になります。


 今朝の日本農業新聞のコラムと中日新聞のコラム。
 「湖北には十一面観音が多い。」とあるが、この場合滋賀県の湖北地方のことです。滋賀県に住んでいると湖北、湖南、湖東、湖西という風に普通に使うけれど、湖があるところは世界中にいろいろあるから、世界中に湖北地方があるのでしょうけれど、この場合は滋賀県です。湖北の観音さんも井上靖の小説『星と祭』で有名になりました。石道寺の観音さんも唇に紅が残っていたりして美しいですが、渡岸寺の国宝の十一面観音像もまたそのフォルムが美しいです。




 国会中継をたまたま少しラジオで聴いたからというわけではないが、今朝はこのコラムが胸に残りました。

万年筆の水洗いと『帰ってきたヒトラー』と「唐茄子屋政談」

27日(月)
 終日、どんより曇り空。夕方暗くなってから雨が降りだしました。
 午前中は精米など。
 午後は農協でお金の出し入れなど。
 それから万年筆の水洗いを数本する。学生の時にはインク瓶にペンをつけて書くつけペンを使っていたのだが、万年筆は持っていなかった。自分で買ったのは百姓になってからなのだが、知らないうちにどんどんと増えてきて今では二十本ほどになっている。最初は開高健の使っていたのと同じのが欲しかったのです。それでまあ奮発して新品を買ったんです。とてもうれしかったんですが・・・。
 ところがですな、「あーた、まあ、それは開高モデルといえば開高モデルなんだけれども、開高健が使っていたのは70年代のモデルなんで、厳密に言うと、いろいろ違うんですよ。細かいことを言う、と思うかもしれないけれど、好きな人は、まあ、そういう細かいところが、気になったりするんです。だから、あーたの新品は、開高健モデルじゃ、ないんですね、厳密に言うとね。」などとおっしゃる方もおられるんです。なるほどねぇ、まあ、おっしゃる通りですわな。こうなると厳密な開高健モデルが欲しくなりますわな。で、細かい差異を調べて、その中古の万年筆屋さんにも確認すると、「ええ、そういうことおっしゃるお客さんは多いんですけどね、年代や時期によって、いろいろ違うので、これがホントに開高さんが使っていたのと同じモデルかと言われると、本物の開高さんの万年筆を手に取って観てみないと断定することはできません。私は実物を観たことがないので。でもマニアがいうところの開高健モデルはこれです。たぶん開高さんのと同じだと思いますよ。」とおっしゃるのでありました。うーむ。ま、外から眺めたいわゆる細かい差異は、ムックで調べた開高健モデルと同じだったので、よしとしております。ペン先等調整してもらっているので、インクの出方、フローも申し分なく愛用しております。
 もっとも日本語を書く場合は、って日本語しか書けないのだが、長刀研ぎというセーラー万年筆のペン先が実に安定していて気持ちいいです。あと最初は太字や中字指向でしたが、最近は細字や極細も悪くないかも、と思ったり。そんなこんなですこしづつ増えていくのですが、ま、字を書くには一本あればいいのですが、ええ、ま、それはよくわかってはいるのです。それから万年筆以上に字の稽古が大事だということも(笑)。


 ダーヴィト・ヴネント監督『帰ってきたヒトラー』(2016)を観る。コメディ?コメディです。どこかの国の副総理が「憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね」と発言してましたね。で憲法改正して緊急事態条項を入れようと。こういう世の中だとなにがコメディなのかもわからなくなってきますな。ま、映画のラストシーンもけっこう不気味だけど。
 こういう映画がちゃんとコメディとして笑える世の中であってほしいものです。


 このところ早寝が続いているので、結果として早起きしているのだが、朝、お茶を飲もうとしたら、お茶ッ葉が無くなっていたので、どこかに無いかと台所をあちこち探したら、インスタントのコーンクリームスープを見つけたので、とりあえずおいしくいただいて温まったのだが、同時にいただき物らしい正月用の派手な御目出度いラベルの日本酒を一本見つける。うれしい(笑)。

28日(火)
 朝から晴れたり曇ったり。南東の風がそこそこ強くて外に出ると寒い。
 午前中は事務仕事。午後もたぶん事務仕事。


 先日、友人が柳家さん喬の「福禄寿」がすごいよ、と教えてくれたのだが、「唐茄子屋政談」もよかったです。「唐茄子屋政談」は僕の好きな噺で、志ん朝のが大好きですけど、さん喬さんのもその次くらいにいいです(笑)。スマホで落語聴きながら蒲団に入ると、だんだん気持ちよくなってしまって知らないうちに眠ってることが多いのですが、この噺も気持ちよくって眠ってしまって、朝、目を覚ましてから蒲団の中で聴き直しながら、途中でやっぱり泣かされました(笑)。


柳家さん喬 - 唐茄子屋政談

ムーヴの小さいサビ落としと「ひつじのショーン」

 ダイハツのムーヴの塗装はホワイトなんだが、先日ボディにポツポツと数ヶ所に小さな錆があることを発見。これはイカン!というわけで、今日は天気がそこそこ良かったので、まずは洗車。それからホームセンターでクルマ用のサビ取りクリームと補修用のタッチアップペイントを買ってくる。ホームセンターの補修用ペイントはだいたいメーカーや車種ごとにだいたいそろっているのだが、ダイハツのホワイトだけで、5種類くらい並んでいる。これは困ったぞ、と思ったけれど、そばに見本帳があって、そこに車種の名前も載っていて助かりました。
 まずはサビ取りクリームをつけて、10分ほどおいてから布でふき取ります。一回では充分でない気もしたので、もう一回繰り返します。するとそのまま白くきれいになったものや、ずいぶん小さくなったりしたので、補修用のタッチアップペイントを塗る。うまくいきました。何度かこの手の作業をやったことがあるのですが、コツはサビ取りクリームもタッチアップペイントも盛り上がるくらいにちょっと多めに塗ることです。サビ取りクリームは布でそのまま拭きとれますが、タッチアップペイントは一週間ほどしてから、コンパウンド入りのワックスをつけてちょっとこすると、とてもきれいになります。

 午後は娘と奥さんと三人でローザンベリー多和田にいってみる。うちの子供たちは「ひつじのショーン」のファンが多いのだが、ローザンベリー多和田さんに去年だったか「ひつじのショーン」のエリアができたので、娘が行きたいと行っていたのでした。
 「ひつじのショーン」は「きかんしゃトーマス」なんかと比べると、ちょっと地味だが、牧場や農場の世界はどこか落ち着きがありますな。日本はアニメは世界のトップクラスですけど、この手のコマ撮りというか、ストップモーション・アニメーションはイギリスなど海外がお金をかけていますね。ええ、登場する羊も犬も人間も、みなカワイイですね(笑)。

 大相撲は今日が千秋楽でしたが、優勝は徳勝龍。幕尻での優勝ですからすごいですね。しかも千秋楽の結びの一番が大関対前頭十七枚目の幕尻で、そこでいい相撲で大関を倒して勝っちゃうんですからね。
 宇良、7勝0敗で序二段優勝、膝のケガからのだんだん復活してきましたね。回復具合は、まだまだだそうですけど。


ひつじのショーン "モッシー・ボトム・ショート"シリーズ | 総集編 4 [Mossy Bottom Shorts Compilation4]

香川と愛媛の研修と朝焼けの伊吹山


 21日(火)から23日(木)まで、県の指導農業士会の研修で香川と愛媛の農園や農場、農産物の直売所、それから井関の松山製造所などをいくつか回って研修してきました。何人もの農家のお話を聞かせていただいてたくさん刺激を受けてきました。まあ、みなさん、自信のある話しぶりの方が多かったですし、頑張ってこられた様子がよくわかりました。今回の研修は若い従業員、新規就農者や研修生、外国人の受け入れについて学ぶということが、底辺に流れるテーマだったのかな、そういうお話をどこでもしてくださいました。あとは生産から加工販売までの一貫経営と六次産業化が二つ目のテーマだったかも。


 子どもの少年野球の大会で徳島には7年ほど前に行ったことがあったのですが、香川も愛媛も初めての土地でした。バスで行って、帰りは松山空港から伊丹空港に飛行機で帰ってきたのですが、バスも飛行機も、おしゃべりしている以外は、ずっと窓の外を眺めてました。ずっと窓際の席だったし。飽きないものですね(笑)。
 香川も愛媛も瀬戸内の気候で野菜の栽培の農家が多いんですね。畑や田んぼも眺めても土がとてもよく乾いていましたし。ため池もいくつも見えました。それから滋賀県水稲が作付けの中心だからかもしれませんが、だいたい圃場整備されて30aが基本の四角い圃場になってきていますが、車窓の田んぼは思いのほか一枚の面積が小さめなのですが、畑作が中心だからでしょうか。あと街中は別ですが、農村の中にきっと何件か、すごく大きな家がありますね。というか入り母屋造りの瓦屋根、で、二階は中二階のような感じで、屋根が入り組んだお城みたいな感じの家。家の面積も大きいし。瓦屋根の庇の入り組んだ作りだからでしょうか、とても立派に見えました。


 宿は香川県のこんぴら温泉と愛媛県道後温泉のそれぞれの温泉の中でもたぶん立派な感じの大きなホテルでした。宿の夕食に、両方とも大きくて立派な鯛の兜煮が出てきて、二晩連続でビックリ。仲居さんにそのことを伝えると「鯛は愛媛の県魚なんですよ!」と言われて一同から「おおおお!」と。いや、滋賀には県魚が制定されていないので、ちょっとビックリしたんです。なるほど。瀬戸内ですからね、鯛ですね。すぐに調べたらマダイでした。滋賀ならフナかモロコになりますかね。いやもちろんフナもモロコもおいしいけど、マダイには迫力だけですでに負けてしまいますな(笑)。仲居さんからは「あれ?お客さん兜煮、きれいにたべましたね。」ということを松山弁で誉めてもらって、むふふふ、となってしまったのでありました。昔は鯛の兜煮なんかが出ると、ほじりにほじって、鯛の鯛を必ず探しだしていたんだけど・・・。なかなか宴会ではそんなこともしてる時間がなくて残念でした(笑)。


 最終日の23日は松山城坂の上の雲ミュージアムを回って観光。松山城は観光ボランティアのおじさんがついてくださってずっとあちこち解説してくださって、とても勉強になりました。あちこちに攻めてきた敵をやっつけるおもしろい仕掛けがありますな。石垣がなかなか印象的なお城でした。
 司馬遼太郎の作品は短いエッセイのようなものをいくつか少し読んだだけで、ほとんど読んでいないので、今回の研修に合わせてやはり『坂の上の雲』ぐらいは読んでおくべきだったなぁ(笑)。松山城のガイドさんもおっしゃっていたが、伊予松山藩佐幕派だったために維新の時には薩長と敵対したり、朝廷にお金を献上させられたりして、すっかり貧乏な藩になってしまったんですね。そのために貧しくても学問をして立身出世する気風が芽生えたんじゃないか、とそれが秋山兄弟や正岡子規の上京の背景にあるんではないかということでした。なるほど。
 お土産は讃岐うどんとじゃこ天と栗タルト。



24日(金)
 いつものように起きて、四日ぶりに犬の散歩に出る。
 資材の予約をして、夜は寄合い。
 日本農業新聞の一面の見出しは「結球野菜が低迷 1月相場 来月も供給過多」とか「産地は悲鳴」というものでした。研修中も話題になっていましたが、本当なら分散して出荷できるように播種、定植しているのに、暖冬でハクサイもキャベツもレタスもブロッコリーもどんどん生長していってしまうので、どんどん出荷しなくてはならないし、暖冬であまり鍋料理がでないので、供給過剰で安値になってしまって農家の悲鳴が上がっているということらしいです。うーむ。ま、当然ですが、異常気象は水稲だけでなくて野菜農家にもいろいろ影響を与えていますね。


25日(土) 旧正月
 午前中は選句と精米とお米の配達。
 それから事務仕事など。


 あら、遠藤も貴景勝も負けてしまった十四日目の大相撲。この二番ともラジオの実況アナウンサーが絶叫しているような相撲だったので、YouTubeに上がったら、確認しなくては。


 今朝の日本農業新聞の記事。レポーターの阿部祐二さん、ってそういやテレビで何度か観たことがあるような気がするが、「邪道」という言葉が印象的だが、確かに小細工というか、素材の良さを生かせていないのは邪道って言いたくなる気分はわかりますね。

精米と『グレイテスト・ショーマン』といかり豆とキムチ

 午前中は精米など。
 午後は事務仕事と書類の提出など。


 マイケル・グレイシー監督『グレイテスト・ショーマン』(2018)を観る。ミュージカル映画といっていいのかな?P・T・バーナムという19世紀の興行師の伝記でもあるんでしょうけれど、どこまで本当なのかはわかりません(笑)。ストーリーはハッピーエンドだし、だいたい思った通りの進行です。でも、楽しめました。主演はヒュー・ジャックマン。いいですな。頑張ってます。ザック・エフロンもかっこいいです。あとジェニー・リンド役のレベッカ・ファーガソンがなんとも美しいし、歌声がスバラシイです。うーむ、吹き替えてるのかな?いや、彼女の歌だけでなく、映画の中で歌われる歌も歌詞も、なかなかグッとくるんですな。


 ビールやお酒を飲むときには、もちろん晩ご飯の時に奥さんの料理をつまみつつ飲むという、いわゆる晩酌スタイルが一番いいのはわかっているのだが、晩酌まで待てないということもあるし、家族が多いとゆっくり飲んだり食べたりしているより、すぐに風呂に入らないといけないし、ビールを買ってくるときに何かちょっと一緒に買ってきたり、冷蔵庫の中をごそごそとやったりして何かを探して飲みだしてしまう、ということが多いですな。ま、そんなこんなで空豆のフライドビーンズ、いわゆる「いかり豆」とキムチを見つけて飲んでみたりしつつ、ラジオで大相撲中継を聴いたりしている、という夕暮れなのでありました。
 貴景勝も遠藤も負けてしまったけれど、序二段の宇良は5勝0敗である。序二段クラスだし、今場所は優勝してしまうかも。

無農薬有機の栽培面積を増やすことと測量野帳と謝霊運と「福禄寿」


 昨夜、『アラジン 実写版』を観たからか、今朝は夢でペルシャの水壺商になっている夢を見た。途中、乗り合いバスで壺を運んでいるとき、盗賊に襲われたんだが、なんだかジーニーが助けてくれそうな予感があって慌てていない自分なのでした(笑)。
 で、日の出前に散歩に出る。快晴。月齢22.9の白い月が南の空高いところに見えていました。終日、よく晴れました。ま、風は冷たかったけれど。


 午前中は事務仕事と机周りの整理など。


 一昨日のブログにちらっと書いてある「決断」って、なによ、って訊ねられたりしていますが、うーん、要するに無農薬有機栽培の面積を増やすことにしたことです。元年産のお米は元年中に完売してしまいました。それで定期的にご注文をいただいていたお客様にいささか申し訳ないことでしたし、なんとかせめて4月、5月くらいまでは在庫があって欲しいなぁ、とは思っているんのです。まあ、しかし、無農薬有機栽培は今もってなかなか収量は安定しないし、手間がかかるし、異常気象は毎年のように発生して、自然災害の数も被害額も増えてきているし、今、栽培面積を増やすようなことをして大丈夫か?とはちょっと考えますよね。でも、今年は増やすことにしました。がんばります。


 クルマを運転しながらiPhoneの音楽やラジオを聴くのに、FMトランスミッターを利用している。ネットラジオを利用するようになったら、カーラジオの雑音や入りの悪さ(電波状況が悪いんだろうけど、ムーヴのラジオの感度も良くないのかもしれない。)が気になるようになってしまって、もっぱらスマホを充電しながらスマホに入れてある音楽や落語、ネットラジオFMトランスミッターで電波を飛ばしてFMラジオで聴く、といういささかややこしいことをしているのだが、数カ月前に買ったFMトランスミッターの音質がいささか気になっていたので、ちょっと音質もいいですよ、という噂(Amazonでも楽天でも売り上げNo.1らしい。)のを買ってみたら、確かに音がいいので、ちょっとうれしくなってしまった。FMトランスミッタースマホBluetoothで接続するのが最近の定番だが、今回のは有線でもいけて、有線の方が音は良さそうです。まあでもBluetooth接続でもそこそこ音がいいし、すでに充電用にコードをつなげていることもあり、さすがに2本もコードをつなぐのはスマートではないので、日常使いではBluetooth接続で、長距離運転の時には有線にしてもいいかな。
 僕はスマホを使いはじめた頃からクルマのシガーソケットを利用するFMトランスミッターを使っているのだが、この間、十数年の進歩はスバラシイものがありますね(笑)。最初の頃は雑音が多いものもタマにありましたが、今はどれもすっきり聞こえます。あ、でもあまり安いのは寿命が早いです、というかたぶん部品の問題だと思いますが、クルマの中は温度変化が激しいので、一年くらいでダメになってしまうものもありますね。


 スマホは使っているのだが、会議や寄合いには、手帳も必ず持っていっている。まあ、でもメモするときも、寄合いで配っていただくレジュメや資料に直接書き込んでしまうので、スマホで用が足りてしまうことが多い。でもいわゆるToDoリストなんかは、スマホのリマインダーなんかを利用するとスマホが教えてくれたりするので便利なのだが、自分で何度か書き出してみたりすると、ふっとアイデアが浮かんだりすることがあるので、手帳を利用するようにしている。
 で、毎年、年末あるいは年度末になるとどの手帳を使うか、迷ったりするのだが、去年の年末からコクヨの「測量野帳」を使いはじめました。3種類あるのですが、僕は3mm方眼の”スケッチブック”というのを使いはじめました。これが、あーた、紙質がとてもいいです。40枚しか紙がないので全部で80ページなので、薄いのもいいし、表紙が固くて確かに外で立ったまま書くときも書きやすい気がします。ってまだ外で立ったまま書いたことはないのですが。今のところ、ほとんどメモというよりは、”スケッチブック”として使っています。何がいいって紙がいいのか、Gペンで描いても裏写りしないし、色鉛筆はもちろん水彩絵の具を使っても、紙がももけたりしないことです。さすがに水彩絵の具ですから、紙が水を吸ってくねくねと曲がったりするのですが、それでもけっこうしっかりしてるんですなぁ。しかも一冊300円ほど。感心してます(笑)。


 朝刊に昨日の大学入試センター試験の問題と解答が載っていたので、国語の問題を老眼鏡をかけながら、読んでみる。第二問は原民喜の『翳』からの出題ですね。原民喜といえば『夏の花』ですが、『翳』は読んだのかな?うーむ。
 第四問はなんと『文選』から謝霊運の五言詩ではないかいな。センター試験漢詩が出るのは久しぶりですね。学生時代に文選は演習で、たぶん前期後期で一年ほど読み方、というか調べ方を教えていただいたので、謝霊運という『文選』の中のビッグネームのことはよく覚えているのでした。と、いっても謝霊運の詩が口に出ることはないんですけど。
 そこそこ読みがなも送りがなもついているし、たくさん注がついているので、ゆっくり読めば読むことができます。でも確かに「激」を「せきとめる」という意味に読んだり、「挿」も「うえる」という意味だったり、「寡」を「すくなくす」という動詞として読むなんてことは『漢辞海』で調べないと普通は読めませんね。


 柳家さん喬さんの「福禄寿」がいいよ、と教えてもらって、YouTubeで聴いてみる。いやぁ、おもしろかったです。うまいですな。上手です。さん喬さんはいつも落ち着いた話しぶりで、安心して聴けます。
 なんでも今朝の朝の4時からのTBSの番組「落語研究会」でやったさん喬さんの「福禄寿」が良かったのだそうです。うーむ、日曜の朝の4時から落語番組をやっているとは、・・・。ま、今は好きな人は録画して聴きますわね。なるほど。


柳家さん喬 - 福禄寿

『アラジン』と南伸坊の話

 午前中は精米など。


 Twitterを眺めていたら、だんだん上方落語の若手噺家のつぶやきが何故か流れてくるようになって、何人か気になる若い噺家さんをフォローしたら、どんどん落語会の案内が届くようになった。これが、あーた、気になってしょうがない。だいたい大阪、神戸あたりの会場なんだが・・・。


 南伸坊のサタデーエッセイが、なんだか笑える(笑)。最初ニュースがあるが、2分38秒あたりから南伸坊の語りがはじまる。じわじわおもしろくなってくるから不思議。


 ガイ・リッチー監督『アラジン』(2019)を観る。ディスニー映画で1992年に制作されたアニメーションの実写リメイクですな。ええ、アニメーションの方も観てます。ま、ほとんど覚えていませんが。ディズニーだし、あきらかにオコチャマ向けだが、ま、精神年齢がオコチャマなオジジ年齢になりつつ私はおおいに楽しめました。ジニー(ジーニー?どっちだ?)役はウィル・スミスがやっていて、なかなかの熱演でした。ジャスミン役はナオミ・スコット。ええ、美しいです。で、もってアラジン役はメナ・マスード。初めて観る俳優さんかな。
 「アラジンと魔法のランプ」はもちろん『千夜一夜物語』の中のお話です。僕が小学校の時に買ってもらった本で一番分厚かったのは要するに『少年少女世界文学全集』の第一巻で、その第一巻が『千夜一夜物語』だったのだ。たぶん僕が本屋さんで選んだのだと思うが、なぜあんな分厚いのを選んだかはわからない。ええ、もちろん第二巻以降は買ってもらってないし、読んでもいない。でもそれには細密画みたいなペン画の絵が挿し絵になっていたのを覚えています。「アラジンと魔法のランプ」も「アリババと40人の盗賊」も入っていました。主人公が海賊船(?)の船のマストに括りつけられて、で嵐がやってくるという話もなんとなく覚えているな、なんているタイトルだったか?
 で、この『千夜一夜物語』をちょっと読んだので、テレビに『スター千一夜』という10分くらいの番組があって、それこどスターにちょっとだけインタビューするという番組なんだが、『スター千一夜』の「千一夜」の言葉の意味がなんとなくわかったのも覚えています。小学校の3年生か4年生くらいだけど、すでにあれから50年の時間が流れてしまったわけだが、うーむ、と唸ってみるしかない(笑)。