現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

『望郷』と『ローマの休日』 カスバとローマ

なんだかほんとに寒くなってきて。月曜日は天気よかったですが(朝方はすごく冷え込んで伊吹山も金糞山も冠雪してました)、昨日も今日も時雨模様の天気です。時々陽は射すのですが、またすぐ時雨れてきたりします。やれやれ。


500円の昔の名画のDVDを2枚購入。『望郷』と『ローマの休日』です。『望郷』はジャン・ギャバン主演ということで買ってみました。昔BSで「ジャン・ギャバン特集 5夜連続」というのがあってビデオに撮って観たことがあったのだが、今では何を見たのかも思い出せない。『望郷』は1931年製作のフランス映画だからとてつもなく古い映画です。アルジェのカスバが舞台なのですが、このカスバが映画ムードをつくっています。今では世界遺産にもなっているようですね。今はどうなっているのでしょう、世界遺産になるくらいですから、1931年の面影というかムードが残っているのでしょうか。Googleマップでアルジェ辺りの地図を出してみましたが、確かに道はどうなっているの?というくらいグネグネして袋小路のようになっているところも多いですね。実際のところどうなっているのでしょう。うーむ、おもしろそう。
で映画ですけど主演のジャン・ギャバン、パリから逃げてきた大泥棒という設定なんですが、これが僕にはどうにも大泥棒に見えないんですけど・・・。1931年のパリの大泥棒はあんな感じだったのでしょうか。
昔、開高健がエッセイの中で映画の話になるとジャン・ギャバンを話題に出して、煙草の吸い方、酒の飲み方、もぐもぐほっぺたを動かしながら食べる食事やら、そういう飲み食いのワンシーンの素晴らしさを何度となく書いていて、気になっていた俳優ではあるのです。まあ、しかし考えてみたら76年前の映画なんですな。おお、としか言い様がないほどの時間です。


ローマの休日』のほうは、もう、何度も観てはいるのですが、いつでも安心して楽しめます。これもでも1953年の映画ですから54年ですか。ローマは行ったことないけど、54年間でどれくらい変わったのでしょうか。このあたりの昔ながらの稲作地帯ですけど、50年前、80年前から比べると圃場整備もなされて景色も大きく様変わりしているのですが。


一昨日だったか小麦の圃場を見て回った帰りに長靴のまま軽トラで近くの虎御前山と小谷山にあがってきました。どちらの山からも紅葉の葉っぱの向こうに湖北の田んぼが広がっていました。田んぼの方は田の株からでた蘖(ひこばえ)が黄色くなってきています、こういう田んぼのことを穭(ひつち・ひつぢ)田というのだと、初めて知った今日この頃でございます。