現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

土入れ作業と温湯消毒とコンバインのことと子母澤寛の「座頭市物語」


 午前中は苗箱への土入れ。
 お昼前に朝、見つけておいたちょうどいい具合のフキノトウを採ってくる。むふふふふ。田んぼの畦畔ではないので、農薬がかかっている心配はないし、まだ出てきたばかりで、葉っぱや茎が柔らかいのでありました。
 午後は種籾の温湯消毒。長男は残っていた三枚の田んぼ荒起しに出てくれる。残っていたのは秋起こしがしにくい田んぼだったからだが、ま、春になってもしにくい田んぼなのは変わりがない。つまり乾かない田んぼなのです。いくつか注意点を確認したが、ひとつ頷いて黙ってトラクタに乗っていったぜ。


 温湯消毒をしていたら、一度、ざっと雨が降って一瞬であがったが、夕方にまたザッと降りました。天気予報ではまったく雨のことは言ってなかったのに。


 あ、そうそう、作業所で土入れの準備をしていたら、農機センターのKさんが、今からちょっと行きます、と電話をかけてきて、すぐにやってきたんだなぁ。ええ、この段取りだと、だいたい用件の予想はつきますな。案の定、すぐにやってきたKさんの話は、先日動かなくなってしまったコンバインのことだった。どうもミッションに直結しているドライブシャフトが折れているんじゃないか、ということでした。うーむ。つらいぜ。1000時間ほど働いてくれているので、新しいのを買う時期なのだが。・・・。


 子母澤寛『ふところ手帖』(中公文庫)がAmazonから届く。さっそく『座頭市物語』を読みました。10ページほど。なるほどなぁ。世間一般的な座頭市のイメージとは少し違うかもしれません。やくざもので、もっとアウトロー感がありますね。でもスジは通すという。あと平手造酒はほとんど登場しません。でも座頭市の最初の映画の三隅研次監督『座頭市物語』は1962年の映画で、テレビシリーズの座頭市よりはこの原作に比較的近いかもしれませんね。『ふところ手帖』は1961年9月に中央公論新社から出ています。歴史随筆集ということですが、他の作品もとても面白そうな気配むんむんなので、枕頭本にして、ゆっくり読んでみようと思っています。


 フキノトウは湯がいて酢みそでいただきました。あははははは。苦いけど、爽やか。春が咽喉から鼻に抜けるぜ(笑)。「七本鎗」もなんだかすすむ。ちょっとだけ贅沢な心持ち(笑)