現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

草刈りと溝切りと『どん底』


10日(水)
 曇り空。終日、畦畔の草刈り。


11日(木)
 朝から雨。午前中は精米など。午後は本を読んだりしながら、なんだかゴロゴロしてしまう。
 雨はどれくらい降ったのだろう。


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12日(金)
 雨は上がって、ときどき陽射しが出たが、曇り空。曇ってはいたが、雨上がりの朝の散歩はちょっとうれしかったりする。散歩道でまだ濡れたヤブカンゾウの写真を撮る。ちょうど咲き出してきました。家に戻ってくると例によってアサガオやゴーヤやユウガオのグリーンカーテンにすべく先日長男が母や奥さんを手伝っていたのだが、早速、アサガオが咲き出していた。ええ、いいもんですな。


 朝、精米をして、昼過ぎまで畦畔の草刈り。途中、畦畔用の自走式草刈り機のナイフを留めているボルトが2本折れてしまう。このところどうも畦畔用の草刈り機のトラブルが続くような気がするが、まあ、よく働いてくれているので、仕方がない。
 午後は中耕除草機の除草機を外して、溝切り機に付け替えて、溝切りを長男にしてもらう。僕は無農薬の圃場でずいぶんヒエが生えてきたので、鎌で少しヒエを抜いてあるく。大いに疲れる。
 そういえば、午前中、草刈りをしているとき、黒い羽根のハグロトンボが用水路の上をパタパタユラユラと飛んでいたし、青の上に塩をふいたような美しいシオカラトンボもスイスイと飛んでおりました。ええ、夏ですな。


 「ゆうパックスマホ割アプリ」なるものがありますよ、と郵便局で教えてもらう。「たくさんゆうパックを利用される人には少しだけお得です。手書き不要で、記録もスマホに残ります。」「へー、ダウンロードするだけ?お得なら少し考えてみようかな。」「失礼ですけどツジイさん、こういうスマホとかは得意ですか?最初の登録したりという手順がひょっとするとややこしいかもしれません」「ほうなん?ダウンロードくらいならできると思うけど、ややこしいと『もう、やめじゃ!』となってしまうかも(笑)」「もしわからないことがあったら聞いてください。私もまだ使ったことがないのですが、勉強しておきますわ。」ということでした。
 というわけで、早速、「ゆうパックスマホ割アプリ」というのをダウンロードして使ってみた。ユーザーの評価を見てみたら、けっこう厳しい評価がついている。うーむ。登録手続はわかりやすくて、まあ、すぐできました。宛先を入力すると、スマホ画面にQRコードが表示されて、それを郵便局でピッと読んでもらえば、郵便局でラベルが印刷されて、貼ってもらえる。というシステムですね。カード決済なので現金を払う必要がない。年間10個以上利用すれば10%安くなる。パンフレットには一個につき180円引きとも書いてあるけれど、これは郵便局への持込み(120円)、同一宛先割引(60円)の分なので、いつもこの二つを利用している僕には、この180円引きにはあまり当てはまらないが、ま、10%引きをめざして、しばらく使ってみるつもり。
 ちょっと使ってみてわかったこと。例えば複数個ゆうパックを持ち込むと、まだラベルが貼られていないので、宛先を間違わないように付箋をつけたりしなければならない。それからやっぱりどうもアプリが不安定で、通信エラーを起こして画面が真っ白のまま固まってしまうことがある。ま、スマホの再起動で動き出したけれど、安定していないのは大いに困る。


 ジャン・ルノワール監督『どん底』(1937)をDVDで観る。ジャン・ギャバンが主演。原作はゴーリキーですな。黒澤明にも『どん底』がありますね。観ていませんが。
 原作のゴーリキーの『どん底』は学生時代に買ったので、たぶんどこかに文庫本があるはずだけれど、読んだのかな?なんにも覚えていない(笑)。映画としては、パリのどん底の宿屋(半地下の土間に木製の寝台が並んでいるだけの宿屋)の小さな世界のストーリーだし、そんなにおもしろいものではないけれど、コソ泥のぺぺル(ジャン・ギャバン)と男爵(ルイ・ジューヴェ)の会話がなかなかしみじみさせます。ペペルがナターシャ(ジュニー・アストル)を口説くセリフもよかったですな。まあ、でもラストシーンはどうなんだろう。妙に不安が残ったりするのだが(笑)。
 DVDをポーズで止めて、ジャン・ギャバンとジュニー・アストルを描いてみたのだが、途中から気分は和田誠のようになってきて(笑)、調子よくペンが動いたのだが、出来上がってみるとやはり顔を描くのは難しい。1936年製作のモノクロ映画なので、色を塗らなくてもいいのがありがたいけど(笑)。第二次世界大戦前のフランス映画。パリの華やかな一面はあったにせよ、映画のような貧しさのどん底の暮らしももちろんあったわけで。ま、当たり前といえば当たり前ですが。大きな格差のある社会の中で暮らしていると、どん底の暮らしではなくても、あれこれ上をみたり、下をみたり、暮らしにくいことは間違いないですわな。