現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

播種して苗代に並べる。


今日も朝からいい天気。5時過ぎに起きて種落し(播種)をする。
今日はコシヒカリと秋の詩。いや、順調に進んで7時には播種し終えて、朝食。8時から苗代に並べる。まだ風も出ていない。今日の苗代はいつも通りの平らに畝を作った上に並べて農ポリでトンネルを張るやつなので、風がないのはなによりありがたいのです。トンネルを日本作って終了。作業が終わって昼ご飯を食べ始めた頃から風が強くなってきた。いやはや。


昨日のプール苗代は乾いた土の上にプールを作ってそこに苗箱を並べるタイプなので、あちこちスタスタ歩けるので楽なのです。今日は土と水をこねて泥にして、その上に並べたり歩いたりするので、足を取られたり知らず知らず力を使いますから疲れます。
でも水稲、米作りは、水管理。土づくりこれが基本なんだとつくづく思いますね。今日の苗代も溝と畔を作って水を回し苗代を管理していきます。水に浸かった苗は病気にならないのです。こういう技術は本当に日本の文化そのものだと思いますね。ビニールハウスの苗代はとっても楽だよ、とよく聞くのですが。潅水やら温度管理やら手間がかかります。でもって病気にもなりやすいという話も聞きます。ハウスを建ててしまうとそこに田植えは出来ませんしね。でも泥の中を歩かなくてもいいから楽は楽なんだろうな。
そんなこんなで実験的にやってみたのが無加温露地プール育苗(苗代)なのです。今年は除草剤とか農薬を使わない田んぼも少し作ってみるつもりなのでプール苗代の病気になりにくい苗づくりをやってみようと思ったのでした。


午後は明日こなし(荒代かき)をする田んぼに水を引いてきて入れ、尻水戸の高さを調整する。
それからドスンボ氏の餌の金魚を2匹購入。昨日もわりと大きめのザリガニに挑みかかっていっていたのだが、さすがに手に負えない様子でありました。次男が「金魚を入れる時は見せてな」と言って学校へ行ったので、ドスンボ氏の捕食ショーは夜になる予定。


引用の引用で申し訳ないけど「一日に最低10分間でも自然を見よ、と養老さんが言っていた」と今日デジクリの配信メールで読んだ。養老さんとは養老孟司氏でしょうな。生き物のうごめく自然だけでなく、土が水で軟らかくなり乾くととんでもなく硬くなり、水はゆっくりでも高いところから低いところへ流れて、文字通り水平になるというような物理的なことも自然というなら、このところ毎日10時間ほどは自然をみています。ありがたいことです。