現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

除草剤と百姓の口伝の二つ目

朝、田まわりに行き、水の加減をする。
それから本田用の除草剤をまく。田植えして6日目の田んぼ。あまり薬剤は入れたくないけど、一回だけ除草剤は入れるようにしている。ダブルスターSBの顆粒。顆粒剤なので水によく溶ける。その水溶液を手で圧縮したポンプで水鉄砲のように畔から飛ばす。それだけ。薬剤は水によく広がるようなのだけど、大きな田んぼだと何となく不安で田んぼの真ん中を一度歩いて水鉄砲を飛ばす。とても簡単で楽なのだけど、一発除草剤は一反当たり2500円ほどもする。今年は除草剤を使わない田んぼも少しやってみるつもり。


西岡棟梁の法隆寺宮大工の口伝ではありませんが、百姓には百姓の口伝があるような気がするのです。いや、百姓仕事は自然相手ですから地方地方によっていろいろ違うとは思うのですが、一番は「米作り、飯になるまで水加減」これが第一。次は何かなぁ、といろいろ考えていたのですが、「木の芽が萌え出したら種を蒔きなさい。」というのを二番にしたらどうだろうと思っています。種まきですな、播種の時期、というのはどの作物でも問題になるのですが、まあ、基本的に木の芽が萌える季節になったら水稲でも直播きされますし、安定させるためにビニールでトンネルを作ったりしますが、大きな失敗は少なくなると思われます。木の芽が萌え出す頃になれば自然に発芽して育っていく、そういう気候になったということでしょう。自然の仕組み、自然のあり方にそった栽培指針ですわな。しかも暖かい地方は暖かい地方の芽吹きの時期があり、寒い地方には寒い地方の芽吹きの時期があるのでしょう。うんうん。百姓の口伝の二番は「木の芽が萌え出したら種を蒔きなさい。」に決定!