現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

菜の花緑肥の田んぼの色が濃くなってきたこととヒエ抜きをしたこと

完全無農薬有機栽培米の田んぼの葉の色が濃くなってきた。菜の花やヘアリーベッチがうまく分解されて肥料として効いてきたみたいです。隣の田んぼの色とあまり変わらなくなってきました。追い肥というか、穂肥というか、発酵鶏糞をまくのですけど、どれくらいまけばいいのか迷います。菜の花緑肥にしたほうは去年並に、ヘアリーベッチのほうはやや少なめにという感じでしょうか。


あれこれ生産履歴など書類を提出。


午後は蒸し暑かったけど、一枚、ずいぶんヒエが生えて穂が出てきてしまっている田んぼがあるので、中に入って鎌でヒエを抜いたり刈ったりする。とにかく蒸し暑い。
水が隅から湧く田んぼなので暗渠排水の工事をしてもらったのだが、その暗渠が効いているのか、工事で深く掘ったのでそこから水が抜けてしまっているのか、水は湧いているのに、とにかく水モチの悪い田んぼになってしまって、除草剤がうまく効かなかったみたいです。


ヒエはイネより旺盛に育つので、養分を吸い取ります。そのため大きなヒエの近くのイネはうまく分蘖ができていなかったり、短かったり、競争社会なんですね。
ヒエにはヒエの事情があるのでしょうけれど、いいお米を収穫したい、とおもうとヒエは生えて欲しくないし、生えてきたら抜かねばなりません。いやはや。ヒエが生えて穂が出るとカメムシがやってきます。カメムシはヒエの穂の汁が大好きなのだそうです。ヒエの穂の汁だけ吸っていてくれたらそれでいいのですが、イネの穂の汁も吸います。イネの穂の汁を吸うとお米に吸った跡が残るのです。だからといって別に味にどうのこうのと言うことはないのですが、見た目が悪いということで、米の外観品質が下がります。それで百姓はカメムシを寄せ付けないように、ヒエなどイネ科の雑草を嫌って排除します。
除草剤をたくさん使う百姓もいますが、僕は春に一回だけ使います。(もちろん完全無農薬有機栽培米では、いっさい使いません。)生えてしまったら抜きに田んぼに入ります。畦畔も頑張って草刈りをします。畦畔の草は刈っても刈っても、どんどん生えてくるのですけれどね。うーむ。