現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

梅雨が近いこと作業所の庇のトタンを張り替え始めたこと

3日(水)
田植えも終わったし、わりとゆっくり田回りをする。朝、水を入れてお昼前かお昼ごろ水を止める。でもって夕方、もう一度田んぼを見て回る。
コンバインのバッテリーの充電も終わったので、バッテリーをつけてコンバインを動かし、田植え機やらと車庫の中で場所の入れ替えをする。
ナタネを通して鞘などの大きなゴミを取り除いてムシロの上に干す。


ラジオを田回りの時に聞いていたら、梅雨入りも近いという話で、梅雨はジメジメとして嫌な季節だというような投書があったりする。まあ、それはそうなのだが、米農家としては、梅雨の雨はとても大切なものだし、今日も田んぼをのぞいてみたら、水の中にオタマジャクシをはじめ、ゲンゴロウだのミジンコだのゾウリムシだのたくさん泳ぎ回っているんですよね。ジトジトベチャベチャネットリ、カビも生えやすいのでしょうけれど、雑草も嫌になるほど生えて伸びてくるのですが、日本で暮らしている人間以外の生き物にとっては、梅雨というこの時期はやっぱり大切なものなんでしょうね。ああ、でもエアコンがあれば室内は梅雨も快適ですけどね。


日本の自然の豊かさは梅雨があるからとも言えますよね、たぶん。


4日(木)
今日も田回り。まあ、何度見に行っても田んぼの様子はたいして変わらないんだけど。


午後からは作業所の庇のトタンを葺替えることにする。うちの作業所は鉄骨作り屋根は瓦葺きなんだけど、庇の部分は波板のトタン葺き。築30年以上だと思うので屋根もだいぶガタが来ているのだが、すっかりダメになる前に庇のトタンを葺替えることに一昨年あたりから話をしていたのだが、出来なかったのだが、今日の午後から着手という感じです。計ってみたら庇のトタンはちょうど規格通りの9尺の274センチみたいなので切る手間がなくてありがたい。
でもって、トタン1枚づつ、はがしては新しいトタンに張り替えていくのだが、建物の、というか庇の構造もはっきりとは知らないので分解しながら構造をさぐっていく感じです。めくったトタンのあとに新しいトタンを差し込まなくはいけないのですが、これがなかなかうまく差し込めなかったり・・・なんでかな?波板トタンを止めるのは傘釘を使うのですが、これがなかなかちゃんと木の桟のところに打てなかったり、なかなか試行錯誤ですが、1/3ほど張り替えることが出来て夕暮れとなりました。うーむ。明日には張り替え完了することが出来るか。
屋根の上だし、斜めだし、慣れぬ作業だし、高いところだし、風呂から上がったら、背中や腰の辺りが痛い。でもね、あれこれ大きな建物の構造を考えたり理解したりしつつ(法隆寺薬師寺の伽藍や塔を分解して再建した西岡常一棟梁の気分をかすかに感じつつ)、面白い仕事でした。百姓はなんでも自分でする、というのがやはり基本だと思いつつ。


Amazonから『グレン・グールド 坂本龍一セレクション』とジャン・ベッケル監督『画家と庭師とカンパーニュ』が届く。楽しみ。