現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

倒れかかるイネと籾摺り機の設置と地蔵盆

22日(土)
朝、3時過ぎに目を覚ます。雨が降っている。4時ごろにも目を覚ます。雨が強く降っている。いやはや。これはいかんなぁ、と思いつつ、6時に布団から出て、田んぼを見に行く。5月に植えた田んぼで何枚か倒れかかっている田んぼがありました。うちの田んぼだけじゃなくて、他の田んぼも倒れかかっているのが何枚もありました。。天候の具合、肥料の時期と加減、いろいろな要素があるのでしょうけれど、うーむ。


長男と京都へ用事で行く。久しぶりに電車に乗った。帰りに京都の大きな本屋さんに寄ってみると、ロバート・A・ハインライン夏への扉』(早川書房)の小尾美佐さんによる新訳が出ていたので購入。福島正実訳のハヤカワ文庫を読んだのはもう30年も前になるかも。僕の友達が先に読んで絶賛するものだから、読んでみたら、うひょーっと声に出したくなるほどおもしろくて良かった。まあ当時からすでにハインラインは巨匠と言われていたし、『夏への扉』はタイムトラベラーもののSFの古典のような感じだったのですが、青春小説でもありました。それにピート(ペトロニウス)という猫が出てきますから猫好きからも愛されている小説でした。確か冬休みだったかに読んで、「俺は、冬になると『夏への扉』が読みたくなるんだ。」と吹聴して歩いた恥ずかしい記憶がある。久しぶりに新訳で枕頭本にします。



23日(日)
地蔵盆。朝、大人でテントを立ててやり、一日、近所の子供たちやそのお母さんたちが集まって、テントのしたでわいわい楽しくやっていた。ゲームをしたり、スライムを作ったり、食事やおやつを食べたり。夜は花火。うちの町には辻々にたぶん10以上のお地蔵さんがおられて、それぞれ近所の子供たちがお地蔵さんを飾り付け、赤い提灯をぶら下げたりする。私の小さい頃はみんな子供たちだけでやっていたけど、最近は少子化のこともあって大人たちもあれこれ手伝うようになってきています。


朝から籾摺り機を設置して、ヌカを出すダクトを取り付けたり、米選機を設置したり。とにかく暑い。


そういえば、昨日の京都への行き帰りの電車の中で民間稲作研究所編『除草剤を使わないイネ作り』(農文協)を読んでいた。うちの今年の完全無農薬有機栽培米は緑肥鋤き込み法と手押し除草機と深水管理の三つを組み合わせた方法なのだが、たぶん手押し除草機の1回目が田植え9日後にしたのが良かったのか、緑肥の有機酸が効いたのか、とにかく素晴らしい効果で隣の除草剤を使った水持ちの悪い田んぼ以上に草を抑えることができた。
あとはうまく倒れずに大きな穂をつけてくれればいいのだけれど。中干し以後、緑肥やら発酵鶏糞が効いてきたのか、急激に葉色が濃くなって今もいささか濃いような気がする。まだしょんと立っているのだけれど、これからがいささか心配。