現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

石田衣良『愛がいない部屋』と神楽坂の飲み屋と大豆の選別

石田衣良『愛がいない部屋』

石田衣良『愛がいない部屋』(集英社文庫)を枕頭本にしている。ふと気がついたら奥さんも石田衣良の文庫本を読んでいた。石田衣良、って変な名前だなあ、って思っていたら、本名は石平庄一で、姓をわけてペンネームにしたんですね。なるほど。直木賞作家だけど、初めて読む作家です。ペンネームのことはウィキペディアで調べてみたんだけど、最初は『池袋ウエストゲートパーク』シリーズから読むべきだったかな、と少し思っているのですが、うまいですねぇ。この本は短編集なんですけど、神楽坂の超高層マンションを舞台にめぐる短編集で、おもしろいです。


この短編集に引っかかった理由の一つは神楽坂で、学生時代に東京に進学したツレのところに遊びに行ったとき、何人か集まってくれたのだが、「今日は神楽坂で飲もう」と言ってくれて、「ぴあ」をめくってあれこれ飲み屋をさがしてくれた。「神楽坂や!」と言ってくれたそいつだって「ぴあ」で調べて初めていくのである。サラリーマンが多くて静かな落ち着いた飲み屋で学生の来るところではなさそうな雰囲気で気後れしそうだったのを憶えている。でも入り口に「白玉の歯にしみとおる秋の夜の酒はしずかに飲むべかりけり」と墨書してある行灯があった。牧水である。もちろん暗唱できた。牧水の歌は30首くらいは当時すらすらと暗唱できたはずだ。いまでも10首くらいならたぶん自信はある。おそらくツレは僕が若山牧水の歌をよく覚えていることを知っていたからこの店を選んでくれたのであろう。その時はあまりわからなかったけど、考えてみると憎い配慮ですわなぁ。地方の大学に行ったやつが東京にやって来る。さて、と考えてくれて牧水の歌の行灯のある飲み屋を選んでくれたわけですな。店に入ると「あらあら学生はんどすか?この店をどういう風に知らはりました?」となどと関西弁ではなかったけど、この店に来た事情を訊ねられて、ツレが慌てていたのは憶えている。何を飲み、何を食べたかはまったく憶えていない。あははは。もう30年とは言わないけれど四半世紀はたっている記憶です。


iPhoneアプリ「Star Walk」いいなぁ。きれいだし。素晴らしい。なんか枕元でぐりぐり動かして夜空を探索できる。
Air Mouse」もいいですなぁ。便利かも。って、いやちゃんとマウスはあるんだけどね。Air Mouse Serverをインストールしなくてはいけないのが大事なところです。気がつくのに5分ほどかかりました。やれやれ。


今日は乾燥機に入れておいた大豆が水分13%にまで乾燥していたので、大豆の選別機にかけた。乾燥機から箕で大豆をすくって袋詰め、農協の選別機に持っていって、袋を開け、選別機に入れ、大中小とくずに分かれて出てくるので、それをそれぞれまた袋に詰めて持ち帰ってくる。一人でやっているとけっこうせわしない作業になる。もうすこしなんとかうまい工夫はないかな。リフトを使うのも考えたんだけど、作業所の中を動けないからなぁ。うーむ。


そう言えば、昨日の朝、虹が出たのだが、朝、犬の散歩の時に、あら、時雨れてきた、と思ったら、北西の方角に虹の足が伸び始めて、ぐんぐんと弧は大きくなり1/4までになった、と思ったら、さらに虹はぎゅいーんと伸びてきれいな完全な半円になりました。こんなに大きな半円の虹を見たのは久しぶり。iPhoneでは全体を入れて写せなかった。