現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

ふっと浮かんだ句が思い出せない

七尾山から昇る満月

21日(日)
旧暦の十月(神無月)の十六日。
次男のスポ少の交流の大会の応援と審判に行く。試合の方は準決勝で負けてしまいましたが、緊迫感のあるいい試合でした。
次男は最初の試合で使ってもらって二安打。ありがたいことでした。試合の応援のほかに審判を二試合する。良い天気にも恵まれて、一日野球三昧。指導者の方々にも感謝。
夕方、会場からの帰り道が、けっこう渋滞だったりする。風も少なく小春日和で、周りの山々も紅葉の盛りだし最高の行楽日和というところでしょうか。渋滞をさけて抜け道を走ろうとしましたが、抜け道も渋滞箇所がいくつか。結局、どこを通ってもたいして変わらず、というところでした。
いつもの練習場所の小学校のグランドに帰ってきたら七尾山から大きな真ん丸の月が昇ってきました。月齢を調べなくてはと思ったことでしたが、14.9でした。


渋滞の帰り道、運転しながら、いくつか、三つか四つ、句が浮かんだのだが、あれだな、何ひとつ思い出せないのは、どうしたことか。季語だけは思い出したのだが、その季語から先が、なんだかあやしく渾沌としてしまっている。運転中だからiPhoneにメモを取ることもできないしなぁ。まあ、たいした句ではなかったのだと思うしかない。


22日(月)
終日、雨が降ったり止んだり。なんだか細々した用事とぐだぐだで過ごしてしまう。
麦の芽もやっと出てきた。というか、播種後わりと雨が少なかったので、動きが遅かったか、初めての播種機ですこし深く播種することになったか。うーむ。いや、まだ芽の出てきてないところもあるのだが、今日の雨でどうなるか。


夕方、昨日思い出せなかった俳句を一つ思い出したので、続いてあれこれ句をひねってみる。思いのほかたくさんひねることができたのだが、奇妙な、へんちくりんな句ばかりである。奇妙なへんちくりんな言葉の並びなのだが、木住野佳子川村結花の曲を聴きながら、いじくり回していると、脳が刺激されてくるのか、不意に思いも寄らぬ言葉が浮かんできておもしろかったです。俳句は自己陶酔的な文藝(ああ、この文藝というのもめっきり使われなくなりました。「文藝春秋」はまだありますけれど)なのだなぁ、と思った次第。まあ、短歌や詩や小説も自己陶酔的なところはあるのでしょうけれど、17音という、いかにも短い音で、普遍的な、普遍的と思わせる、誰かの共感を呼ぶ、他人にもわかる日本語にするわけですから、いかに定型リズムの力、季語の力があるといっても、難しいというか、工夫は必要なわけです。とはいえ、その工夫もあまりしようながいほど短いので、もう、どうにでもなれと突き放すというか、むき出しの言葉のまま投げ出すことができるのも俳句のよいところで、推敲する力のない私などはもう、この、ぽんと投げ出す、という魅力にすがっているわけです。というか、そうせざるを得ないのですけれどね。