朝はけっこうな雨降りでずいぶん雪が解けたと思っていましたら、午後からは雪になって、その後も風が強くなってきました。夜になってから外を見ましたら、屋根が白くなってます。やれやれ。
カーリングはバンクーバーの大会からなんだかずっと応援してみてます。当時は今ほどあまり放映されてなかったですけれど。選手達のストーンがどうぶつかったらどう動くか、氷の状態はどうかという読みとそれからテレビが選手の真剣な表情をアップでずーっと追うのでこっちも見つめてしまいます。投げる時に姿勢が低くなって顔が氷にぐっと近づいて下の氷が写真でいうところのレフ板の効果となって、美しい映像になるんだ、って誰かが当時解説しましたけどね(笑)。
スポーツの大会や試合の日程を教えてくれるアプリがあるので、主にはカープの試合を教えてくれるのですが、登録したのでラグビーの試合とカーリングの試合も教えてくれています。
決勝戦はちょっと残念でしたけど、ハラハラしたりドキドキしたり楽しませてもらいました。イギリスは強かったですね。日本チーム以外で印象に残っているのは、スイスチームの最後に投げるペイツ選手、投げた後、静かにまばたきというか、ちょっと目をつむるんですよね。祈るように。ちょっとストーンから目を離します。いいなぁ、すごく美しい(笑)。
ジャンプの高梨沙羅さんの失格とその直後の大ジャンプとチームの追い上げ。スピードスケートのパシュートの決勝の最終コーナーでの高木菜那さんの転倒とすぐに「頑張れ!」って大声をかけたサブの押切美沙紀さん。ドーピングの疑惑でプレッシャーの中で演技してジャンプに次々失敗したワリエワさん。どうも僕にはあまり「勝った!」とか「一番だ!」というような経験がほとんどないからか、どうも負けたり失敗したり悔し涙を流している選手の方に感情移入はしてしまいますね(笑)。
IOCについては、なんだかなぁ、と思うことの多いこの一年でした。IOCの会長についてはメディアからの情報しかないのですが、このところ話題の「利益相反」になっているのではないかとふっと思いました。
大高郁子『久保田万太郎の履歴書』(河出書房新社)読了。小説家や劇作家の久保田万太郎についてはほとんど知らないのですが、万太郎の俳句は好きで、俳句をひねりはじめた頃には、よく読んでいました。久保田万太郎の『私の履歴書』から万太郎の文章を引用して編集して、イラストレーターの大高郁子さんが絵を添えて説明してあります。最後に載っている大高郁子さんの「久保田万太郎の浅草」という文章には、万太郎のダメっぷりがちょっと書かれていますが、でも俳句はいいんだなぁ。
大高郁子さんが選んだ好きな万太郎の句があがっています。
たけのこ煮、そらまめうでて、さてそこで
うつぶせにねるくせつきし昼寝かな
時計屋の時計春の夜どれがほんと
月仰ぐ眼鏡の枠に月あふれ
秋晴れや人がいいとは馬鹿のこと
年寒しうつる空よりうつす水
をあげておられます。はい。どれもいいですね。他に有名処としては、
竹馬やいろはにほへとちりぢりに
あきかぜのふきぬけゆくや人の中
叱られて目をつぶる猫春隣
湯豆腐やいのちのはてのうすあかり
なんかが有名かなぁ。私など、万太郎の湯豆腐の句を読んだから湯豆腐が好きになったのかもしれない、とさえ思っています(笑)。