現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

終日の雪と『食べるとはどういうことか』の再読と梅の蕾と「学童作品紙上展」




 朝起きたら積雪3cmほど。でも終日雪が降ったり止んだり。風も冷たく寒い。ビビ号と散歩に出る。
 午前中は精米と発送など。

 午後はあんまり寒いので蒲団の中にもぐりこんだら、しばらく寝てしまう(笑)。でも寝ながら藤原辰史『食べるとはどういうことか 世界の見方が変わる三つの質問』(農文協)を読了する。以前も書いたが名著だと日本農業新聞に紹介されていたので注文したのだが、表紙を見て以前読んだ本だと思い出す。でも中身はすっかり忘れていたのでもう一度読み返すことにしたのです。ええ、読み返すといろいろ思い出すことはありましたが、確かにおもしろい本でした。要するに哲学の入門というか、ものを考えることの入門みたいな感じです。
 『食べるとはどういうことか』という問いがタイトルになっていますが、例えば。「食べる」とはどこまで「食べる」なのですか?口の中に入れて噛むところまでをいうのでしょうか?咀嚼して飲み込んで胃の中に入れることまでを言うのでしょうか?さらに小腸、大腸と通過して排泄することまでを言うのでしょうか?とかね。もちろん解答はどこにもないんですけどね。人間はチューブなのか?食べ物も循環しているのか?とかね。そんなこんなを12歳の小学生から18歳の高校生までの若い人が一緒に意見を出し合いながら考えるという本です。ええ、いろいろ思い出しました。初版は2019年の3月です。自分のブログを検索してみたら、2020年の1月12日のブログで書いていました(笑)。二年前に買って読んだ本を忘れてまた買うなんて、だんだん私にも来るべきものが来ているのかもしれませんな。ま、表紙を見たらすぐ思い出しんだけどね。で前買った本を本棚で探したんだけど、これが見つからないんだなぁ。うーむ。断捨離したのかもしれない(笑)。

 それから『恩田侑布子編 久保田万太郎俳句集』(岩波文庫)が届く。本棚のどこかに万太郎の句集はあったはずなのだが、探しても見つからないのでありました。うーむ。でもこれは断捨離するはずはないので、どこかにあるはずなんだけど、見つからないので注文してみた。ちらちらと眺めてみると、やっぱりいいんだなぁ。

 そういえば、「梅の花の便りも聞こえてきました」とお手紙を始めることが多いのだが、このところの低気圧の発達と寒波で雪が降っているわけですから、うちの庭の梅はどうなっているんだろうと、雪の止んでいる合間に梅の蕾を撮ってみました。長浜の慶雲館の盆梅展では次々と開花していって盆梅も入れ替えておられるとのこと。ああ、でもそろそろ観に行かないと、終わってしまいますね。あ、投句もしてこないといけないし。

 そういえば、今朝の中日新聞を見ていたら、久しぶりに「学童作品紙上展」に気がついたのだが、なんとその紙上展に同じ村のご近所さんの子が登場していました。
 さらに紙上展の審査が小林巧先生から今回から松宮貴之先生に代わるという。なんと。また小林先生とは違うタイプのオーソドックスなコメントですけれど、褒めて伸ばすという姿勢は同じですね。記事の最初の方で「滋賀県の書道は、その盛んな地域として全国的に有名です。」とありますが、昔「滋賀県の小学校や中学校の書道では毛筆の基本を何も教えていない。ただ元気に力強く書きなさい、というだけだ。」という話も聞いたことがあります。確かにその通りだなぁ、と思ったことでした。トン、スーッ、トンというような筆の下ろし方、運び方、止め方、そういうのも習った記憶がないんだなぁ。ええ、聞いてなかったか、忘れているのかは、わかりませんが。