現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

『奇跡のリンゴ』と苗代第一弾

苗代2012

昨日は夜、有機農業の研究会の定例会があって、湖西の方にいったので、そのついでに針江の川島酒造で日本酒を買う。大吟醸を二本。「藤樹」と「猩猩の舞」。ここのところビールか焼酎かウイスキーという感じだったので、「藤樹」はすこし甘さを意識させられたが、咽喉から鼻に抜ける吟醸香がたいへんいい感じでした。


奇跡のリンゴ』ちょっと内容を勘違いしていたところがあって、読まずにいたですが、読みました。よかったです。すばらしい。泣けました。だいたいこの頃すぐ泣けるのですが。
まずすごいのは木村秋則さんの観察力。りんごの木や虫やあたりの様子、天気。この観察力、執着心あればこそです。で、この木村さんもすごいけど、それを支えた家族がすごいです。「ついていくしかない」という奥様や三人の娘さん、義理のお父さんとお母さん、また実家のお父さんお母さん、とにかくみんな立派でびっくりなのだが、だからこその『奇跡のリンゴ』なんでしょうね。
あんまりよかったのでNHKのオンデマンドで2006年放送の『プロフェッショナル 仕事の流儀 りんごは愛で育てる〜農家・木村秋則』も有料コンテンツだけれど、200円ほど払って観てしまう。この人の顔や笑い声にやられてしまうなぁ。
無農薬はともかく、無肥料のリンゴというのがすごいですね。いやお米でもおんなじでしょうけれど、無肥料かぁ。要するに野生の状態ということなんでしょうね。うーむ。それはまた糖度計で高い糖度の果物や作物を作るというのとは別次元の話です。米作りでも何も田んぼにいれない、何も持ち出さないという米づくりがあるのは、知っているのですが。うーむ。
考えてみると木村秋則さんの努力していたのはずいぶん前で1980年代半ばなんですよね。その頃の自分に思い至って、いやはやという気分です。


今日は一昨日播種した苗箱を苗代におろす。いつもは播種したらそのまま苗代におろすのだが、昨日も一昨日も天気が悪くて苗代におろせないので、二日間、軒下につんでブルーシートをかけておいたのでした。


天気予報では雨や風の予報も出ていたので、5時半起床で6時前から作業開始。無風状態。ありがたい。雨の降り出す前は風がおさまることが多いんです。で、雨が降り出したり、雨がやんで晴れてくると風が強くなったりしますからね。お急ぎモードで苗代に苗箱を並べオレンジの有孔の下張りを張り、トンネルをつくり、農ポリをかけ、土を乗せて押さえ、さらにビニール紐で押さえていきます。一年ぶりなので、段取りを心配しましたが、昔ながらの水苗代、ベテランの父母に助けられつつ、なんとかお昼に作業終了。作業終了とともに風が出てきたと思ったら雨が降ってきました。あんまり強い雨だとトンネルの農ポリの上に乗せたばかりの柔らかい土が流れてしまうが、この程度なら大丈夫だろう。
でもシーズンの最初だし、冬の間に体もなまっているので、腰やら背中が悲鳴をあげる状態。
長靴を洗い、足を洗い、ズボンを洗濯機に放り込んで、ごろりと畳の上に寝ころんだら、背中の筋肉がつりそうになる(笑)。思わず、うぃぃぃぃぃぃぃっぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜と言葉にならんような声を上げたら、春休みで家にいた次女が、ゲラゲラゲラゲラ笑いが止まらないことになって、ま、おかげで僕も疲れがとれました(笑)。悲鳴をあげているのは背中や腰でなくて、私やちゅうことやね。疲労回復には笑い声がよく効きます。特に子どもの笑い声はね。うん?梁塵秘抄か。


FileMaker Proが12にバージョンアップされたらしい。さてどうするか。使っているのは10で、11は飛ばしたんですが。FileMaker Go 12も無料になって、iPhoneiPadで使いやすくなるのかな?