現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

憲法記念日

朝の田回りのあと、先日並べたプール苗代の黒いラブシートを外す。
午前中は田植え機を車庫からもってきて、あちこち注油したりグリスアップしたり。苗を植える爪が微妙に減ってきていたので新品と交換したりする。
午後はトラクタに乗って、こなしを1枚。それから先日鋤き込んだ菜の花の田んぼをもう一度ロータリーで鋤き込む。


日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。


憲法の前文を読むと、いつもどことなく背中が伸びるような気になる。


今日の日本農業新聞の1面下のコラム「四季」に憲法施行とほぼ同時に出た中学一年の社会科の教科書『新しい憲法のはなし』と憲法の前文を分かりやすく絵本にした『井上ひさしの子供に伝える日本国憲法』が紹介されていた。
『新しい憲法のはなし』は昔、図書館で復刻版を読んだ。確かに新しい憲法ができた息吹を感じた。『井上ひさしの子供に伝える日本国憲法』は未読。『吉里吉里人』の井上ひさし日本国憲法の絵本なら間違いあるまい。「四季」によれば、絵本には「この国の行方を決める力は私たち国民だけにある。」と書いてあるようである。私たち国民というのは、私でありあなたであります。