現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

母の入院と夏の田んぼ


今日もなんとなく風が乾いていて爽やかさを暑さの中に感じる。
朝のうちに田回りして、畦畔の草刈り。


今日から母が入院。母は自分で数日前から入院準備してきているので、僕はまあ荷物運び。病室は6階の南向きの部屋でしたが、あまりの景色のよさにびっくりして「うわ、絶景やん」と思わず声に出して言うと、相部屋の患者さん皆さんから笑い声が上がって、彦根の花火がきれいに見えたこと、北側の部屋からは長浜の花火がきれいに見えたことなどを教えていただく。うーむ。さもありなん。


午後遅く病院から帰ってきて畦畔の草刈りと田回り。


5月初旬に田植えした「コシヒカリ」はまだ青い穂がすこしづつ実ってきたのか、穂の先が垂れだしました。


田んぼの上をトンボがたくさん翔ぶようになり、跳ねるイナゴやカマキリやらショウリョウバッタが大きくなっていることに気がつき、虹色に輝く眼をしたアブもどういうわけか目に付き、田んぼからさらに高く伸ばすヒエの穂にはたいていホソヘリカメムシが2匹いて交尾していたりする。刈っても刈っても伸びてくる畦畔の草刈りを朝夕にしていると蚊やブヨに刺されてかゆい思いをさせられたり、ヘビやカエルがあわてて逃げ出したりするし、刈ってしまうには、もったいないような可憐な花を雑草がつけていたりする。あんまり鳴き続けているので、もう耳がバカになっていて気がつきにくいが、アブラゼミニイニイゼミなんかも盛んに鳴いている。そうしてそういう虫たちを狙ってイネの間や畦畔に蜘蛛が立派な巣を張っていたりする。お盆の前、夏の盛りですな。生命にあふれる夏の田んぼです。