現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

苗箱を苗代に下ろす。一回目。


天気予報では、朝からいい天気だったので、早起き。くーっ!
予報通りいい天気になりそうだぜ。
そそくさとレノン号の散歩もショートバージョンで済ませる。えーっ、レノン号の散歩コースには一応三種類のルーティンコースがありまして(笑)、短いと2.1km、長いと4.4kmという表示をGoogleマップがしております。今日は、もちろん2.1kmコース!


で、帰ってきて、準備をあれこれして、朝食。
この朝食前にあれこれ準備というのが、気合いですな(笑)。



というわけで、朝食を済ませて、苗箱を苗代に下ろします。
これがねぇ。絶好の天気。風がないんだなぁ。午前中は、そよとも風が吹かず。苗箱を並べ、オレンジ色の有孔ポリを被せ、で、トンネルをつくって農ポリをかけるのだが、薄いポリエチレン素材なので、風が吹くと厄介なのだが、ええ、ほんまに、風がないので楽勝でした。いや、でも枚数がありますし、父も母も、体力的には当てにできないので、僕は大汗をかいているのですが。


午前中で終わるかな?と思っていたのですが、午前中では終わらず、昼食休憩して、午後も作業。午後からは風が、そよそよぐらい吹きました。でもなんとか楽にトンネルをかけることができました。最後に、ヒモでトンネルを押さえる段になって、そよそよそよそよ、ぐらいの風が吹いたのですが、すでにトンネルは完成していますから、なんとか無事に作業終了。くーっ!ありがたいことでした。


でもって、早速、というか、肉体がビールを要求しているような気がするので、コンビニへ。今日もタダというか、ポイントで缶ビールと枝豆を購入。うーむ。これでポイントもほとんど無くなってしまったぜ。くーっ!辛いぜ(笑)。


でもうまいぜ!ビール!


今朝の読売新聞のコラムに中桐雅夫の『母子草』の一部が紹介されていた。

誰でも経験があるだろう、運動会で、
子ども達が懸命に走っているのをみると、
目がうるむのだ、自分の子でもないのに
ビリの子どもの力走には涙が出てくるのだ。


という一節。僕は初めて読む詩だったので、大いに感動した。確かにビリの子どもの力走には涙が出てきたような記憶がある。編集手帳氏の「全力を尽くして、敗れることを苦にしない子供は、無垢の競技者である。年配者の涙腺は純粋なるものにめっぽう弱い。」という所にも、なるほど、そうだ、と、うるうるきそうでありました。

しかし、この中桐雅夫の『母子草』をネットで検索してみて、びっくり。これは、反戦の詩ではないですか。そうじゃないの?
ま、でも。



   『母子草』 中桐雅夫

   四つの子どもが、四つの広島の女の子が
   「もっと生きていたかった」といって死んだ、
   そんなことがあっていいものか
   子どもの細い喉をこんな言葉が通っていたとは・・・・・


   だれが殺した、なにが殺したかはいえぬ、
   哀れな死だ、ひとしお悲しい死だ、
   しかもまだ小学校へもいかぬ子どもなのに・・・・・


   誰でも経験があるだろう、運動会で、
   子ども達が懸命に走っているのをみると、
   目がうるむのだ、自分の子でもないのに
   ビリの子どもの力走には涙が出てくるのだ。


   夏の道端に母子草の小さい黄色い花が咲く
   四つの娘と、娘を非命に死なせた母親をだれが忘れよう。



そうして、"だれが殺した、なにが殺したかはいえぬ" そんな事態が、今でもおこっているではないか。
どうなのよ。
母子草(ハハコグサ)は、春の七草のひとつ、ゴギョウですな。黄色い花。ええ、百姓としては、畦畔によく生えているので、たいへんよく存じております。