現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

終日、畦塗り


畦塗りの一日。
少し風は吹いたが、気持ちのいい春を感じられる一日。桜が咲き、菜の花が咲き、畦畔はツクシで一杯だ。


一昨日の雨なので、まだ土が乾いてはいないだろうと畦塗りをすることにしました。おおむね綺麗にできました。
今年から作らせてもらうことになった田んぼの畦塗りもしたのだが、新しい田んぼは土の感じがわかっていないので、うまくいかず、すでに乾いて土の水分が足りませんでした。というか、この田んぼ、ほとんど畔に高さがない!というか5cmくらいでしょうか。これではとても深水管理して草を抑えることは出来そうにないんだけれど、うーむ。


以前、2年間プロバイダーの変更なしに使いつづけてくれるのならケーブルテレビのネットの回線が早くなる工事をタダでします、というので、申し込んでおいたのだが、急に午後来られたのだそうで、次男も慌てたようだが、確かに少し早くなっているような気がする。


今朝の日本農業新聞佐高信氏がインタビュー記事を載せていた。以下その要約


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安倍首相によるTPP交渉参加表明を聞き、「また農民は騙されるのか」という危機感を持った。交渉参加には徹底して反対すべきだ。「国益」の名のもとに進められてきた原発や、農産物自由化と表裏一体の農業政策が農民の幸せにつながったのか。(自由化後の国内対策として)一時的に補償金をもらうといった妥協をしてはだめだ。それは息子に誇れる政策か。あとを継いでくれと託せないようなら、いい政策とは言えないではないか。
TPP交渉の内容は交渉に参加するまで政府にすら知らされない。日本が加わって内容を把握したときには交渉はほぼ終わっているというありえない条件で、政府は突き進もうとしている。手足を縛られたまま交渉に臨む政府が、口だけ動かして「聖域を守る」と言っても信じられない。
TPPの背後にある新自由主義は強者がますます強者になり、弱者がますます弱者になるの是認する。さらに「競争があって安ければいい」という考え方なので安全性は置き去りにされる。 TPPで国民皆保険や遺伝子組み換え(GM)表示、牛海綿状脳症(BSE)対策などの安全・安心の分野が脅かされているのもそのためだ。
日本から保守政治家がいなくなった。保守とは伝統や食料の自給など大切な事を守る事だ。 TPPに入れば、日本は米国のような社会になり、保守すべき「自前の生活」な損われる。
日本外交は、米国と中国を両にらみでやるしかなく、そのためにどうするかという保守の知恵があった。石橋湛山田中角栄は中国ともきちんと付き合った。ところが安倍首相は問題を単純化する。対中関係や安心の問題を蹴飛ばして、 TPPなど簡単には言えないはずの問題を「決断した」と吹聴する。
日本の貿易に占める相手国物の割合は台湾も含む中国が3割で長期的に増加傾向、米国が1割で減少傾向だ。 TPPに参加しても対米貿易が3割に戻ることはない。 TPPという対中包囲網に入ってしまってから中国と向き合うことが、日本のためになるのか。対中戦略もなく、「とにかく米国様が」という姿勢の政府に、交渉力を期待することはできない。
TPP交渉参加に本気で反対すれば政府与党を揺さぶることができる。昨年の衆議院選で、交渉参加反対を訴えて当選した議員が、ポスターや演説で何を主張していたか本人に突きつけるべきだ。食料を供給する農家や農道団体の誇りを金に換えてはいけない。新自由主義に毒された大手メディアには期待できない。専門誌や地域に根ざした地方紙に希望を託すしかない。事実を伝える記者の誇りも大事だ。TPP交渉参加問題は、食や農や政治に関わる一人ひとりの誇りをかけた最終決戦場だ。
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TPPについては、考え方はいろいろだが、格差が広がって暮らしにくくなるであろうこと。大手メディアがTPPのことでも原発のことでも、まったくもって、だらしないと、つくづくそう思います。