現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

くず米とくず豆を田んぼにまくことと酒粕の生チーズケーキなど


27日(日)
今朝も快晴でよく冷えて霜。
午前中は、くず米とくず豆を田んぼにまいたりする。
その後精米など。


午後は「みどり豊」の種籾を買いに東近江市までドライブ。
東近江市というのは、八日市市を中心として、2005年に神崎郡永源寺町五個荘町、愛知郡愛東町・湖東町の1市4町が新設合併して誕生。さらに2006年1月1日には神崎郡能登川町蒲生郡蒲生町編入ということで、とても東西に長いし面積的にも大きな市になって、湖北に住む私にも、どこがどうなのか、よくわからない状況になってしまいました。いやはや。もっとも、もともと八日市あたりは、あまり土地勘の効かない地域なのですけど。



東近江市「工房しゅしゅ」というところが、「湖のくに生チーズケーキ」というのを作っておられます。滋賀県の酒蔵の酒粕を使った生チーズケーキということです。去年になるのか、一昨年になるのか、一度、注文したのですが、諸般の事情で取りに行けなくなってしまって、キャンセルした経緯があって、申し訳なく思っていたので、今回、東近江市にいくついでに電話で確認して、購入してみることにしました。えー、六つの酒蔵のうち、堅田の「浪乃音」と水口の「美冨久」は未だ飲んだことのないお酒です。でもあとの「萩乃露」「松の司」「喜楽長」「七本鎗」はみな、飲んだことのあるお酒。もちろん湖北の僕は「七本鎗」がいいのですが、個人的には、もっと辛口でもいいと思っています。個人的にはね。


そんなこんなで、家に生チーズケーキを持って帰ったら、家族に、どうしたん、なんで急にケーキを、と驚かれたんだが、・・・(笑)。「生やから、早く食べんとあかんし」と促すと、中を開けて、「あれ?ぐい飲みに入ってるでぇ?!」「そうなんよ。」「なんや、このぐい飲みが欲しかったン?」「ほれもある。」「子どもがオマケのおもちゃ欲しさにお菓子買うのといっしょやん」「あははははは」という顛末でしたが・・・。他の酒蔵の酒粕生チーズケーキはいざしらず、七本鎗のは、おいしかったです。次男に「どう?」と聞いてみると、「微妙。」とのことでした。次男はまだ語彙が少ないので、なんでも「微妙」ですます傾向があるので、関係者各位は気になさらないように(笑)。


で、その「工房しゅしゅ」に六つの酒蔵のお酒も並んでいたので、さて、「どれが評判いいですか?」と大胆に聞いてみたら、「うーん、どれもおいしいと評判ですが、・・・、一番上の棚の”三連星”なんかは、どうでしょう。私の聞いている中では、おいしいとおっしゃる方が多いですよ。」とのことなので、「無濾過生原酒 純米吟醸 三連星」を購入。帰ってからよくラベルを見たら、まだ飲んだことのなかった水口の「美冨久」酒造のお酒ですね。精米歩合55%、酒米滋賀県産滋賀渡船、アルコール分16度、日本酒度+3、酸度1.3、仕込み水は鈴鹿山系野洲川の伏流水(自家井戸水)とあります。
「三連星」というのは、囲碁の布石の名前からとっているのかなぁ。武宮宇宙流?


えーっと、もう何年前になるのだろう、地酒ブームが起こったころ。まだアップルがアップルコンピュータと名乗っていて、OSはMacOSで、僕が度HyperCardをバリバリ(笑)毎日使っていたころです。HyperCardで飲んだお酒のデータベースを作っていたんですな。当時、僕は給料取りで、通勤の途中に全国の地酒を売る酒屋さんがあったのです。思い出したが、その頃は自転車通勤も多くて、地図の直線距離で15kmほどを自転車で30分ほどで走っておりました。ま、もっともこれは元気のいい朝の通勤の時間で、帰りは、まあ、疲労もあるし、暗い夜道だし、ゆっくり帰っていましたが。
その途中にその酒屋さんがあったのですね。それで、まあ、ときどき寄って、評判の名酒の一升瓶を買って、リュックサックに入れてペダルを漕いで帰ったわけです。で、飲んでその記録をHyperCardに残していたのですが・・・。あの貴重なHyperCardのデータベースはどこにいったのかな?さがせば見つかる可能性は大だが、再生できないですな(笑)。
で、そのときのデータの蓄積による僕の舌を信頼していただけるなら(誰も信頼しないか)、「無濾過生原酒 純米吟醸 三連星」ま、甘口です。ところがどうも、わりとさっぱりもしているんですな。酸度が1.3だからかな。というか、まあ無濾過生原酒ですから、当然、甘く濃く感じるわけなのですが。吟醸香も高く、いい香りがして、おいしいです。こういうタイプの酒は、量ではなく、晩酌に茶碗で一杯か二杯、いただいて、うひー、うまい!と思いつつ、ゴロッ、コテッ、と寝るのに幸福感が広がるお酒のような気がしています。ええ、私のHyperCardに蓄積した日本酒データベースの舌の感覚ですが(笑)。あの頃は日本酒の味わい方もシビアでね、HyperCardにデータを残すのも、楽しく、うれしかったです(笑)。


酒どころは日本各地にありますが、日本酒は杜氏さんが変わったりすると、当然、味も変わってきたりするので、あれですが、当時から変わらず好きなのは、広島の西条のお酒。あと、去年、コップで二杯飲んでびっくりした「獺祭」かなぁ。


午前中のくず豆やくず米を田んぼにまいたとき、緑肥にする菜の花が咲きはじめてきたのだが、さっそく、ミツバチがやってきて盛んに花の蜜を集めておりました。有機栽培にはいろんな方法がありますが、緑肥による方法は、肥料分(窒素分)の計算や、肥効の時期の計算が、わりと難しいので、敬遠される農家も多いのですが、これからどんどん満開になってきて、美しく香り高く菜の花が一面に咲くと、子ども連れやベビーカーを押してこられるお母さんたちはもちろん、近所の方が散歩に来てちょっと眺めていかれるし、お隣の小学校の通学の子供たちの他にも、授業でも低学年の生徒を連れて眺めに来られる先生もおられるし、なんとなく一面の菜の花は足をとめて眺めたくなるのが、うれしい。またこうやってミツバチの他にもチョウやハナアブなんかもたくさん集まってくるのも、悪くない気分です(笑)。
あ、それからこの動画編集はiPhoneiMovieでやってみました。まだ使い方がよくわからないのだが、iMacで使っているiMovieよりはまし。昔のバージョンのiMovieは使いやすかったけど、今のは本当によくわからない。ずーっとMac使ってきてても直感的に使えないようなソフトなら、やっぱりダメソフトだろうな。