現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

ジャズライブとプール苗代と播種など。

山下洋輔 アルバム『ライヴ&ゼン…ピ

8日(金)
午前中はちょっとバタバタ。でもちょっと安心。
午後はあぜ塗り前の畦畔の草刈り。普通のというか、丈の短い草ならまあ、いいんだろうけれど、カラスノエンドウなんかが畦畔に盛り上がっていると、なかなかうまくあぜ塗り機であぜが形成できないので、草刈りをしておくのだ。
朝の犬の散歩のコースにもあれこれまた落葉樹から葉が広がってきています。画像にカーソルをもってくると、樹木の名前が出たりするようにしたいな。ウィキとかにもリンクしたりして・・・。うーむ。


ちょうど今、これを書いているBGMに山下洋輔の『Live & then ......PICASSO』を鳴らしている。うーん、そうそう。たぶん僕が最初に買った山下洋輔のレコードだ。1983年発売。この時の山下洋輔トリオは山下洋輔(p)、村上“ポンタ"秀一(ds)、川端民生(b)なんですな。パーカッションも派手に入っていますが。


今日は夜、村上“ポンタ"秀一(ds)、山下洋輔(p)、坂井紅介(b)のコンサート。会場は、うちから300mほどの文化ホールだ。歩いていける。新宿に住んでたって、300mほどで山下トリオの演奏が聴ける人はそうはいらっしゃらないのではないでしょうか(笑)。あ、正確には、今回は村上“ポンタ"秀一がリーダーなんだそうです。
チケットは取り合えず二枚買った。最初は、奥さんに声をかけたのです。「すごいメンバーなんやけど、いかんか?」と。すると「入学式の日やし・・・」とまあ、意味不明のお断り。子供たちにも順番に声をかけたが「いかん。ジャズやろ?お父さんがときどき聴いてるやつやろ?」「いかん。会場はおっちゃんばっかなんとちゃうん?」「いかん。だいたい、なんなん?あのピロピロピロピロいうてるのは?」「ああ、お父さんのカーステレオで鳴ってるのな、あれはアルトサックスやけど、今回のライブはビアノとドラムとベースやから、ピロピロはないんや。」「ほうなん?でも、いかん。」
と子供たちからもツレナイ返事だったのだが、なんとか次女に「あーたはブラスバンド部やったし、音楽の素養があるから、聴いておいて損はない」となだめすかして一緒に行く約束をとりつけたのだが、開場30分前になっても、どこかにいって帰ってこないではないか!あかんがな!というわけで、長女に「あーた、帰りになんかえーもん買うたるし、なっ。いこ。」と、これまたなだめすかして開場10分前に着いたら、すでに行列ができていた。ま、でも座れたのは前から7列目で真ん中やや左側という山下洋輔のピアノを弾く指先や肘が見える絶好の位置。
MCはリーダーの村上“ポンタ"秀一がするのだが、滑舌がもうひとつで、何を言っているのか、半分くらいしか聞き取れないのだが、下品を装ったちょいワルオヤジ風のMCで半分ぐらいは聞き取った僕は楽しめたが、長女は何言うてやあるかほとんど聞き取れん(笑)、と申しておりました。
トリオの演奏は、楽しくおもしろく素晴らしかったです。三人がアイコンタクトでまさに自由自在ですな。一曲目がクリフォード・ブラウンの演奏でも有名な”I'll Remember April”から始って、ビックリしたぜ。セロニアスモンクやチャールズミンガスの曲もあったけど、山下洋輔の曲が多かった気がします。最後の曲は”寿限無”で、大いに盛り上がりました。肘打ち連発。ドラムも小山彰太風のような気がして。
それからベーシストの坂井紅介は知らなかったのだが、うまいわぁ、ベースもとてもよく鳴っていたし。ソロもカッコよかったですな。


演奏の途中で、隣に座っている長女が身体を震わせているので、何かと思ったら、笑っているのだ。あとで訊ねたら「なんかな、誰かな、フーッ!とかハァッ!とかヘイ!とか、唸ってやあるンやもん」と申しておりました。この声は村上“ポンタ"秀一がドラムを叩きながら、ときどき唸っているのを、マイクが拾っているのだが、長女はそれに気がつかず、近くの観客の誰かが大声で奇声を上げていると思ったらしいです。
まあ、しかし、大音量の自由自在な気持ちのいい演奏なので、リラックスして、自然と身体を震わせて笑えるんでしょうな。わしにもそれはわかる。
計ったように、アンコールも入れてきっちり2時間のライブで、楽しめました。終わってから「どうよ」と聞くと「なんかおもしろかったわ」とのことでした。「ほやろ!なんかベースの坂井さんもよかったな」と言うと「坂井さんて、ベースなん?ドラムのおっちゃんが、なんべんも山下さん、山下さん、と言うてやあったけど、山下さんて、誰?」と申しておりました。村上“ポンタ"秀一氏は、トークで笑いをとろうとする前に、滑舌の練習をしておくように。



そう言えば、クリフォード・ブラウンの『コンプリート・パリ・セッション Vol.2』を聴いている。Vol.1に続いての録音だが、録音されたのが1953年の10月8日、9日となっている。ジミー・ゴアリーのギターも悪くないね。同じ曲が別テイクで三曲も入っていたりするので、これはこれでおもしろい。なるほどコンプリート。CDならでは。


夜、発芽機のヒーターのスイッチを切る。


9日(土)
朝起きて一番に発芽機の苗箱の様子を確認。うーむ。思ったより伸びている。
天気も上々だし、また無風だったので、発芽機の苗箱を苗代に並べることにする。去年までは最初の苗代はトンネル苗代にしていたが、今年からは最初からプール苗代だ。とはいえ、まだ芽は緑化していない白なので、オレンジ有効ポリと白のラブシートをかけて並べることにした。プール苗代は足下が堅く、泥の中を歩くわけではないのでいいのだが、そのかわり、足が泥にもぐらない分、苗箱を並べるのにかがまなくてはならないので、腰にくるんだなぁ。
でも、無風なので、すたこらさっさと並べることができて終了。


続いて「秋の詩」を催芽機に入れる。明日、播種することにしました。


天気がいいので、米ぬかを肥料にしようと発酵させていたのだが、そろそろ充分発酵した感じなので、広げて乾燥させる。


夜は、家族でファミレスへ。ずいぶんと混んでいた。


10日(日)
朝起きて一番に催芽機の種籾の様子を観にいく。うーむ。ま、実は今朝の三時に催芽機のヒーターの電源を落としたのだが・・・。ちょっと芽が出過ぎの感。
そんなこんなで、朝から「秋の詩」の播種。
ちょうど播種が終わったあたりで、学生時代、同じ下宿で一緒だった先輩が訪ねてこられる。近くまできたので、ちょっと寄ったのだ、ということだったが、虎姫の駅から歩いて来られたのだ!ビックリ!お昼前だし、僕が仕事中だし、京都に寄って帰るということで、帰りの電車の時間ももうすぐに迫っていたりして、お茶を一杯飲む間だけおしゃべりをして、駅まで送らせてもらったのだが、久しぶりに顔を見ることができて、うれしいことでした。


午後は精米と日没寸前まであぜ塗り。夕方はちょっと風も出て冷えました。


動画は8日の朝の桜。もし、ご覧になるなら、ぜひ、画質の設定をHDにしていただきたいです。桜の花にはヒヨドリが、空にはヒバリがという感じで、鳥の囀りがかまびすしい昨日今日です。昔、誰かが、中国の詩を訳して「花に嵐のたとえもあるぞ/「さよなら」だけが人生だ」と言うてましたな。本当なら訪ねていただいた先輩とも「この杯を受けてくれ/どうぞなみなみ注がしておくれ」といきたいところでしたが・・・。