現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

来年度の米づくりに向けて作業はじまる


16日(日)
天気は下り坂だという予報。
夜から雨だと。
このところ好天が数日続いているので、田んぼの土も少し乾いただろうから、来年度の無農薬栽培に向けてナタネの播種の準備。まずは、発酵鶏糞の散布と溝切りだ。
というわけで、朝一番に、精米して、それからお昼過ぎまでかかって、コンポキャスターで発酵鶏糞をまく。量をどれくら位にしようか、毎年悩むのだが・・・、今年は120kg/10aに決定。つまり一反当たり8袋だ。ええ、ちょっと少なめなのはわかっているのですが、考え抜いた末の結論です(笑)。
いつもペレットになったのをまいているのだが、農協にいったら、いつものヤツがなく、違う会社のでありました。というか農協の発酵鶏糞のペレットですな。
56袋まいたところで、なくなってしまったので、午後はペレットでない普通の発酵鶏糞をまく。


それから今度はトラクタに培土板をつけて、溝切り。菜の花なんぞどうにでもなるわい、と思っておられる方もあると思いますが、ええ、道端に勝手に咲いてますからね。ところが田んぼで栽培しようとすると、けっこう気を使うのです。とにかく湿った土は嫌がるので、土を乾かすべく、溝を切って排水対策ですね。ええ、畑作ものは、みんな排水対策。
こうしてトラクタで田んぼに入る上は、とにかく田んぼが乾いていないと、トラクタの重みで沈んでタイヤあとがついたりして、ろくなことにはならないんです。ま、こういうのは土地柄というか、土によるんですけどね。


日没と同時に溝切りが終了。ホントは尻水戸の処理をしたかったのだが、結局、出来ず。ま、雨上がりにします。


今日、日本ハムファイターズが勝って、日本シリーズは、広島カープとの対戦になりました。
ええ、ペナントレースの終盤から、急に広島ファンになりました。にわか広島ファンです(笑)。
ただ最近の栗山監督の風貌がどことなく昔の古葉監督に似てきつつあるのが、気になる。うん?そうでもない?ま、あと大谷翔平選手は、今、日本一の野球選手なので、広島打線がどうするのか、また打者としてどう抑えるのか、楽しみです。


そんあこんなで、今日も一日、よく動いて働きました(笑)。ビールがうまいです。って、酔ってる?飲み過ぎ?


17日(月)
明け方から雨が降りだしたのだが、けっこうな雨。音がなかなかすごい。9時ごろまで降っていたけど、その後は晴れてきました。
でも、僕の予想以上の雨量で、田んぼは水づきだし、昨日ナタネ用に発酵鶏糞をまいて、溝を切った田んぼも溝にたっぷりの水。溝と尻水戸をきれいにつないで、水を排水。でもなんだな、せっかく昨日発酵鶏糞をまいたのに、この雨でずいぶん流れていってしまいそうな気もする。どうなんだろう。


無農薬の農業とか、有機農業とか、自然農法とか、いろいろ言い方はあるし、やり方も違うんだけど、どれもまあ、土の微生物の働きを大切にするというところがキモだと思うのだが、もう一つイメージとして、よくわからないところがあるんだなぁ。除草剤とか殺虫剤とか、農薬をまけば、微生物も死んでしまうのはよくわかる。化学肥料で微生物の働きが鈍りそうなのもなんとなくわかる。耕起して土を晒せば、微生物にダメージを与えるのもわかる。じゃ、雨で水づきになるのはどうなのか。畑が水に浸かるのはまずい気がする。それが数時間であっても。じゃ、水稲はどうなのか。湛水したり、干したり。微生物の相が変わるのかな?どうなんだろう。微生物って、すぐに死んでしまいそうだけど、少しでも残っていれば、また爆発的に増えてきそうな気もするし。増える環境にあればだけど。


「そろそろいい頃合いだとおもうよ」と「つりんぼ」をいただく。とても甘くてうまい。しかも「つりんぼ」のヒモがシュロの葉である。伝統そのものである。正統である。ありがたい。渋柿がこんなに甘くなる秘密はなんだったけ?一度どこかで読んだか聴いたかしたんだが、・・・。



18日(火)
午前中は大豆の畦畔の草刈り。
お昼にお客さんが直接お米を取りに来られる。7袋。14袋予約いただいているのだが、半分だけ取りに来てくださいました。直接お客様と顔を合わせるのは、ま、機会がすくないので、って、まあよく知っている人なので話が弾む。子供たちがどんどんご飯を食べるんです、とおっしゃっていただいてうれしかったです。忙しい暮らしぶりようですが、ときどきはゆっくり休みもとってほしいです。
午後も大豆の畦畔の草刈り。日没直前に顔を上げたら、雑草の大豆の圃場に夕陽がが美しかった。
夕方、近所の居酒屋さんに今度の役員会で出す食事の相談に寄る。ええ、相談は1分で済んだけど、その後二時間ほど楽しく飲む。ありがたい。