現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

大豆の刈取り二日目と初霜と小春日和



今日はとてもいい天気。小春日和と言ってよいのではないでしょうか。
朝から快晴。でとても冷え込んで初霜が降りていました。うーむ、そういう季節ですな、初霜。
で、いつもの朝の犬の散歩につきあうのは田んぼの様子を観て歩くためのものでもあるわけですが、えー、出てました。麦の芽が。やっと。まだ筋になって見えるところまでは行きませんが、この調子でどんどん出てきてほしいです。麦だけね、雑草さんはまだ休んでてね。
麦とか、空豆もそうだけど、秋に芽を出すタイプは、本当にツライよなぁ、と思うのです。ええ、芽を出しても晩秋ですから、気温は上がらないし、日照時間は短いし、風も冷たい、うかうかしているとすぐに雪が積もる。芽を出してあまり伸びずに短い状態で越冬ですね。伸びてから越冬するのは体力消耗しますからね。小さい状態で越冬。雪が積もっても雪の下で頑張ります。でも虫は冬眠したりして少ないですし、雑草というか競争相手の植物も少ないわけですね、そうして冬の間を耐えに耐え、春がきたらまず一番に成長をはじめます。だって、もう芽が出て葉を少し広げているのですから、春になってから芽を出しはじめる植物に対してアドバンテージがありますからね。で、いち早く葉を広げ伸ばして太陽の光を受けるようにします。制空権を確保するわけですな。でもその代わり寒い冬を辛抱して乗り切らなくてはいけない。シンドイ生き方を選んだんだねぇ、と声をかけたくなりますな。



というわけで、絶好の豆刈り日和。とはいえ霜が降りた朝ですから、すぐには刈れません。霜や露で濡れていますから、10時くらいになると乾いてきます。
それまでは車庫に段ボールとムシロを敷いて、刈った大豆を広げて乾燥できるようにしておきます。乾燥機が一杯になって入らなくなったときのために。
でもって午前中になんとか小さい圃場の豆を刈取る。
午後は今度は草だらけになってしまった圃場を刈る。いささかツライ。でもまあ辛抱して汎用コンバインをゆっくり動かして丁寧に刈っていく。本当は今日すべて刈り終える予定だったが、最後に一枚だけ残して日没となってしまいました。やれやれ。
明日の土曜は雨という事ですし、日曜は曇りということですが、一枚だけなので、日曜の午後にでも刈れるとありがたいのですが。残った一枚はもう本当に草だらけなので、圃場が乾くかどうかが問題です。


夜はおいしいお米をつくる湖北の農家の交流会。夜の交流会なのに、車でいったので飲めず。情けない。