19日(土)
朝の犬の散歩の時は雨傘がなしでありがたかったが、その後降ってくる。
今日は用事で名古屋に行く。名古屋も午前中は雨。名古屋といっても名古屋駅の周辺だけなんですが。名古屋は子供たちが小さかった頃に東山動物園にクルマで連れていったことはあるが、高速道路から動物園の往復だけだったし、名古屋の街のことはわからないというか、土地勘がぜんぜんないので、用事が終わった後も名古屋駅の周りしか歩けない。(笑)
えーっと知らないうちに名古屋駅はツインタワーのビルになっていました。駅ビルには高島屋が入っていました。時間があったので「どこかいく？」と奥さんに聞かれたので「高島屋、いこか？」と言うと「は？高島屋？高島屋いっても何も買えんけど？」などと言われながら、歩いてみました。高島屋とかデパートの中を歩くのは何年ぶりか。奥さんが婦人服売り場を見るというので(全部で3フロアありました)、見て歩いたけど、ま、どのお店も上品な感じでいいですな。ええ、デパートです。以前はマネキンに着せてある洋服もそんなにじっくり観ていなかったような気がするのですが、やっぱりマネキンに着せてあるコーディネートは素晴らしいものだな、とあらためて納得。ただ惜しむらくはマネキンの体型とこちらの体型がなかなか合わないので、なかなかマネキンのイメージ通りにはいきませんな。ま、そういうことは若いときから思い知らされています。で、私は高島屋の東急ハンズであれこれ眺めて楽しんでました。
帰り際にふと思いついてタワービルの上のカフェでお茶でも飲んでみようと奥さんと高速エレベーターで51階まであがりました。上がってはみましたが、展望のある窓のところは全部お店になっています。最上階のカフェもレストランも満席で長蛇の列。しかたなくそのまままたすごすごと下へ降りてきました。いやはや。
あ、思い出したけど、高島屋さんの婦人服売り場で、長袖の黒いTシャツの上からピンクのブラジャーをつけて、そのままの姿で歩いている女性を見つける。目が点になる、というか、目が釘付けになるというか。いささかならず驚きました。ベビーカーを押しておられました。最初はそういう絵のデザインのＴシャツかと思いましたが、本物のブラジャーでした。背中の方にホックもついていたし。恐るべきは、その女性なのか、高島屋なのか、名古屋なのか。うーむ。
20日(日)
朝から霧。けっこうな霧。
霧というと晩秋ですなぁ。
朝霧に濡れにし衣干さずして独りや君が山路越ゆらん 詠人しらず
朝霧に濡れてしまった衣を干さないままで、今頃一人、あなたは山路を越えておられるのでしょうか。
出典は「新古今和歌集」です。「霧」と「新古今和歌集」で検索したら、いくつか出てきましたが、この句が一番好き。(笑)
と、書きたいところですが、最初に、百人一首の霧の歌を思いだしてみたのです。ええ、「あさぼらけ宇治の川霧たえだえに・・・」とか「・・・霧立ちのぼる秋の夕暮れ」とかありますから。でもピンと来なかったので、「霧」「万葉集」、「霧」「古今和歌集」、と順番に検索してみました。たくさん出てきて、いいのもあったのですがが、この写真のイメージに合わないような気がして迷ったのです。で、最後に「霧」「新古今和歌集」で検索してみました。もちろんいくつも出てきましたが、この歌が一番好みでした。
ところが、この歌、新古今和歌集にも入っているらしいのですが、もともとは万葉集に納められている歌でした。
斎藤茂吉の『万葉秀歌』(岩波新書)を高校生の時に読んで以来、古典の和歌集としては、万葉が一番好きなのですが、・・・などと書くとなんだか抜群に優秀な昭和の高校生みたいで勘違いされそうで恥ずかしくなってしまうが。うん？誰も勘違いしないか。
早朝、まだ暗いうち(？)に夫を見送り送りだした妻が、山道を急ぐ夫を案じつつ詠んだ歌ということでしょうか。
昔、僕は山登りというか山歩きを楽しんでいた時期が数年間あった。(以下、数行省略)南アルプスの北沢峠でテントを張って、まだ暗いうちから歩きはじめ、仙水峠からアサヨ峰をピストンで登ってから甲斐駒ケ岳に登ったのだが、あの時の仙水峠までの登山道のことがふっと思い出されたりしました。
今日は大豆を刈る予定だったが、圃場は濡れているし、午後は少し雨も降ったし、作業は出来ず、午前中は本屋さんにいったりする。
午後は少し事務仕事をしたり、農事組合の役員さんと話をしたり、ネットをあちこち眺めたり。
朝、霧が出たので、犬と散歩しながらiPhoneで写真を撮っていたのだが、こういうときに限って電池が切れてしまう。ちょうど今、ケヤキの葉が黄色く色づいています。サクラはもう散りました。エノキはまだこれからです。この散歩道にあるモミジは、まだ植樹されたばかりで小さいので、なんとなく撮りにくいです。野にある樹木はやはり大樹がいいですね。風格が違います。
