現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

あーた、フィボナッチ数列って、学校で習いました?


28日(火)
陽射しは出ましたが、風がそこそこ強くて午前中は精米など。午後は苗箱に土入れ。これで概ね土入れ作業は終了。少し足りないのだが、その時はその時で様子を観ながらまた土入れすることにします。
春の光を浴びて、麦の緑が鮮やかですし、山の一番奥に見える金糞山は白く輝いています。



29日(水)
ああ、穏やかないい天気でした。
午前中は営農組合の総会。今日で組合長の任務も終了。この春は二つも組合長から解放されたので、すこし気分が楽になりました。
午後は、田回りと発芽機の組立とブロックマスターの取り付け。


このあたりではまだ梅が咲いています。今年は梅の開花期間が長いような気がします。その分、桜は遅れているようです。柳が芽吹いてきました。柳はほんと早いです。あとアジサイも以外に早いんです。それから土筆。今、ちょうど、たくさん出てますよ。うちの白梅の花びらは五枚です。紅梅は八重なんですが、八枚かな。明日、確認してみないと。


えーっと、あーた、フィボナッチ数列って、学校で習いました?
えー、あたしゃ、高校二年で数列を習いましたが・・・、フィボナッチ数列って習ったのかな。習ったんだろうなぁ。たぶん。まったく記憶にないけど。
数列とか、あと行列もいやだったなぁ、わけがわからなくて(笑)。数列や行列にわけがあるのかどうかもわからない。等差数列、等比数列、階差数列というのもあったような気がするな、Σ(シグマ)というのも出てきましたな。和ですわな、たぶん(笑)。あと漸化式とか。漸化式と漸近線は違いますよね。漸近線はなんとなくわかるけど、漸化式がなんだったか、忘れてしまっている。なんとなくわかるような気もしているけど、たぶんわかっていない。
あと思い出したけど三角関数ね。あれも難儀しました(笑)。三角といいながら、なんだか授業中、円ばっかり描いていたような気がするなぁ。あれはなんだったんだろう。
数学はN原先生とS藤先生に教えていただいたのだが、なかなかツラかったなぁ。中学の時は数学もそこそこ出来たんだけどなぁ、授業の前に当てられていた問題を黒板に解いて書いておくのだが、授業がはじまってN原先生が来られても、解けずにずっと僕だけ一人、黒板に向かって解いていたんだなぁ。「ツジイくん、おまんのやろうとしていることは、だいたいわかるけど、その方法では、明日までかかるやろな。むふふふ。よろしい。席にもどろか。むふふふ。」と言われて、教室の何人かからも笑われて、すごすごと席に戻りましたがな。席に戻ったら隣の席のK君から「おえ、苦戦してるがな。むはははは。」と笑われたのもよく覚えているなぁ。K君は同じ水泳部だったので、気を遣って声をかけてくれたんだろうけど。今なら「笑わばは笑え。笑う門には福来たる。むひひひ。たまらんわ。」ぐらいのことは言い返すのだが、当時の純真な、女性経験もない、おぼこい青年の私は、なんだか、ぼーっとなってましたな。
どうも、あれですな、数学の勉強には、大局観みたいなものが必要なような気がするな(笑)。だから純真無垢なおぼこい青少年は、自分がどこにいるのか、手足はどう使うのか、具体的に何になるのか、というような形而下的なことは、あれこれ考えられるのだが、形而上的な(笑)、知的好奇心だけでは、そこになにかヒットするものがないと、頭が働かないところがあるような。とオッサンになると、あれこれ言い訳だけは書けるのだが・・・。
ただ、ヒットするものがあれば、形而上のものでも,縦横無尽にあれこれ想像できて楽しめたのですが。うーむ、愛とはなにか、人生とはなにか、旅とはなにか、命とは・・・。うーむ、違うな。女体とはなにか、うーむ、このもっとも形而下的な問題が、やっぱり一番の問題だったかも。いや、そうでもないのかな。
そういえば、思い出したが、高校一年の夏休み明けのテストで数学があまりにもひどい点数だったので、N原先生に職員室に呼ばれて、「ツジイくん、おまん、夏休みは何やってたんや?」と言われて、なぜだかわからないが、サイクリングの話をした。「あ、そういえば、サイクリングで紀伊半島の旅行をしてました!紀伊半島と言っても大阪の高槻から和歌山の新宮に出るという、紀伊半島の真ん中を突っ切るというサイクリングコースでした。」「ほんなら大台ケ原とかも通ったん?」「すぐそばまでは行きました。雨でしたけど。」「ほうか、”雨の大台ケ原”で雨に降られたんやな。ほら、よかったな。むふふふ。」というような話をしてくださったんだなぁ。N原先生としては、数学はまったくできないが、”雨の大台ケ原”で雨に降られるというような経験をしてきたなら、ま、いいか、と思ってくださったのではないか、とオッサンになった今なら斟酌できないことはないのだが。(えー、最近流行りの忖度[そんたく]と斟酌[しんしゃく]は、意味としてどれくらい違うのか)



僕はときどき(いや、ショッチュウかもしれないのだが)、YouTubeで落語を聴いている。今日もなにか新しい噺はないかな?とあれこれ見ていたら、YouTubeが僕にフィボナッチ数列って知ってる?見てみない?とおせっかいにもご紹介してくれるんですな。たぶん僕が百姓だということはYouTubeにバレていて、自然関係の動画を薦めてくれたんだと思うのだが・・・。
これが、あーた、見てみたら、けっこうおもしろかったです。文部科学省の制作らしいです(笑)。
稲や麦や大豆の生育にもフィボナッチ数列があることを発見したいなぁ(笑)。発見するとどうなるの?ノーベル賞フィールズ賞?そんなわけないな。「ためしてガッテン!」で紹介してもらえるかもしれないというクラスだな。それも無理か(笑)。
ああ、あと黄金比率もフィボナッチ数列と同じことと考えればいいんでしょうか。”フィボナッチ数列の隣り合う 2 項の比は黄金比に収束する”ということですね?
結局、面積効率がいいということですかね?どなたか、数学の得意な方(笑)。
”自然という書物は数学の言葉で書かれている ガリレオ・ガリレイ” なんて、N原先生もS藤先生も教えていただいた覚えがないんだけど。NHKの教育テレビで、なんだか自然界のあれこれを分析していたら素数が出てきた、とか、円周率πが出てきた、というような話を聴いたことがあるような気もするが・・・。だいたいガリレオ先生のおっしゃる数学の言葉というのが、ほとんどわからないのだから、困ったものですな。ガリレオ先生のおっしゃっている数学の言葉には、物理の計算のことも入っているのでしょうね。宇宙の天体の動きが物理の法則であれこれ計算出来ることは、アポロ計画スペースシャトルの成功で納得は出来ているのだが、うーむ。しかし植物の様子というか暮らし向きが、フィボナッチ数列と関係があったのには驚きましたな。あ、いや、あなたが驚かない、とおっしゃるのなら、それはそれで、それにも驚かないのですが。


数学が得意だという方は、このフィボナッチ数列の面白い性質をかき集めた【証明つき】動画も楽しめるかもしれません。私は最初の10分ほどは楽しめました(笑)。