現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

コウノトリがやってきた。

えー、まずはこれ。スマホで撮ったまま。


拡大してみました。というより、印をつけてみました。

これが拡大。むふふふ。


田んぼで仕事をしていたら、農道に2台ワンボックスカーが停まっていて、動かない。しかも二人の男性が、椅子を持ち出してきて、じっと田んぼの方を観ている。何しているんだろう、とずっと思っていた。
田んぼを移動してすぐ横を通ったら、二人は双眼鏡で田んぼを眺めている。うーむ。なんなんだ?彼ら二人の横を通り抜け次の田んぼに移動して、わかりました。そこはうちの村と隣村の田んぼの間。地番的には隣村の田んぼです。その田んぼはすでに起こしてあり、しかも少し水が張られています。そこにサギやトンビが舞い降りて餌を探しているようなのですが、中に2羽、大きな個体の鳥がいます。しかもお尻の辺りが黒い。うん?鶴!?鶴がやってきたのか?タンチョウヅル?マナヅル?ナベヅル?でもあの体の白さはタンチョウか?ええ?ほんとに?
もっと近づきたい気持ちはあったが、あの二人が盛んに双眼鏡で観察しているので、近づいてどこかに飛んでいってしまうと申し訳ないような気持ちもあって、うちの田んぼからは、田んぼ三枚ぶんほど、たぶん100メートルほど離れているが、スマホで写真を一枚撮る。もちろん、まともには写っていない。あの二人の位置からは250メートルほど離れていると思います。
仕事を終えて帰るときに、二人に声をかけた。「あの鳥はなんなんですか?」「コウノトリなんです。」「コウノトリ!?」「はい、二、三日前から、このあたりに飛んできているんです。」「なんと!放鳥されたやつですか?」「一羽は兵庫県で放鳥されたやつです。もう一羽は○○××※※▼▼□□(よく聞こえなかったんです。)一緒に放鳥されたんではないんですけどね。」「兵庫県って、豊岡ですか?」「そうです。スマホで撮れましたか?(僕が一枚撮影するところも見ておられたんでしょうな。しかもスマホではとても写っていないことも、よくご存知のはず。)」「いえ、写っていないと思います。もう少し近づかないとと思ったんですが、熱心に双眼鏡で観察しておられたので、遠慮しました。」「ああ、すみません。田んぼで作業しておられる方なら、あまり逃げないんですよ。トラクタのすぐそばにいたりするんですよ。でも、こういうものを持っていると、ダメなんです。(と、超望遠レンズをつけた一眼レフを見せてくれました。ニコンのデジタルの最高級一眼レフに500mmくらいの大口径レンズです。ひょっとすると1000mm)決してあやしいものではありませんので。もうしばらく観察させてもらいます。」とおっしゃってました。
しかし、驚きました。コウノトリだったとは!初めて観ました。確かにビックサイズ!よく見る大きなアオサギよりさらに大きいしなにより太いです。しかもお尻の辺りが黒い、というか羽根の後ろが黒いので、お尻が黒く見えるんですな。冬眠から覚めたカエルを探しているのだと思います。
豊岡でのコウノトリの飼育・繁殖、それから豊岡の農家がコウノトリの繁殖のために無農薬栽培に取り組んでいるのは知っていますし、そういう取り組みに敬服していましたが、コウノトリが2羽、隣村まで来てくれていたとは!うちの無農薬有機栽培の田んぼは今、菜の花がぐんぐん伸びてきていて、4月の10日頃に咲き出すと思うのですが、まだ水を入れていない乾いた田んぼだから、コウノトリは来難いですね。うちの田んぼには食べておいしく安全なカエルも眠っているのですが・・・。ドジョウは菜の花の栽培で土を乾かすから少ないと思いますが。うちの田んぼにも飛んできてほしいな。水を張って、カエルが出てこないと無理だろうな。うーむ。冬季湛水の圃場にすれば、やってきてくれるかな?
そうか、このあたり、コウノトリが飛んでくる田んぼになってますか。なんだかとてもうれしい。
で、ご近所で話題になる前に、僕が最初に気がついたのがまたうれしい。コウノトリとは思わなくて、ツルだと思ったんだけど。あ、でもあの二人の男性の行動があったから何かいると気がついたんですけどね。
コウノトリは渡りをするようなんだけど、このコウノトリ留鳥なのかな?どうなんだろう。いつまでこのあたりに居るんだろう?ああ、わからないことだらけだな。