現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

草刈りと雨と『巴里のアメリカ人』と『官能植物』

ヴィンセント・ミネリ監督『巴里のアメ

18日(水)
午前中は晴れ。午後は曇り。
終日、畦畔の草刈り。明日は雨だというので、区切りがつくまでと刈っていたら、あたりが薄暗くなってしまった。いやはや。


19日(木) 終日雨、ときどき止む。
今朝、未明の夢に、僕の通帳に60兆円振込まれる夢をみた。なぜ、どこから、振込まれたのかはわからないのだが。夢かもしれない。と思ったら目が覚めた。
またすぐ眠ったら、今度はみんなで共同作業の田んぼ仕事をしているのだが、僕の鞄の中には6億円がはいっているのだ。なぜだかわからないが僕のお金だ。夢かもしれないと思ったら、目が覚めた。すでに外は明るく、雨が降っていた。やれやれ。
昼前に農協に行く用事があったのだが、通帳に記帳するのを忘れてしまった。ひょっとしたら60兆円が振込まれているかもしれなかったのに。年末ジャンボ宝くじは、買ってみるか。


ヴィンセント・ミネリ監督『巴里のアメリカ人』(1952)をiTunesで観る。なるほどねぇ(笑)。やはりどうもミュージカル映画というのは、もうひとつ胸にストンと落ちないところがあるんだなぁ。もちろんジーン・ケリーのダンスもタップもしなやかによく動く肉体も、すばらしいのだが。ニーナ・フォッシュが演じた金持ちで若い芸術家のスポンサーになるのが好きだというミロが、よかったです。一番感情移入がしやすくて。



木谷美咲『官能植物』(NHK出版)を読了。ちょっと文体があざとい感じがして、もう一つかなぁ。ただ植物に官能的な色や形、匂いを感じる人はおおいと思います。僕もよくわかります。とくに花の姿や匂いに。花は植物にとっては生殖器ですからね。
官能って、辞書を引くと(三省堂漢和辞典『漢辞海』)、

【官能】カンノウ  1.役人の職務上の才能。〈韓詩外伝・六〉  2.のうをカンす 有能な人材を役人に任じる。〈荀・君道〉  3.人体の感覚器官。特に、肉体的に快楽を感じる器官のはたらき。

中国の古典を読むための漢和辞典なので、中国古典での意味や出典が最初に載っていますが、日本で使う「官能」の一般的な意味は、3.の人体の感覚器官。特に、肉体的に快楽を感じる器官のはたらき。ですね。“肉体的に快楽を感じる”わけですから、性的な感覚に使われるわけですが、この本でももっぱら性的な意味で使われています。ええ、性は生に通じるわけですが。
お米の食味検査でも、機械による食味測定ではなく、実際にご飯にしてみて、人が食べてお米を判断する検査を官能審査といいます。これもまさに肉体的な快楽を感じる審査ではありますね。
次は同じ著者の『私、食虫植物の奴隷です。』を読んでみようと思っています。