現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

時に、残月、光冷ややかに、・・・。




 今日も日の出前に犬と散歩に出る。西の空に月齢18.9の有明の月が。時に、残月、光冷ややかに、白露は地にしげく、樹間を渡る冷風は既に暁の近きを告げていた。などと、つぶやいてみたくなるぜ。(笑)
 というわけで歩いているうちに、東の空がオレンジ色に輝いて日の出となったのでありました。
 冬至は12月22日だが、実は日の入りは12月3日頃が一番早く、16:45には日の入りしているが、今日は17:07だからこの一ヶ月ほどはだんだん日の入りは遅くなってきていたのです。逆に日の出は冬至を過ぎても、さらにどんどん遅くなってきていて、今月は2日から今日までずっと7:05でしたが、明日からは7:04となって、すこしづつ早くなっていきますね。そうして春分の3月20日頃になると昼夜の時間が同じになりますが、日の出は6:00、日の入りは18:09だそうです。
 早く暖かくなって欲しい気もしますが、今年は雪の降らない暖冬なので、どうなりますやら。

     滋賀県大津の日の出と日の入り時刻
     1月1日 07時04分    16時56分
     1月2日 07時05分    16時57分
     1月3日 07時05分    16時57分
     1月4日 07時05分    16時58分
     1月5日 07時05分    16時59分
     1月6日 07時05分    17時00分
     1月7日 07時05分    17時01分
     1月8日 07時05分    17時02分
     1月9日 07時05分    17時02分
     1月10日 07時05分    17時03分
     1月11日 07時05分    17時04分
     1月12日 07時05分    17時05分
     1月13日 07時05分    17時06分
     1月14日 07時05分    17時07分
     1月15日 07時04分    17時08分
     1月16日 07時04分    17時09分
     1月17日 07時04分    17時10分
     1月18日 07時04分    17時11分
     1月19日 07時03分    17時12分
     1月20日 07時03分    17時13分
     1月21日 07時03分    17時14分
     1月22日 07時02分    17時15分
     1月23日 07時02分    17時16分
     1月24日 07時01分    17時17分
     1月25日 07時01分     17時18分
     1月26日 07時00分    17時19分


 各地で気象の異変というNHKのラジオのニュース。雪がないとのこと。スキー場関係者や雪祭りの主催者や富山では冬の高校のスキーの大会も開催できるのか心配されていた。除雪を請け負っている業者も仕事がなくてどうなるのかと。「このままだと記録的な暖冬になるかもしれません」とNHKのニュースで気象予報士がおっしゃっている。「いやー、心配ですね。温暖化が心配。」だの「親戚が新潟にいるんですけどね、お米がね、雪がないと、ほら夏ね、水が心配でしょ?だから今年はお米が心配じゃないか、って思ってるんです。」「去年も台風とか洪水とか、大変だったよね、気象がおかしくなってますよね。どうなっていくんでしょうね。」という何人かの街頭インタヴューが流れてきたけれど、だから、自分の暮らし方を見直していこう、という声がなかったのか、そういう声は編集でカットされてしまったのか。自分の暮らし方を見直す、なんて実際の行動をおこすことは、そうそうできることではないのは、よーくわかっているのですが、でもちょっとお尻に火がついた感がないと。ヤバいよ、ヤバいよ、と出川哲朗さん風につぶやいてみたくなる。こういうことは個人の思いだけではうまくすすまないでしょうし、いろんな対策の法律を整備している国もたくさんあるようですが。


 村上敏文『まんがでわかる 土と肥料』(農文協)読了。漫画というかイラストが大きく描いてあってわかりやすい。いやほんと土のことは、よくわからないんです。ええ、目に見えるものが少ないので。土の中に暮らしている微生物はとても見ることはできないし、土の成分も見えないし、肥料分(チッソ・リン酸・カリなど)も目に見えませんしね。だから土の変化も目では見えにくいですよね。虫やミミズもいるのでしょうけれど、土の中なので見つけにくいですよね。ま、色を見えれば土が乾いているか湿っているか、草が生えてきたか、ぐらいはわかるし、触ってみればなんとなくわかる感じる、という程度です。土を食べてみる、という百姓がいるのも知っているのですが、・・・、私も一度やってみましたが、・・・。なかなか難しいです。だから作物の生育具合を観察することで土の状態を知るということになりがちです。そうするとワンテンポ遅れるんですな。ま、まずは観察です。
 でもこの本を読んで、植物が根から水を吸う、栄養素を取り込むときに、化学変化を利用しているということが、ぼんやりわかりますし、たくさんの微生物の働きによって動いているということも、土は生き物の死骸(なきがら)によって豊かになってきている、ということもぼんやりとわかってきました。