立春。なんか立春にふさわしいような、田んぼに出ると風は北風で冷たかったが、風の当たらないところにたって陽射しを浴びていると暖かくうれしい。
立春の卵立ちたる夫婦かな 小宮山政子
ご破算で願ひましては春立てり 森ゆみ子
「立春の日には、卵が立つ」というのは、どうも中国の言い伝えだという説があるが、よくわからない。でも立春といっても、まだまだ寒いのだが、でもなんとなく春の気配を感じられる日ではあります。ま、たぶんなんとなく、日の出が早くなってきたのを実感できたり、日の入りが遅くなるというか、日が長くなってきていることを実感できるからだと思います。
それはそうと「立春の日には、卵が立つ」というのは、雪の結晶の研究で有名な中谷宇吉郎博士が、卵は立春でなくても必ず立ちます。と証明されたのだそうです。あ、生卵ですよ。コロンブスみたいにゆで卵を立てたんじゃないんです。僕も過去、二度ほど卵を立てたことがありますが、それは二度とも立春の日でした。そのうち一回は目の前の女子の気を引こうという姑息な心持ちだったのですが、効果のほどはわかりません。ただ若いときは指先の感覚が敏感だったことは確かです。
午前中は書類作成。午後は印刷と書類綴じ。それから散髪。散髪屋さんはとても混んでいて、入って出てくるまでに1時間45分かかった。でもそのまっている間にさいとうたかをの『鬼平犯科帳 51』のコミックを4話ほど読めた。
朝、犬の散歩の時に、霜が降りていたので、写真を何枚か撮る。なんか、これぞアースカラーだな、と思ったりする。それから少し霜柱もできていた。冷えて霜は降りていたが、気温の下がり方がもう一つだったのか、霜柱の長さも短かったのだが、でも歩くと、ザックザックと音をたてる。
愛犬のレノン号も立春の朝日はまぶしいのであった。